元気日記(第456号:2年間ありがとう)3/28(日)23:00更新
雨の降る、横浜。3月24日水曜日。
りょうまの中学部の卒業式です。
この日りょうまは、中学2年生からお世話になっている、このZ養護学校を卒業します。
新設校として、通学地区の関係で転校。通い始めた2年前。
環境の変化が苦手なりょうまにとって、この転校はどんなに不安だったことでしょう。
でも、蓋を開けてみると、建物こそ新しいものの、そこに移動されて来た先生方の中には、
りょうまの小学部1〜3年までお世話になったT養護学校時代の担任の先生、
小学部4年〜中学部1年までお世話になった、D養護学校時代の担任の先生方が居られました。
とても心強い、スタートであったことを思い出します。
でも、それ以上に、新しい担任の先生方、クラスメイトの友だち、父兄の皆さんが、とても温かく、
結果として、この転校への不安は、私(父)の杞憂に過ぎなかったのです。
りょうまは、本当に人に恵まれているなぁ。。。
いつも私は、りょうまの周りの、素晴らしい人たちとの巡り合いに、感謝しているのです。
*********************************************
卒業証書授与。
りょうまの学年の子どもたちが、壇上に呼ばれ、一人一人、卒業証書を受け取ります。
そして、ついにりょうまの番。
さて、りょうまはうまく賞状を頂くことができるかな?
壇上で校長先生の読み上げる卒業証書を前に、待つりょうま。(おっ、いいぞ!)
ところが、渡そうとしたところ舞台袖に向かってフラフラと歩き始めてしまった。。。(お〜、りょうま大丈夫か?)
校長先生が追いかけ、壇下の先生から促され、くるっとふり返り、証書を頂くことが出来ました。(ほっ。)
拍手。おめでとう、りょうま。(父は感動だよ!)
4月。高等部になるりょうまは、再び違う学校に転校します。
Z養護学校の皆さん、2年間、本当に、本当に、ありがとうございました。
*********************************************
大人にとっての2年なんてあっという間ですよね。
でも、思春期の彼らにとっての2年は、とてつもない大きな2年間。宝物の2年だったと思います。
父はりょうまに係わって頂いた、全ての方々に感謝したい。
本当に心からそう思うのです。
今まで、りょうまは、周りの皆さんからお世話になっているばかりだと思っていました。
いつも、頂くばかりの一方通行だと・・・。
でも、この卒業の時に、りょうまが周りの皆さんに、元気や勇気や優しさをプレゼントしていた事実を知ります。
父にとって、りょうま自身が、周りの皆さんに幸せを与えていたことを知れたことは、何より嬉しいことです。
その言葉から、彼の存在の意味が、とても伝わって来たのです。
りょうま、良かったね。
父は、涙が出るくらい嬉しいよ。
そして、父からも中学部を卒業した君に、ひとこと言わせて欲しい。
りょうま、中学部卒業おめでとう。 そして、幸せをありがとう。 これからも、君の成長を見守らせてくださいね。 まだまだ未熟な父の僕は、これからも君と一緒に成長したいです。 君の父より |
りょうまは、別れ際も、いつもと変わらずバスに乗り込みました。
でも、見送ってくれた大好きな先生とは、いつものようには目を合わせませんでした。
りょうまはしっかりと分かっていました。
この日が、お別れの日と・・・。
りょうまは、父の遺伝子をしっかりと引き継いでいると、この時あらためて思ったのです。
さようなら、先生。ありがとう、先生。
その姿は、まるで「そよ風」のようでした。。。
次回更新は、4/4(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。