元気日記(第474号:16歳のキミへ)8/1(日)未明 更新
りょうまへ。
りょうま、16歳の誕生日おめでとう。
16歳か・・・。
もうそんな歳になったんだね。
父親である僕は、ただ、ただ、驚くばかりです。
僕が16歳の頃。
サッカーボールを真っ黒になって追いかけ、
ギターを掻き鳴らしてバンドを組んで、
深夜ラジオを聴きながらの勉強をして、
小さな恋にときめいたりしていた。
とにかく大人ではなく、子供でもなく、とても中途半端な季節だった16歳。
不安定でもあったし、親や周りの人に反抗もしたし、何だか体の成長にモヤモヤしていた16歳。
今キミは、そんな心も体も、不安定な季節の「16歳」の真っ只中にいるんだね。
キミは世間の人から見れば、出来ないことばかり。
でも、僕はちゃんと分かってるよ。
かなり時間はかかったけれど、トイレができるようになって来たこと。
かなり遅れてはいるけれど、自分の意思をパニックにならずに教えてくれることができるようになったね。
父に会いたい気持ちを、誰かに伝えているのも聞いているよ。
「いただきます。ごちそうさまでした。」が言えるようになったこと。
髪の毛を切ってもらう間、じっとしていられるようになったこと。
まだまだ、たくさんある。
書き出したら、きっとノート1冊じゃ足りないよ。
キミはキミの中で、キミの速度で、ゆっくりだけれど、着実に成長しているね。
そんなキミから、僕はこの16年の間、様々なものを教えてもらってきました。
それは、キミと出会わなければ、一生かかっても気付くことができなかったかもしれません。
とても大切な、人生観を変えてくれた、そんな宝物をキミからたくさんもらっています。
本当にありがとう。
父は今、キミの将来に向け色々と動いています。
僕のできることなど、ちっぽけなことかもしれません。
でも、僕にできるものは、すべて出し切ろうと思っています。
キミが僕に教えてくれたものは、必ず僕はキミのために。
そして、キミ以外の人のためにも力になりたい。
こんなことを思えるのも、キミが僕の息子であるお陰です。
本当にキミは最高の息子です。
僕の息子に生まれてきてくれてありがとう。
りょうま、16歳の誕生日おめでとう。
これからも、まだまだ未熟な父を成長させてください。
そしてこれからも、成長してゆくキミの姿を、僕は見てゆきたいです。
2010年7月31日深夜
キミの父より
次回更新は、8/8(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。