元気日記(第395号:時間をかけて)2/1(日)25:00更新
2月に入りました。
少しずつですが、季節は動いています。
週末、りょうまと菜の花が咲きほこる丘の上へ登ってきました。
深く青い空とキラキラ光る湘南の海、丘の上の黄色く眩しい菜の花。そして遠くに見えるまっ白な富士山。
まるで春ではないかと勘違いしてしまいそうな、ポカポカ陽気。
寒くも、暖かくもない、心地よい風。
そして、りょうまの笑顔。
何気ない当たり前の時間のようですが、心の底から幸せを感じる時間なのです。
りょうまと一緒に散歩しながら登る、神奈川県二宮町の丘の上にある吾妻山公園。
たぶん普通に歩いていれば、2〜30分で登れるこの公園の頂上。
でも、りょうまとだと、雑草をいじったり、しゃがみこんで土や石ころいじったり、1時間以上かかります。
でも、その一歩一歩が、むしろ様々な季節を感じさせてくれたり、とても幸せな時間なのです。
そう、りょうまとの時間は、父にとっても楽しい時間なのです。
りょうまを連れて行ってあげるのではなく、
りょうまと一緒に、様々な場所で、様々なことを感じ、楽しんでいるのです。
ゆっくりだからこそ、普通では感じることのできない様々なものを感じさせてくれる。
りょうまといるからこそ、りょうまの視線でいるからこそ感じることができる時間。
実は真の意味で、贅沢な時間なのかもしれません。
*******************************************
今週、施設Bさんで、保護者の皆さんと職員さんとお話しする貴重な時間を頂きました。
このような時間は、有りそうでなかなかない時間。
このような機会を与えてくれた施設Bさんに本当に感謝です。
予定の1時間半という時間は、あっという間に過ぎて行きました。
そんな中、保護者のお母さんから、なるほどと思わされることを直接お話しで聞くことができました。
母と息子の組み合わせは、小さい時はさほど問題にならなかったことが、成長とともに起きてきます。
たとえばお出かけ。小学校低学年の時は、外出先のトイレは女子トイレに一緒に入れたのが、
それより大きくなると、一緒にはトイレに入ることができないこと。
もちろん障がい者用トイレを利用の手もあるが、そのような場所ばかりでないので、下調べを十分にして行く必要があること。
だから、どうしても毎回安心感のある慣れている同じ場所にしか連れてゆけないとのこと。
また、旅行に行く時も、お風呂の問題が出てしまうこと。
さらに体が大きくなると、母親の力ではコントロールができなくなること。
外出そのものが怖い。そんなような言葉まで出てきました。
でも、これが現実なのですよね・・・。
父と息子という組み合わせの我が家。
我々では感じ得ないご苦労を、お母さん達は感じ、体験しているのだな・・・。
分かってはいるものの、生の声を聞き、あらためて思い知らされた気がしました。
母と息子の組み合わせ。考えれば、平日日中も含め、世の中のほとんどはこのパターンが多いのですよね。
父と娘の組み合わせは、今回の集まりの中ではおりませんでしたが、こちらも同様に諸問題がありそうです。
外出を諦めるのではなく、そういう時のサポート体制の必要性を痛感しました。
*******************************************
最後に、りょうまの学校でのエピソードを一つ。
りょうまは、学校で痛みを感じる出来事があり、りょうまはオイオイ泣き始めたようです。
この泣き方(本当にオイオイと泣く姿)は珍しかったので、「りょうまさん痛いの?」「痛いね〜。」と言うと、 「いたーい、いたーい」と何度も言って、20分近くそのまま泣いていました。 先生の手を取って、歩くのをやめ、覗き込むので、その度に「痛かったね?」と言うと、 コクンと、その度にうなずいたので、ビックリしました。
|
このエピソード、本当に父もビックリです。
りょうまのうなずいた姿は、もちろん今まで一度も見たことがない姿です。
何度もうなずくことは、やはり偶然でなさそうです。
おい、りょうま!もしかして父に出し惜しみしている姿、まだまだある?
登山する時間が人よりかかるように、ゆっくり時間がかかっている分、
りょうまから14年の時間をかけて、毎回感動をもらっている父なのです。
次回更新は、2/8(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。
※ いよいよ今週、以前からお話していた、ただ今着々と準備中の件を発表できそうです!
今週は特に注意深く、当HP『そよ風の手紙』をご覧いただけますと嬉しいです!!
※ 皆さんからメールを頂いているにもかかわらず、お返事ができず申しわけございません。
頂きましたメールはしっかりと、拝見しております。本当にありがとうございます。