「そよ風の手紙」では、「ぼくはうみがみたくなりました」の映画制作を全面的に応援します!

 

皆さん、「そよ風の手紙」のTOPページに、突然新たなタイトルが現われ、驚かれた方も多いのではないでしょうか。

滅多にTOPページからPRなどしたことが無い私が、今回ばかりは全面協力したい、そして、皆さんにもご協力いただけたらと思い、初めてこのような形で、掲載させていただいた次第です。

 

東京・町田にある「フリースペースつくしんぼ」の運営をされている山下久仁明さんが、このたび自作の小説「ぼくはうみがみたくなりました」の映画制作に向けて動き出されました。

私自身、山下さんの小説を今回読ませていただき、そして山下さんの考え方に共感して、是非協力したいと考えます。

山下さん自身のことは、ご長男大輝君(15歳)が自閉症ということで、「町田おやじの会」等で“レインボーおやじ”さんとして間接的には存じ上げておりました。

しかし、今年3月28日の夕刻、大輝君は散歩の途中にJRの線路に入ってしまい、ご不幸なことに、電車に跳ねられて命を落とされてしまいました。

大輝君が安らかに眠られますよう、心からご冥福をお祈りいたします。

(以前から当HPにも良くいらしていただいている、ゆうゆママさんからご連絡をいただき、今回の件を知った次第です。)

 

以下に「ぼくはうみがみたくなりました」制作準備実行委員会のホームページの山下さんのメッセージを転記させたいただきました。

レインボーおやじ(山下)と申します。
 「ぼくはうみがみたくなりました」を福祉専門の出版社であるぶどう社さんから刊行して頂き、早3年が経過しました。典型的な自閉症と言われるタイプの青年を主人公にして描いてみた小説です。
 自閉症関係の書籍といえば医師や療育家による専門的な内容か親の手記ばかりと言われるなか、小説形式で自閉症を描いたということで画期的な作品と言われました。ぼくうみ以降にはアスペルガー当事者による自伝的小説が一気に増え、火つけ役的作品とも言われました。読んでくださった方々からは「ぜひ映像化して!!」と言う声を数多く頂いております。
 私自身は、にっかつ作品で脚本家デビューさせて貰い、その後は手塚治虫作品やアンパンマン等のアニメを中心に執筆していた日本シナリオ作家協会の会員です。
 といっても、それも今は昔という感じです。長男が障害をもっていることに気づいて以降、福祉業界に首を突っ込むようになり、フリースペースつくしんぼという障がい児の放課後活動の施設の運営を始めて今年で10年目。6月にはNPO法人として再スタートの予定です。(東京都へ申請済)

 もともと「ぼくはうみがみたくなりました」は映像化を意識して書いた作品。それゆえ、あちこちのテレビ局や映像制作会社等々に細々とですが営業活動を行なってきました。が、縁がないというか相手に見る目がないというか……。
 たしかに興行的成功の話をされると、返答に詰まります。そこで良質な作品であることをアピールしたのですけど……。

 そんなわけで、映像化はやっぱり無理なのかなと思っていたのですが、最近知り合いになった映画関係者(ダウン症児の父親)が「ぜひ映画にしようよ」と言ってくださり、大手での制作は無理にしても自主制作でなんとかならないかな、と次第に思うようになってきていました。
 加えててつい最近のこと、とうある有名映画監督さんがインターネット上で映画づくりのための制作費を募集していることを知りました。
 なるほどこういう方法で広く制作費を募集するという手もあるのか、もしかしたら私もこの手で映画制作できるかも、と思い、現在あちこちの知り合いに相談を持ちかけている状態です。

 監督にも制作プロダクションにもキャストにもスポンサーにもあてがあるわけでもなく、自分に出来ることは脚本作りのみ。
 だけどもしかして、ひょっとしたらひょっとして……と思い、岡村孝子の「夢をあきらめないで」など口ずさみながらこのホームページを公開してみた次第です。インターネットって、ほら、まだまだ可能性秘めているような気がするじゃないですか。

 映画制作は、悲しいかな“お金次第”というところがあります。資金のめどさえたてば、企画は進行します。
 だから、こういうのってかなり失礼かもと思いつつ、まず最初に制作費募集の呼びかけから始めさせて頂くことにしました。
 集まらなければ何も始めることも出来ません。私自身が持ち出せればいいのですが、赤字運営の弱小福祉施設を抱えている身でもありますし……。

 また、小説は一人での執筆ですが、映画は一人ではつくれません。だから制作費募集と平行して制作準備実行委員会のスタッフ(仲間)の募集も合わせて行なっていこうと思っています。「ぼくはうみがみたくなりました」の内容に共感して頂いて、協力してもいいよ、という方、ぜひご連絡ください。仲間になってください。

 今回の映画の企画は永遠の1+1+1+1+1……だと思っています。
 多数の皆さんの応援・ご協力の程、よろしくお願いいたします。

私の長男・大輝(ひろき)は15歳。どちらかというと重い方のタイプの自閉症。3月には地域の中学校の障害児学級を卒業し、この4月から養護学校の高等部の仲間に入学……する予定でした。 が、この映画の企画をスタートさせようと思ってホームページを作成していた最中、3月28日の夕刻、散歩の途中にJRの線路に入ってしまい、電車に轢かれて命を落としてしまいました。
(詳細は私のブログの2006/3/28以降を読んで頂けたらと存じます)
 私は今、長男が「15年間ありがとう。いっぱい世話かけたけど、これからはもういいから、ボクのためにも映画をつくってよ」と私に言ってくれているような気がしています。
 だから、みなさん、お願いします。映画制作にご賛同・ご協力を頂けたら嬉しいです。

 

「永遠の1+1+1+1+1……」

 

そうです、何でもそうですが、1人では出来ないことも、1+1+1+1+1・・・・・・の精神で行けば、そう、みんなの力があれば、出来ないことは無いと思うのです。

「自閉症の映画」・・・もしかしたらそれは、映画という手段にすぎないかもしれません。 

自閉症の理解がまだまだなされていないこの日本の中で、広く、多くの方々の注目を集め、自閉症を正しく知ってもらう。

まさに、我々が今できる、そして、今しなければならない一番の事だと思います。

私は今回のこの映画制作が、いわゆる日本における自閉症という障害を大きく国民の皆さんに知っていただくための、大きな分岐点になる気がしてならないのです。

この映画を皆の力で立ち上げることが、まだまだ正しく理解されていない自閉症という障害を、日本中に伝えられる大きな一歩になると思います。

 

そんな理由から、「そよ風の手紙」では、「ぼくはうみがみたくなりました」の映画制作を全面的に応援したいと思います。

まずは、下記の「ぼくはうみがみたくなりました」制作準備実行委員会のホームページをご覧ください。

ご賛同・ご協力頂ける方がいらっしゃれば、是非、お願いしたいと思います。

 

「ぼくはうみがみたくなりました」制作準備実行委員会のホームページはこちらです

http://homepage2.nifty.com/bokuumi/

ぼくうみ.gif (15928 バイト)

 

皆さん一人一人のご協力が必要です。もちろん、私(りょうまの父)も全面的に協力いたします。

皆さんの力で、是非、成功させましょう!

 

宜しくお願いします。

 

2006.4.12 (午前4時)りょうまの父