元気日記(第377号:出現!スーパーイワイワ星人)9/28(日)24:00更新
9月も終わろうとしています。
週末ここ関東地方南部もずいぶん涼しくなり、長袖でないとちょっと寒いような気候です。
つい1週間前まで、セミが勢い良く鳴いていたのに、しっかり季節は流れていることを感じます。
流れる季節は夏から秋へ。
秋といえば私(父)は、まずコスモスを思い浮かべてしまいます。
コスモスの花って結構好きなんだよなぁ〜・・・。
何でなんだろう?
ちょっと寂しい季節に咲くコスモスは、元気印の(ひまわりのような)りょうまとの思い出とは違う、
ちょっとだけ、センチメンタルになるような出来事も、思い出させてくれるからかもしれません。
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そんなことで週末、その“コスモス”の花畑に行ってきました。
今回向かったのは、埼玉県の西部にある巾着田というスポット。
そよ風親子は、ここを訪ねるのは初めてです。
このスポットは、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)としても有名な場所だそうです。
高速道路で自宅から2時間もかからない場所。
りょうまは、高速道路が大好き。
それは、窓から見える流れる景色がきっと好きなのと、どこに連れて行ってもらえるのかというワクワク感からかもしれません。
父はりょうまが小さい頃から、いつも週末毎に様々な場所に連れて行っています。
自閉症の人は新しい場所に対し、予測できないことから不安を持つ方が多いと言います。
もちろん、りょうまも同じでしょう。
でも、私が何で、毎週のようにりょうまを様々な場所へ連れてゆくかといえば、くり返しくり返し、新しい場所に行くことにより、“彼がそれを楽しんでくれるようになれば”という逆転の発想でもあるのです。
それを初めて7年近く経ち、今ではりょうまは確実に、毎回訪れる新しい場所を楽しんでくれています。
さて、コスモスの花とりょうま。この写真を父は、毎年必ず撮っている気がします。
今年もまた、コスモス畑に来ちゃいました(^^)
そこにいる被写体(コスモス&りょうま)自体は変わっていないのに、変わって行くのはりょうまです。
コスモスは、毎年、毎年、同じなのに、そこにいるりょうまの姿は、毎年、毎年、とても大きくなってゆきます。
今年は特に、急激に身長が伸び、すっかり中学生らしくなってきました。(数か月前までは小学生に見えたもんなぁ・・・)
彼の成長を嬉しいと思う反面、ちょっとだけ大人になって行く寂しさも感じるのは、親の本音でもあるのです。
親なんて、勝手なもんですね。。。
でも、生えるべきところにも生えてきて・・・・。成長は当り前ではあるものの、う〜ん、複雑・・・・。(−−;)ハハハ
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さて、週末、先週に続き、おむつやパットを外して過ごしました。そう、トイレトレーニングです。
ご存知だと思いますが、りょうまはまだ一人では排泄ができません。
でも、今週末も一度だけ失敗したものの、お漏らしもなしに過ごすことができたりょうま。
ただ、長時間車に乗る時は、オムツをします。
今回も車の中ではオムツをしたのですが、父はその分トイレに頻繁に行くことで、それを改善したいと思っていました。
でもこれが、彼の負担になっていたのかもしれません。
高速道路のパーキング内の、障がい者用トイレ。
りょうまはその中で、久しぶりにスーパーウルトラパニックになりました。
本当に何年振りだろう?
かんしゃくはよくあることですが、このところ週末のパニックは全くと言っていいほど有りませんでした。
約30分間、奇声をあげ、泣きわめき、寝転がり、足をバタバタさせ、自傷をし、とび跳ね、・・・・。
そして、スーパーイワイワ星人の出現。
(イワイワ星人は、持ち上げられても、スーパーイワイワ星人は、父でも簡単には持ち上げられないのです)
30分間占拠してしまったトイレ。何とか出た後も、トイレの前でほとんど同じ状態。
もちろん、当然の如く、我々に集まる視線。100人以上は見ていたでしょう。(オー、オー、来た来た!)
もしかしたら、中にはりょうまのことを“しつけの悪い子”と思った人もいることでしょう。
そう思うヤツには、そう思わせておけばいいさ。
たぶん精神的に強靭な父は、全くいつもと同じ普通の表情だったと思います。(間違いない)
ただ、この涼しい気候の中で、顔中ダラダラの汗、汗でビッチョリのシャツを除けばですが・・・・。
この状況。もしかすると、もうベテランの域?に達している私だから、耐えられることかもしれません。
ましてやお母さん一人だったら、かなりきついでしょう。
もっと、周りが理解してくれるような世の中だといいなぁ・・・。
そんなことも感じながら、スーパーイワイワ星人との格闘は続きます。
りょうまをなだめながら、何とか愛車ファンカーゴに乗り込んだそよ風親子。
10分もすると、すっと落ち着きを取り戻しました。
ごめんな、りょうま。パパがトイレに頻繁に行かせたからだね。
お前の中では、負担になりつつあったのかもしれないね。反省だよ。
もう少し、お前の心をくみ取ってトイレに行くべきだったね。
これからは気をつけるよ。ゴメンな。。。
いつもはこんな笑顔いっぱいのりょうまです
心も体も成長しつつある思春期。不安定でかつ、自己主張も強くなっている今。
りょうまの中では、尿意も感じていないのにトイレに行くことが、納得いかなかったのでしょう。
りょうまの心の叫びを感じとった、秋の週末なのでした。
次回更新は、10/5(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。
※ お知らせです! 『そよ風対談〜自閉症とともに〜』というブログ(音声ポッドキャスト)を新たに立ち上げました。 すでに週刊自閉症ニュースの中で特別番組として配信済みですが、ゲストとの対談番組です。 不定期配信になりますが、永久保存版として、何年後までも残る対談番組にして行きたいと思います。 現在は、春(半年前)に配信済みの、映画「ぼくはうみがみたくなりました」の山下久仁明さんとの対談の前編を再配信しております。 こちらは、前・中・後編の3編で構成され、1つのポッドキャストは約20分です。 3週にかけて1週ごとに、前・中・後編の順番で再配信の予定です。 お聴き逃しの方や、あらためてお聴きになられる方、 いつでもどこでも、何分ずつでも聴くことができますので、よろしければぜひお訪ねくださいね。 10月中旬からも、秋の特番として新たなゲストとの対談を配信予定です。 こちらも、ぜひ楽しみにしていてくださいね。 |