元気日記(第189号:ボクは降りないよ!)  2/13(日) 翌早朝更新

 

このところ、インフルエンザが流行っていますね〜。

ここ、神奈川県でもどうやらインフルエンザが猛威をふるっているようです。

りょうまの通うD養護学校も、先週数日間、ついに小学部全体が学級閉鎖となってしまいました。

学級閉鎖になっているということは、多くの子供たちがインフルエンザで苦しんでいるということ。

じっとしていることが苦手な自閉症の子供たち。

彼らが、インフルエンザなどの病気になった場合、安静にさせることは困難で、親御さんはその看病に苦労されているのではないでしょうか?

一方、りょうまはどうか言えば、幸いなことにインフルエンザには今のところ罹っておらず、元気です。

でも、“何で学校に行けないのか”納得できず、施設Bさんでは癇癪を起こすこともあり、学級閉鎖で良いことなど全くありません。

早く春が来ないかなぁ。。。なんて思う今日この頃。

でも、春になれば、なったで、今度は花粉症の季節。常に、“今が一番良い季節だ”と思っているほうが、良いかもしれません。

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そんな季節ですが、先週、りょうまのばあは73歳になりました。

そよ風を初期の頃からお読みいただいている方はお分かりだと思いますが、りょうまのばあは足腰に爆弾を抱えています。

歩くのにも杖が必要な状態は変わりなく・・・。依然として良くなってはいません。

それでも、孫のりょうまを思う気持ちは強く、そんな状態でも、給食の献立を見て、「(ご飯党の)りょうまは今日はご飯ではなくパンだけど、食べられているのかなぁ?」とか、「今日は寒いけれど、りょうまは風邪をひいてないかしら?」とか、心配の言葉を出します。

本当は自分が介護してもらう立場なのに、何だか有り難く、申し訳ない気持ちになってしまいます。

でもそれと同時に、《りょうまの為にも、まだまだ倒れてられない・・》という様な、元気の基をりょうまが作っているのかな?なんて思います。

自分のためにも、りょうまのためにも、これからもずっと、元気でいてもらいたい。

年齢を聞き、あらためてそう思う私(父)なのです。

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祝日の金曜日。

学校の親子レクリエーションの企画で「よさこい」のイベントがありました。

施設Bに迎えに行ったあと、D養護学校へ行く計画で、参加申し込みをしました。

でも、その考えは甘かった・・・。

このところ、何でも分かってきたりょうま。

いつもは、どこかへ遊びに行くのに、いつもの学校の見慣れた風景を見た瞬間、不満げな表情。

そして、(ここじゃないよの合図である)「ファンカーゴにのって!」と、訴えます。

りょうまに、「今日はここで遊ぶよ!」と言い聞かせても、頑として動こうとしません。

手はシートベルトをスッポンの如くガッシリ掴み、足はつっかえ棒のようにカチカチで、前の座席との間に瞬間接着剤で着けたようにピクリともしません。

《何でパパと一緒なのに学校に来るんだー!》と、納得がいかないのでしょう。

その表情は見る見るこわばり、ついにはファンカーゴの中はりょうまの怒りの「うぇ〜!」が・・・。

そこまでして嫌がるりょうまを、ここで無理やり降ろす意味があるのかな?と考えた父。

父の、りょうまへのコミュニケ−ション不足を反省したのです。

そりゃそうだよな、学校にパパと来る事は納得いかないよな。

そんな訳で格闘の結果、今回はパパはりょうま怪獣に完敗。イベント参加は中止して、次回への課題とすることにしました。

動き出したファンカーゴの中では、先ほどの“パパと戦う怪獣”の形相から、180度転換。

天使のように満面の笑みを浮かべるりょうまなのです。

 

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雪んこりょうま。笑顔いっぱい。「ボクはファンカーゴに乗るんだ!」

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週末の夜、なかなか寝ないりょうま。何故かいつも以上に、興奮状態です。

例の「うぇ〜!」の雄叫びは、夜12:00まで全開!

オイりょうま!『真夜中大声選手権』があったら、間違いなくお前が優勝だ〜!ヾ(-_-;) オイオイ... ソンナセンシュケンナイダロ・・・

でも、近所の方々すみません。あの大声に、苦情が1つもないのは有り難いことです。(夏になるとやばいかも・・・(; ̄ー ̄川

 

しかし、その姿を見ていると、お前が小さかった頃、夜中に寝なかった頃を思い出すよ・・・。

何歳頃だったか(4歳か5歳ごろだったかなぁ)、りょうまは夜に全く眠らなくなりました。

その頃は、マンション住まいでした。

りょうまの母の負担を取り除くため、毎晩夜中に、私(父)はりょうまが眠るまでニコニコするりょうまを後部座席に乗せ、2人きりで車を走らせたことを思い出します。

あの頃は、とにかく何で?何で?の連続でした。(今もですが・・・今以上に)

2時間近くドライブをして、後部座席で、ようやく眠りに就いたりょうま。

そのりょうまをそっと抱きかかえ、マンションのエレベーターに乗せた時、エレベーターの“キンコ〜ン!”の音にクリクリした目がパッチリと目覚めてしまったことを思い出します。( ̄▽ ̄;)!!ガーン

連日連夜そんな日が続き、りょうまが寝ないことは、結局、親が参ってしまうことに気付きます。

と言うことで、ドクターに相談の上、それまで薬を一切飲ませていなかったのですが、《絶対に薬は飲ませたくないという》固定観念を捨て去り、飲ませることにしました。

それは、我々のためでもあり、りょうまのためでもあるということに気付いたのです。

そして、様々な薬の変化はありましたが、今はりょうまにとって一番合っていると思われる薬を服用しています。

この選択は、今でも間違いではないと私(父)は信じています。

りょうまとの生活は、自分が生きてきた中での《固定観念の捨て去り》の連続。そして、現在にに至っています。

そして、これからもそうでしょう。。。

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週末は、芦ノ湖(箱根)の遊覧船に乗ったり、施設B でバイキングに参加したり・・・etc.・・・・・。

書きたい事はまだまだありますが、今週はここまでにしましょう。

気がつけば、また通勤時間が迫っています。

「父のひとりごと」でまた色々な事を更新しますので、たまには、そちらもご覧くださいね。。。

 

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世の中では(今日は)バレンタイン。

りょうまの笑顔は、バレンタインのチョコレート以上に、父にとっては、甘〜いプレゼントなのです。

 

 

 

 次回は、2/20(日)23:00頃更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。