空から雨が落ちてきた。
りょうまと乗る車の中、渋滞中の道路でフロントガラスに当たる大きな雨粒。
片側３車線の広い道路を、１匹のアゲハ蝶が、右から左側へ道路の上空を渡ってゆく。
ＦＭラジオから、雨空に合わせるように、山下達郎の「十字路」が流れる。
懐かしい・・・１９８６年に一気にタイムスリップしそうになる。
ガラスの向こうでは、先ほどの小さな命が、一生懸命羽をバタつかせ、少し身体を上下しながら渡って行く。
僕はフロントガラスに顔を近づけ、こう思う。
がんばれ、落ちるなよ。。。
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【学校にて】
水曜日。学校では個別面談がありました。
りょうまが高等部になり、初めての面談です。
直接りょうまの学校での姿を、先生の言葉で聞くことができる、貴重な機会。
もちろん、会社から時間を頂き、行ってきました。
先生から、春先から徐々に慣れて来た今のりょうまの姿を、聞くことができました。
不安定な姿が続いていたりょうまも、ここ数週間は落ち着きを取り戻しています。
下の写真は、学級通信で載っていた、りょうまの学校での姿です。
梅ジュースづくりの「梅洗い隊」の作業 体育（Ｔボール）での様子です おぉ〜！学校でこんな良い表情をしてるんだ・・・。
お話しをしていつも思うのは、りょうまはいつも、出会う方々に恵まれていると思うことです。
そういう運命の元に生まれたのかな？
だとしたら嬉しいな♪
父として、りょうまの周りの方々に、本当に感謝なのです。
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【家族４人で外出】
毎年夏になると、家族４人で旅行に行っていました。
今年も、春にはいつものように家族旅行を予約していましたが、キャンセルしました。
それは、ご存知のように、家族の状況が今年は明らかに違うからです。
気持ちがふさぎこみ、閉じこもりがちになっていた、じいとばあ。
こんな時は、多少強引でも連れ出しちゃおう！ な、りょうま！
そんなわけで、悲観的な気持ちになっている、じい・ばあをそよ風親子は連れ出しました。
車の後ろに“車イス”を積んで、レッツ、ゴー！！
と言っても行き先は、本当に地元の鶴見川の土手です。
りょうまも父も、この場所がいかに良い場所なのか、よーく知ってます。
で、結果は・・・？
土手は心地よい風です。 こんな気持ち良いと思わなかった･･･と、ばあ。
じい・ばあともに、大喜び。
「土手って良いねぇ。こんなに気持ち良いと思わなかった。」との言葉も出て、大成功！！
でも、僕らはいつもこの“何気無い場所”の良さを味わってるよな、りょうま。(⌒-⌒)ﾆｺﾆｺ
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【ハイキング、そして、トイレ事件】
梅雨の合間の晴れ間。
日曜には、横浜のハイキングコース「瀬上市民の森」に行ってきました。
りょうまはちゃんと歩いてくれるかな？と、ちょと不安はあったのですが、思いきってチャレンジしてきました。
最初は、座り込む場面も多かったのですが、あることに気付きました。
りょうまは、人が歩いていると立ち上がり、その後をついて行く傾向があることを知りました。
（これは良い傾向だ！）
話しかけてくれたおじいさんについて行くりょうま ２時間ほど汗びっしょりになり歩きました
２時間近くのコース。横浜にはまだまだ、良いハイキングコースがあるなぁ・・・と言う感じです。
それにしても良く歩いたな。すごいぞ、りょうま！
ハイキングを終え、おいしい昼食（と言っても、コンビニおにぎりですが）をとりました。
そして、オムツをしないりょうまとともに、近くの公園へ。
そろそろ、トイレの時間だからです。
で、りょうまとともに公園内の「トイレ」へ。
でも、小さいトイレしか無い。 でも、肝心なオシッコは出ず。。。
トイレの中では、りょうまのいつもの「きゃあ〜〜〜！」の叫び声。
トイレを出ると、男性が、厳しい視線で、我々を見ています。
で、その視線を外そうとしません。
そうです。きっと、私のことを“少年を性的イタズラしている変態”だとでも思ったのかもしれません。
事情を説明はしたのですが、疑いの目はそのまま。
でも、しょうがないよね。
こういう物騒な時代。こういう人が、世の中でいてくれることは、逆に有難いことだもんね。
でも、りょうまの外出時のトイレ問題。
この先、どうすりゃいいのだろう？
たのむぜ、りょうま！（;￣ー￣A ｱｾｱｾ
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その“アゲハ蝶”は力をふりしぼり、道路の上空を横切り左側の木陰の下にたどり着いた。
良かった・・・。
何だかわからないが、その姿に無性に喜んでいる自分を感じた。何だろう、この気持ちは・・・。
渋滞で動きだした前の車を追いかけるように、そよ風親子が乗る車は、ソロソロと動きはじめた。
りょうま。父さん頑張るよ。
