元気日記(第597号:何気ない時間こそ幸せな時間)12/9(日)23:00更新

 

師走です。

クリスマスのイルミネーションが、街の中で、住宅街で、徐々に目立ち始めてきています。

毎朝のジョギング時の気温も低くなり、手袋がないと手がかじかみそうになります。

すっかりらしくなってきました。

温暖化だと言われながらも、季節は忘れることなく、しっかりと巡ってきます。

季節の流れに、我々が住む地球の大きさを感じます。

私(父)はクリスマス近くなると、毎年観たくなる映画があります。

それは、IT'S A WONDERFUL LIFE (素晴らしき哉、人生)

1946年のアメリカ映画です。

毎回観る度に、“本当に大切なものが何なのか”を気づかせてくれます。

毎年この季節に、心を原点に戻しています。

まだ、ご覧になられていない方には、ご覧頂きたいオススメ映画です。

 

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【痛々しい自傷痕、でも笑顔です】

そんな、クリスマスの楽しそうな雰囲気が街中にも溢れ出している週末。

またまた、りょうまの目の周り試合後のボクサーのように黒く内出血し、白目は赤くなっています。

本人が自ら起こしてしまう自傷行為

どうしようもないこととはいえ、その姿にやっぱり胸が痛むのはだからでしょうか?

どんなものにも、起きる自傷には必ず原因がある。

意味もなく、自傷をすることなどない。

りょうまと18年以上一緒にいて、“意味もなく行動していることなど一切ない”ことを父として確信しております。

りょうまが自傷をしてしまう“その原因”を見つけ出してあげられたら、

その原因を取り除いてあげることができたら、

どんなにりょうまは楽になることでしょう。

 

日曜日に、現在引越し仮住まい中の2DKのアパートにりょうまと戻りました。

1ヶ月前、引越ししたばかりの頃は、慣れずに、家に入るとすぐに外に出ようとしたりょうま。

でも今週末は、すっかり慣れて、昔のようにばあちゃんのベッドの上のベストポジションをキープ。

すっかり腰を落ち着けておりました。

笑顔&鼻歌もたくさん出て、ご機嫌なのでした。(^^)

 

目の周りは痛々しいですが、

りょうまの笑顔を見ると、こちらの方も笑顔になってしまいます。

目の周りが自傷痕でも、りょうまの笑顔ひとつで救われます。。。

 

りょうまがいるだけで、家中に笑顔や笑いいつも以上に生まれます。

普段から明るい我が家が、いつも以上に輪をかけて笑顔溢れる空間になります。

自閉症をはじめ、障がいを持っている人たちには、ユーモアセンスやその場を明るくする力がありますよね。

決して計算されて出るものでなく、彼ら心の純粋さゆえ自然に出てくるもの。

これって、すごい才能だよなぁ〜!

そんなことを思ってしまう私(父)なのです。

 

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【ドライブにて】

りょうまはもともと、ドライブが大好き。

この週末も大好きなドライブを父にせがんできました。

ドライブの途中で、りょうまと春からの生活の場である家の建築現場に行ってきました。

着々と工事は進み、基礎にはコンクリートが流されていました。(おっ、進んでる進んでる!)

 

車の窓から、じっと眺めるりょうま。

「りょうま。来年の4月から、お父さんと、じいちゃんと、ばあちゃんと、りょうまの4人で、ここで暮らそうね。」

と話しかけました。

すると、りょうまは父の方を向いて、にっこり

言葉を話すことはできませんが、わかっているのですね〜♪

表情を見ていて、間違いない!と思いました。



建築現場をじっと眺めるりょうまです。2ヶ月もするとここにまた戻ってきます。(^^)

 

その後、横浜市内の県立公園までドライブ。

空気がひんやりしているせいか、人もまばらな公園の

イチョウの葉の黄色いじゅうたんの上を散策しました。

 

イチョウの葉のじゅうたんのある公園を散策中。

 

散歩をしながら、ふと思いました。

りょうまと、今までどれくらいお出かけしたのだろう。

彼が小さい時から、毎週のように様々な場所にお出かけをしてきました。

 

一緒に散歩をしながら、それぞれの季節を体じゅうで感じ自然を満喫してきました。

それは、父にとっても、とても楽しく充実した時間であり、心地良い空間です。

りょうまがいなければ、きっとここまでの気持ちを味わえなかったことでしょう。

 

こんな何気ない時間が、実は振り返ると一番の幸せだったりするのですよね。

 

 「りょうま、いつも幸せをありがとう!」

 

  

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 さて、みなさんは「障害者週間」をご存知ですか?

 

「障害者週間」の期間は、毎年12月3日から12月9日までの1週間。

つまり、今年は今日(9日)までがこの期間にあたります。

「障害者週間」は、国民の間に、広く障害者の福祉についての関心と理解を深めること。

そして障害者自身があらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として、平成16年から設定されています。

この期間を中心に、国、地方公共団体、関係団体は、様々な意識啓発に係る取組を展開します。

 

ただ、本当は、このような特別な週間が無くても、

障害のある人も、ない人も、高齢者も、若者も、子供たちも、

本当に当たり前のように街の中にいる社会が理想だと感じています。

みんなちがって、みんないい。

 

 

いつか、「障害者週間」など作らなくても良くなる、そんな社会になることを願っています。

それは、僕らが存在している、この短い時代だけではそれはとても難しいことかもしれません。

今の僕らにできることは、そんな未来に一歩でも近づけるよう、

それぞれのやり方で、とにかく小さな一歩を踏み出すことなのかもしれませんね。

 

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<お知らせです>

ただいま、NHKさんより取材を受けております。

恐らく、12月15日(土)NHK総合「おはよう日本」(関東ローカル)にて、

そよ風親子の姿がTV放送される可能性が出てきました。

できましたら、ここ数日間のブログ「続・父のひとりごと」を、こまめにチェックしてくださいね。

決定次第、詳細をそちらでお知らせいたします♪

 

 

 

次回更新は、12/16(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。

                                      

※ 皆さんからメールを頂いているにもかかわらず、なかなかお返事ができず申しわけございません。

  頂きましたメールはしっかりと、拝見しております。本当にありがとうございます。