元気日記(第522号:10年が経ちました)7/3(日)27:00更新



2001年7月1日。

この日は、当ホームページ『そよ風の手紙』が産声をあげた日。

あれから10年の月日が経ちました。



りょうまは当時、地元のT養護学校の小学部1年生。

まだまだ慣れない“新米同然パパと小ちゃなりょうまの新生活が始まっていました。

数多くの不安を抱えての、未知の世界への出発でした。

でも当時、元来楽天家であった自分は、

「何とかなる、りょうまを必ず幸せにするぞ!」

そんな、我武者羅な気持ちだったことを思い出します。

   

そんな10年前。

何かモヤモヤするものが自分の中で起きていました。

りょうまとの生活の記録を、ホームページ上に残したい。

と同時に、それは、悲しい・辛い、というものではなくて、

ついつい、クスッと笑いの出てしまうような、何気無い日記を綴って行きたい。

今まさに辛くて、どん底いる方が、僕らの何気ない日記で、勇気や元気を持ってもらえるような、

そんなHPを目指したい。そんな構想を持ち始めていました。

と同時に、高校時代の同級生たちの強い後押しがなければ、今このHPも無かったかもしれません。

それは、 父と息子の新しい生活が始まって、数ヶ月後のことでした。


10年前は、今のブログようなものは日本では無く、ホームページを立ち上げるしかありませんでした。

ホームページは、簡単に立ち上げることが難しく、そこそこ勉強しなければできません。

自分は理系出身ではありますが、2001年の自分はコンピューターに関し素人同然。

で、独学で勉強しました。そして『そよ風の手紙』が完成。

当時は、コンセプト、りょうま怪獣の足跡、りょうまの紹介、りょうまの元気日記、リンク集、mail で構成されていました。

ですので、この「元気日記は立ち上げ当初からの『そよ風の手紙』の幹の部分であるのです。


「元気日記は毎週日曜深夜の更新。

体が疲れ切った日曜深夜、当然睡魔が襲ってきます。

時に朝方まで、かかることも何度もありました。

PCが不具合を起し、書き終えたばかりの日記がすべて消えてしまったこともありました。

そんなことも乗り越えながら、

日曜深夜に更新するこの「元気日記は、10年経った今もこうして続いています。


それも、これも、今ご覧頂いている皆さんのお陰です。

よく“そよ風の手紙に救われたという大変嬉しいメールを頂きますが、

逆に、私たちそよ風親子を陰で支えてくださったのは、PCの向こうの皆さんです。

ですので、僕にとっては、ここがHOME。ここが我が家なのです。

10年の間に、

気がつけば数多くのリピーターの皆さんにお訪ねいただき、このHPを支えて頂いております。

本当にありがたいことです。


この『そよ風の手紙』に壁はありません。

訪ねたられた方には、はじめての方も、しばらく離れられていても、それが5年ぶりでも10年ぶりでも、

いつでも「ようこそ、いらっしゃい!」おかえりなさい!」とお迎えしたいです。

そしてこの場所では、肩の力を抜いて、くつろいで行ってもらいたい。

このHPのコンセプトの部分は、10年経った今も、全く変わっていません。

皆さんの心をすっと通りにけるような、心地よい南国のそよ風の吹くような場所でありたいと思っています。


10年の間に、

とても勉強になる、素晴らしいブログを運営されている方が数多くおられます。

自分もそういう方々の運営されるブログで、時々勉強させて頂いております。


『そよ風の手紙』は、そういった、勉強したり、ためになったりするブログの、対極の位置にあるのかもしれません。

ここでは、気持ちを楽にして、心の緊張をほぐして行ってもらいたいです。

ですので、ここでは、特定の療育や特定の何かをこれがすべてだ!というつもりも、ありません。

たくさんのものをご紹介し、選択されるのは皆さんなのだと思います。

いつの日からか、インターネットは匿名を良いことに誹謗中傷や、人を傷つける場所になりつつあります。

とても残念なことです。


「みんなちがって、みんないい」


○○が良くて、△△は間違っている、そんな他人の批判をする議論は、

全くこのHPでは、必要のないものなのです・・・。


10年前、自閉症関連のホームページを立ち上げている人はまだ少なかったことを記憶しています。

当時HPを立ち上げられていた方々も、

ホームページの維持に断念されたり、誹謗中傷のメール等につぶされたり、

理由は様々ですが、残念なことに、10年以上更新を続けてられている方はごくわずかです。


そのごくわずかの中の一つが、この『そよ風の手紙』なのです。



このHPを通して、何百人、何千人の人と、お知り合いになれたこと。

私にとっては、それが何よりもの宝物です。



2011年7月。

小学部1年生だったりょうまが、今は高等部2年生。

新米パパだった猪突猛進のパパも、白髪が目立つそこそこのベテランパパ(時としてママ役)になっています。


   


『そよ風の手紙』は、この先どれぐらい続くかは分かりません。


そう、時間は永遠ではないのですから・・・。



残された時間、残された人生。


息子のりょうまために、そして、りょうま以外の人のためにも、

私のできる限りの力で、微力ながら発信してまいります。





今日の日記の最後として。


皆さん、本当にありがとうございます。

心より、感謝いたします。

これからも、こんなそよ風親子ですが、宜しくお願い致します。





                          2011年7月3日、日曜深夜。

                      10年の時をふり返って りょうまの父







次回更新は、7/10(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。

                                      


※ 
皆さんからメールを頂いているにもかかわらず、なかなかお返事ができず申しわけございません。

  頂きましたメールはしっかりと、拝見しております。本当にありがとうございます。