元気日記(第279号:お父さん!!)11/12(日)23:00更新
「もしもし!救急車で行かないと、みてもらえないでしょうか?」
土曜の夜、我が家ではいつもと違う慌しい空気が張りつめていました。
「ありがとうございます。すぐに今から向かいます。」
私(りょうまの父)は電話を切ると、すぐにじい・ばあに着替えるように伝え、りょうまを着替えさせました。
キョトンとするりょうま。でも、何だかいつもと違う雰囲気を感じているようです。
退院早々の急な出来事に、杖を突きながら慌てるばあ。
目の下の頬の辺りを、氷入りのタオルで押さえ、患部を冷やすじい。
そうです、今回ケガをしたと言うか・・・、病院に行く事態になってしまったのはじい。
理由はりょうまの頭突き。
りょうまはちょっと不安定になると、頭突きをすることが多のです。
父も何度もその頭突きをまともに食らいますが、その分避けるのもベテラン?になっています。
そんな不安定な状態の中、りょうまの顔の近くで油断をしていたじいに、りょうまが☆ゴチン☆と頭突き。
まともに顔面で受けてしまったじいは、見る見る間に顔が膨れ上がってしまいました。
当った場所が目の側であったことと、いつもとは違うじいの様子に、父も心配になり、病院に行くことになったのです。
4人で車で向かい、救急の入り口から入って待ちました。
誰もいない、真っ暗な夜の病院の控え室。
りょうまも何があったの?という感じで緊張気味です。
看護婦さんに呼ばれ、中に入る4人。
(なんで4人も?)不思議そうな表情の医師と看護婦。
事の次第を説明する父。4人でいる意味をやっと納得する医師。
その後、CTスキャンを撮り、異常がないことが判明。胸をなでおろしたのです。
じいの左頬は腫れあがり、紫色に内出血してしまいました。 ↓ 病院では《じいちゃんごめんね・・・》という表情のりょうまでした。 (何となく、りょうまは分かっているのかな?)
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じいで良かったと言うわけではないけれど、やはり父としては周りの人たちへ同様のことが起こらないかが心配なのです。
我が家では、この出来事のあとから、りょうまに直接じい・ばあが対応することは極力避けることにしました。
年を取った高齢の祖父母には、逆に段々と大きくなるりょうまの対応は困難であることを身を持って知ったのです。
りょうまはこの夜、2:30まで寝付けずに頑張ってくれました。
眠らないりょうまの横で、父は色々と考えさせられた夜なのでした。
さてさて、話は変わって・・・。
先週は「授業参観」、「中学部入学に向けての精神科受診」と、学校へ行く機会が多い週でした。
月曜の「授業参観」では、父と施設Bの担当職員さんの登場が気になり、個別学習の時も何度も何度も振り返って、こちらを見てしまうりょうま。
やはり何かの期待感があることは見ていて一目瞭然です。
校庭での体育の授業では、“わが道を行く”マイペースなりょうまの姿を見ることができました。
この日は、心配していた帰りの別れる時、期待を裏切られたせいでしょうか?予想通り納得がいかず、声上げをしていました。
金曜日の「精神科受診」の際も、対面の際、期待感がみなぎっていたりょうま。父の顔を見て、ニコニコです。
(今日は別れ際は、ヤバイかな・・・・?)そんなことを思いながら、受診も終了。
帰り際、父と別れて先生に連れられてゆくうしろ姿は、ガク〜ンとうなだれて見えました。
まるで、小松政男のギャグ(※注)のようにガク〜ンと・・・。
(※注・・年代が40代前後以上の方しか分からないかもしれませんね・・・(古っ)。ヾ(^-^;) スミマセン)
その日の午後、やはり・・・と思われることが連絡帳に書いてありました。
↓ 以下が連絡帳の内容です。
給食後、外遊びに出ようとすると、突然火がついたように泣き始め、 20分ぐらいしてから「お父さん!!」と叫んだので、 T(←先生のこと)一同、(ああ、やっぱり・・・) |
と、思われたようです。
父としては、何だか嬉しいような、可哀想なことをしたような、複雑な心境なのです。
でも、りょうまが「お父さん!!」なんて叫んでくれたことは、信じられないけれどやっぱり嬉しいことです。
こんな父でも、りょうまにとっては、良い父なのかな?
嬉しいよ、りょうま!
次回更新は、11/19(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。