元気日記(第449号:りょうまの心の代弁者)2/7(日)23:00更新
日曜の夕方。
私は総武線快速東京行きのドアの窓辺にもたれ、流れゆく景色を観ていた。
そう、先ほどまで千葉で行われていた、自閉症の高校生の生の心の言葉が頭の中を巡り巡っていたのである。
【東田直樹さん】
東田直樹さんのことを初めて知ったのは、いつだっただろう?
とにかく、りょうまが自閉症と診断されてからかなりの年月が経ってからだと思う。
直樹さんは現在高校2年生。重度の知的障がいを併せ持つ自閉症。
その姿や行動は、一見すると、りょうまと似ているし、変わらない。
しかし、その彼は、自分の気持ちを文字盤を使い、伝えることができるのである。
私は、本当にはじめて彼を知った時から、彼の言葉を生で聴きたかった。
そして今回、そのチャンス「17歳の僕が思う自閉症の世界」の講演会がやって来たのです。
彼は、りょうまをはじめ、自閉症で自分の気持ちを伝えられない彼らの気持ちを代弁してくれているのです。
(この続きは、日記の後半にて。)
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【みんなとのお出かけ】
さて、土曜日。
施設Bさん主催の寮外出がありました。
りょうまと友だち3人、職員さん2人+私ともう一人のお父さんの8人でのお出かけです。
行き先は、湘南台文化センターこども館。
そよ風親子は、もちろん過去に訪問済みです。(4回くらい行っているかな?)
※ちなみに、過去のレポートはこちら。⇒お出かけレポートNO.54(2006年1月)
本当に、久しぶりの訪問です。
実はりょうま、ここの空間はあまりお気に入りではありません。
ということで、今回も同じような感じかな?
ハチの巣の巨大オブジェの前で・・・やっぱり何だかソワソワ。。。
てな訳で、今回もいつも通り。( ̄ー ̄;ヤッパリ・・・
その前に、「なんでパパといるのにここなんだよぉ〜!!!」という感じでしょうか?
きっと彼の中の、 お出かけ期待値 > 現実 で、不満があったのでしょう。
【ファミレスにて】
そんな状態で過ごした文化センターを後にし、
ちょうどお昼ということで、みんなでファミリーレストランで食事をとることになりました。
(ファミレス、久しぶりだなぁ。。。大丈夫かな?)
そんな不安は少しはありましたが、父親と息子同士、同じテーブル。何とかなるでしょ!
りょうまは、運ばれて来たポテトフライの盛り合わせを美味しそうにパクパク。(完食)
そして、フレンチトーストに蜂蜜をいっぱいかけて、これまた美味しそうにパクパク。(完食)
そして最後には、「アイスクリーム!」とリクエストの言葉まで飛び出し大満足の様子でした。
でも、りょうま。アイスクリームはあとでね。
【牧場にて】
へぇ〜、藤沢にも、こんな牧場があるんだ・・・。
ということで、ファミレスから出た一行。帰路にある牧場に寄りました。
目的は、もちろん「アイスクリーム!」
りょうまが喜ぶと思いきや、店の中では耳をふさいで寝ころび、
肝心なソフトクリームも、3口ほどでへの字口。( ̄ヘ ̄)絶対、口開けん!
全く“あまのじゃく”な小僧なのでした。
でも、帰園後の3時のおやつ(ケーキ)は、美味しそうにパクパク食べていた小僧です。
りょうまの行動の理由を、正確に知ることができたらなぁ。。。
そして彼が、苦しまずにその気持ちを、表現してくれたらなぁ。。。
父はもちろん、りょうまの周りの人にも、それは大きな課題なのです。
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【再び、東田直樹さん】
そんなわけで、東田直樹さんの講演会に参加したのは、
りょうまと同じ重度の知的障がいを併せ持つ自閉症である直樹さんが、
“どんなことを感じているのか知りたい。直接、この目で、この耳で、聞いてみたい。”ということでした。
そして、彼の口から発せられるその言葉、そしてその気持を聞くことができ、今感動で胸がいっぱいなのです。
講演会の全てに対し感動だったのですが、その中で特に感動ことを最後にあげたいと思います。
直樹さんの質疑応答が最後の時間でありました。
直樹さんのヘルパーの方が、「直樹さんはヘルパーに対して何をしてもらいたいですか?」と質問しました。
直樹さんは、文字盤を指しながら(※文字盤はスクリーンに映し出されています)、
自分の言葉で、ゆっくりと確実に、こう答えました。
一番は「笑顔」です。 その次は「分かりやすい言葉がけ」です。 そして、ぼくが何かしそうになった時は、悪いことをする前に止めて欲しいです。 いつも、“きらら”の皆さんには感謝しています。 |
この言葉に胸が熱くなった。行って良かった。
ありがとう直樹さん。りょうまの心の中が、少しわかった気がします。
総武線快速が東京駅に着いた。
会うことができなかった日曜であるのに、ぼくはの心は、いつも以上にりょうまに向かっていたのである。
次回更新は、2/14(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。
※ 皆さんからメールを頂いているにもかかわらず、なかなかお返事ができず申しわけございません。
頂きましたメールはしっかりと、拝見しております。本当にありがとうございます。