立石家碑文原本 肥後州飽田郡隈本府東光山本覚寺者去 元和初本妙寺開基日眞聖人遁世讀経之跡又是前國司加藤氏妾法名日圓昭儀葬送地也　 雖然　加藤氏流落已來　成無縁地寺院漸逮于荒廢年尚矣于茲玄正保比立石助兵衛尉正賀蒙於當國司之父君源光尚公命而趣同國八代久在者彼城下終及病死法號称大乗院高嶺白雲居士繋是孝子正貞於葬送地建此石廟誌碑銘専祭先考矣彼居士外篤軍士祠内帰佛乗徳特仰法華眞実之宗風耀賢聖信敬慧日可謂末世英雄也　于繋去寛文末正貞応于當大守命而重赴隈本城下之日為謝先考芳恩祈将来冥福再興寺跡以日雲居士為當寺中興開基壇？以故？彼地石廟重刻彫碑銘永安置牌板快設倶膳處　爰以　本覚寺歴代住持改號大乗院矣晨？勤励昼夜廻向敢不可　慢因為後記寫 延寶二年龍輯甲寅正月十三日 發星山本妙寺　七世　玄収院日��	立石家の墓所 肥後州飽田郡隈本府にある東光山本覚寺は、元和の初めに本妙寺の開基である日眞聖人が遁世読経した跡であり、前の国主である加藤氏の側室で法名が日圓の葬送地である。加藤氏が流落して以来、無縁地となり寺院は荒廃して年月が過ぎた。正保の頃に立石助兵衛正賀は今の国主の父である細川光尚の命を蒙り、八代城下に趣き久しく居住して終に病死した。正賀の法号は大乗院高嶺日雲居士である。子である正貞は発送地にこの石廟を建て碑銘を誌るし専ら亡き父を祭った。「正賀はことさら軍士に篤く法華宗を敬い末世の英雄というべき人物である。」寛文の末に正貞は太守の命により、重ねて赴き、隈本城下の日為（法華宗の僧か）が亡き父の芳恩に感謝して将来の冥福を祈って寺跡（本覚寺）を再興することとなった。日雲居士（正賀）が本覚寺中興の開基となった。本覚寺の地に石廟を建て重ねて碑銘を彫刻して長く牌板を安置して快く膳を設倶した。本覚寺歴代住持を大乗院と改号することになった。昼夜廻向に励み、決して怠ることがないようにしなければならない。後の為に記写する。 延宝二年龍輯甲寅正月十三日 発星山本妙寺　七世　玄収院日�� 先考＝死んだ父 仏乗＝一切衆生悉く成仏すべき道を説いた教法 宗風＝一宗独特の風儀 慧日（えにち）＝日光が世界を照らすように能く世の盲冥を照らす 龍輯（龍集）甲寅＝歳次甲寅	布袋家の墓所 新風連の 熊本鎮台司令長官･陸軍少将　種田政明(戦死）小間使い　布袋屋寿（即死） 「屋須」が此処布袋家の墓所に眠っています。 八大龍王神霊	足手荒神【上市守霊神】 手足のみならず、病むところを、御題目の書かれた手・足で自らも御題目を唱えつつさすったり撫でたりすれば次第に和らいでいき、霊験あらたかです。 　二十二世の俊寿院日精師が日々のお参りに行くと、ある道の、いつも同じ所につまづく。おかしな事がある。どうやら地面より少し顔を出している石が原因らしい。掘り出してみれば五輪塔の中央の丸石であった。 　庭の隅に置いていた。 　外灯の紐スイッチがこの石の上にあったので、お弟子の一人が、石に足をかけて点灯、消灯していたら、ヒザが悪くなり難渋した事件があった。 　そそうをしたからだと戒め、本堂の右におまつりするや、ヒザの病は治ったという。 　後にわかったことだが、城主の墓であったらしい。 　返して欲しいと要求があったが、住職が本覚寺に入寺して以来の「ご縁があるのだから」と守っている。 　この「足」がついて回る因縁石とでも言おうか、なでては、体の悪い所をさすりつづけると、痛みや病が治ると噂が広がる。 　上市（うえち）守霊神と呼び、南無足手荒神としてお参りがある。お参りがあれば屋根がつく。屋根がつけば、銅板が張られる。 　しかし、足の病のことだからお参りできない人もいる。そういう人たちのために、手や足の形の板が丸石のそばにある。それで石をなでては、病人の家へもって行ってあげる友人方もいるとか。写真の右下がその手形の板