元気日記(第207号:汐風に乗って)6/20(月)22:00更新
赤・青・紫・白・・・・
りょうまと散歩をしていると、綺麗に咲くアジサイの花が目に飛び込んできます。
雨の多い、梅雨のこの季節。
じめじめとして嫌な季節と思われがちですが、視点を変えると、どの季節もその季節なりの味を持っていることに気付きます。
りょうまとの散歩も、時々、花の前で足を止めて、「りょうま、これがアジサイだよ。綺麗だね。」なんて話しかけながら歩いています。
りょうまは、あまり分かっていないようですが、りょうまとの会話?を父も楽しんでいるのです。
その時々の季節の良さを、感じることができるのは、実はりょうまのお陰かもしれません。
今日は父の日。この時間や空間は、りょうまから父への、何よりのプレゼントです。
近所での散歩の中、りょうまは、ふと何かを訴えようと、父の手をグイグイ引っ張ります。
「りょうま、家はこっちだよ!」
りょうまは急に何かを思い出したのか、家とは逆方向へ、まるで“行こう!”とでも言うように、全身の力でそちらに手引きをしてゆきます。
(どこに行きたいのだろう?)そんなことを思いながら、りょうまの手引きの方向を歩いてゆきます。
ついに、ある場所に到着。
えっ???・・・りょうま、覚えているの!?
そこは、りょうまが2・3年生の時代、養護学校から帰った放課後にお世話になっていた、地元の小学校内の「わくわくプラザ」という場所。
りょうまは、しっかりと覚えていたのです。
りょうまの手引きはさらに入り口の方へ。そして、入り口のドアを開けてしまいました。
中には、サポーターの大人2人と子供が4人くらいいました。
りょうまは、どうしても中に入らないと気が済まない様で、事情を説明して、ちょっとだけ中に入らせてもらうことに。
5分ほど中にいたところ、ようやく彼も納得したようで、すんなりとその場を出ることができました。
りょうまの記憶の中には、「わくわくプラザ」での楽しい思い出があったのかな?
少なくとも、手を引いてそこに行こうと思ったのは、嫌な記憶ではないはず。
しっかり分かっているんだね。。。りょうまの記憶に驚かされている父なのです。
最近、本当に言葉が出るようになって、りょうまの要求するものが分かるので面白いです。
通りを歩いてると、突然りょうまが、
「バシュ!」
なんだ?なんだ?・・・・と、りょうまのランランに輝く目線をに父も合わせると、はるか向こうに、バスが走っている!(そうか!)
「そうだねバスだね。でも、今は乗らないよ。」
と父が言うとすんなり。
そうか、バス好きのりょうま。すっかりその単語を覚えたな。( ̄m ̄* )ムフッ♪
今度は、公園を歩いていると、
「スベリダイ!」
りょうまは言ったことが有りそうで、今まで無かったのがこの言葉。
ローラー滑り台を横目でチラチラ見ていたんだね。今までは、りょうまの手引き要求が無い限り通過していたポイント。
今回は、通過前に言葉で訴えたんだね。
もちろんその後、一緒に滑りましたよ!でも、いつものことながら、お尻が痒〜い・・・。o(- -;*)ゞ
でも今回の傑作は、これかな?
りょうまと障害者用トイレに入っている時のこと。
りょうまのトイレのサポートをし終わり、りょうまのズボンを上げると、りょうまが父をトイレの方に押しながら、一言。
「マッテ、パパモオシッコスルカラ・・・」
なに、なに、何だって??・・・・
この言葉は、よくトイレの中で、りょうまに言う言葉だよな・・・。
自分がしたのだからパパもしろということ?( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
もちろんその後しましたよ、リクエストどおりね。
日曜日、予定ではリトミックがある日。りょうまに、今日はリトミックだよと、行く前や車の中でリトミックの曲を何度も歌ってあげていました。
ところが、現地に行くと誰もおらず・・・。
どうやら今日は無い模様です。(日にち間違えたかな?)
そんなこともあり、りょうまは混乱しちゃうかな?と心配しましたが、何とか無いことを理解してくれた様子。ε- ( ̄、 ̄A) フゥーヨカッタ・・
さーて何処に行くか?計画狂っちゃったな・・・、梅雨の晴れ間で、ちょっと蒸し暑いし、・・・よし、海にでも行ってみるか!
と、言うことで湘南に行くには時間的に無理と言うことで、東京方面に。
確か葛西臨海公園に中に、まだ行ったことの無い海岸が有ったよな・・・。確か葛西海浜公園。
そんな訳で、首都高を飛ばし湾岸を北上。もちろんBGMはいつもの佐野元春「THE SUN」。
バックミラーに映るりょうまは、ニコニコ。りょうまは高速道路が大好き。きっと楽しいところにパパが連れて行ってくれると思ってるのかな?
駐車場を降りると、観覧車を横目に、海浜公園へ進みます。
梅雨の晴れ間のせいか、やっぱり人が多いなぁ。りょうまは、パパにぴったりくっ付きながら、海の方へ進みます。
でも砂浜の端っこまで来ると、人もほとんどいません。
父と息子は汐風に吹かれながら、2人で裸足になって波打ち際で過ごしました。
りょうま、湘南より海が汚いけど、許してね。
遊び終えて、帰り際、多くの人が往来する場所を通らなければいけません。
りょうまは父と歩きながら、不安定ではないけれど、いつもの雄叫びが出始めました。
「うぇ〜!」
汐風に乗って、りょうまの声は響き渡ります。
その声を聞いた誰もが、100%振り返ります。
一応父も「静かにね!」とりょうまの口に「シー」の状態にして人差し指を当てますが、そんなことを聞くりょうまではありません。
「うぇ〜!」
いた〜い、視線を感じながら、進みます。いつものことながら、痛た・た・た・・・。
でも、しょうがないよぁ。まあいいさ。葛西に、りょうま参上だ!
先週学校では、隣の小学校の5年生との交流授業があったようです。
交流学級という授業は、私はとても良いことだなあと思います。
りょうまは子供たちと、どんな感じで対応しているのかな?学校からの連絡では楽しそうにしていたとの事。
りょうまの照れくさそうな笑顔が浮かんでくるようです。
社会の中で、本当にごく普通に障害者もいる社会。そんな社会に一歩ずつ近づけたらいいな。。。
※昨日は日記更新ができずゴメンナサイ。でもまた、ここに来てくれて嬉しいです。ありがとう。
※お出かけレポートはこの後、更新します。お楽しみに。
次回は、6/26(日)深夜更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。