元気日記(第313号:違う理由の耳ふさぎ?)7/8(日)翌早朝更新

 

梅雨の季節。

神奈川県では雨は少ないものの、蒸し暑い日々が続いています。

体温調節の苦手なりょうまは、やはりこの蒸し蒸しする暑さにはこたえている様で、

週末のお出かけ時も、周期的にかんしゃくを起こして、苦しそうな場面が何度もありました。

水分補給などもこまめに行なっているのですが、やはり本人もこの独特の蒸し暑さにどうしたらいいのか分からないのでしょうね。

かんしゃく時の苦しそうな場面では、本当に“できることなら代わってあげたい”という気持ちになります。

泣きながらピョンピョンと跳びはねる姿に、日陰の涼しい場所に移動して、

側でりょうまが落ち着くような声かけをしたり、背中をトントンと軽く叩いてあげたりして、気持が安定するのを待ってあげます。

すると、時間はかかりますが、徐々に落ち着いて、しばらくするといつものニコニコりょうまに戻ります。

りょうまのどうしようもない気持を、少しでも言葉や別の手段でも良いので、彼が苦しみを伝えられたら楽になるのに・・といつも思う父なのです。

 

 *******************************************

さて、先週号で書かせていただいた、りょうまの額のケガは、傷口が広がるのを防ぐホチキス針?のようなものも取り外され、完治しました。

でも一番感心したのは、りょうまがケガをしてからほとんどキズを触ることをしなかったこと。

触ってはいけないことを、彼なりに分かっているのかもしれませんね。

これ(りょうまが傷に触れなかったこと)には施設Bの看護士さんから、りょうまにお褒めの言葉をいただきました。

ただし、当の本人は、キョトンとした表情で褒められていましたけれど・・・。

パパもこのことを褒めてあげよう!ヨッ、エライぞりょうま!ゞ(^o^ゝ)

 

 *******************************************

先週もそうでしたが、最近のりょうまは、また音が気になり出したみたいです。

と言うのも、小さい頃のように、手のひらで両耳をふさぐことがよくあります。

でもなぜか、本当に音を嫌がって耳をふさいでいるのではない気がするのです。

これは週末に滝の音が(ザーッと)聞こえる場所でのりょうまの表情。

何だか、嬉しそうでしょう?

                     070707りょうま.jpg (17515 バイト)

                                     ニコニコしながら耳をふさぐりょうまなのでした。( ̄∇ ̄;)

この表情、明らかに音が不快で耳をふさいでいるとは思えません。

幼児の頃の、聞こえる音が不快で耳をふさいでいた苦しそうな表情とは明らかに違います。

もしかしたら、普通に聞こえる音と耳をふさいで聞こえる音の、聞こえ方の違いを楽しんでいるのかもしれませんね。

 

 *******************************************

週末を一緒に過ごし、施設Bさんでのお別れの際、別れたくないのか、父にくっつき父の胸に顔をうずめて泣いていたりょうま。

こんな時は父もさすがに、ちょっと辛くなります。

でも、そんなことを思っていたら、りょうまが一言。

  『コーラ!』(・_・)ヾ(-_-;) オイオイ... そっちかい!

りょうまのコーラを冷蔵庫から出してもらい、美味しそうに飲むりょうま。( ̄◇ ̄;)エッ・・・?

コーラに負けた・・・。と思う父なのでした。( ̄∇ ̄;) ハハハ・・・完敗

 

 

私(父)は最近、自閉症のお子さんを持つ地域の父親との会合に積極的に参加しております。

お父さん方とお話することで、新たな発見と同時に、沢山のものを吸収でき、とても有意義な時間です。

何よりも話をしていて楽しいのです。

自閉症のお子さんを持つ親だから、人生を楽しんでいけないことなどない。と私は考えています。

人の何倍も遅いゆっくりとしたりょうまの成長を楽しみ、普通では何の感動も無いであろうことも感動させてもらい、

普通では感じることができないことを感じさせてもらい、人の苦しみや辛さを親身に受け止めることができるようになる。

眉間にしわを寄せて生きるより、わずかな時間でも少しの楽しみを見つけ、笑って生きたい。

これは、りょうまから父が教わったことの一つでもあるのです。

 

 

 次回更新は、7/15(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。

 

                               

※ きり番さんの贈り物 32万番さんをUPいたしました。

  今回はどんな方がゲットされたのでしょう。

  是非、お訪ねくださいね。

※ 皆さんから沢山のメールを頂いているにもかかわらず、お返事ができず申しわけございません。

  皆さんのメールはしっかり拝見させて頂いております。本当にありがとうございます。