元気日記(第611号:りょうま高等部卒業)3/17(日)23:30更新

 

2013年3月12日、火曜日。

ついに、りょうまの特別支援学校高等部卒業の日がやってきました。

りょうまと父の生活スタイルになり、小学部に入学してから12年。

小さかった6歳のりょうまが、今、18歳の成年になり高等部の卒業の日を迎えようとしています。

卒業式前日、12年前と同じように、りょうまと自宅から学校に向かいます。

あの日も、じいちゃんとばあちゃんに見送られて学校に向かったことを思い出しました。

  

今回も同じように見送られて学校に到着。

花飾りの中に「卒業おめでとう」の文字が目に飛び込みます。

いよいよこの日が来たのですね。

いつかは来るとは思っていましたが、月日は着実に流れてこの日がやってきました。

 

卒業生入場。

りょうまは、最初ニコニコして先生とともに入口から入ってきました。

しかし、10秒もしないうちに、耳と視界を遮断するポーズ。

大丈夫かなぁ・・・。

高等部最後の晴れ舞台。りょうまはどうなってしまうのだろう?

父としては、ハラハラな卒業式の幕開けです。

 

そして、式は進み、卒業証書授与の時間が来てしまいました。

というのも、りょうまはそれまでの時間、ずっと席にも座ることができず、

寝転んだり、視界と音を遮断するポーズでいたり、だったのです。

 

そして、りょうまの卒業証書を受け取る時間が近づいてきました。

もうすぐ順番は回ってきます・・・ところが、こんな感じで待機していました。

さて、

「・・・りょうまさん。」

と、ついに呼ばれました。

しかし一人で立ち上がろうとしません。

(どうなっちゃうのだろう・・・)

父としては、もう、いてもたってもいられません。

 

それでも、先生にフォローをしていただいて、なんとか立つことができました。

そしてこんな状態でしたが、なんとか卒業証書を受け取ったのです。

おめでとう、りょうま。

 

その時、なんだか熱いものが自然と私の胸の奥からこみ上げてきました。

自然と、当たり前のように出てくるその感動は、止めることができなかったのです。

そのあとからは、ほかのお子さんの授与の姿も、

ここまで育てあげた親御さん、そしてここまで大きく成長した子どもたちの姿に、

感動が止まりませんでした。

 

式の最後に、卒業生の姿と音声が入ったビデオが上映されました。

りょうまの場面。

りょうまの歌声とともにスクリーンにはこのような写真が映し出されました。

“おとうさん おとうさん ただいま”の文字。

そうだね、“ただいま”だよね。

りょうまにとっては、この卒業は、ただの卒業ではなく、

“ただいま”につながる卒業。

そよ風親子にとっては、卒業ではなく、「スタート」だね。

 

卒業式が終わったあとの昼食会。

卒業生が、「よさこいソーラン節」を披露してくれました。

みんなが各々に踊る中、りょうまは耳を塞いで立ちっぱなし。

高等部最後の最後までりょうまらしい姿でした。

      

 

卒業時に学校からいただいた3年間の軌跡」の写真

その中で父が見たことのないスナップがありました。

 

 

その中には、JALの整備工場の見学に行った時のりょうまのヘルメット姿や、

校内マラソン大会での姿、そのほかにもたくさんの写真が綴られており、

父の知らないりょうまの姿が、そこにはありました。

とても素敵な写真の数々。

りょうまの高等部での学校生活の写真を見て、

彼が学校を楽しんでいたことをあらためて感じました。

 

そして卒業アルバム。

そこには、すっかり大人びたりょうまが写っていました。

  

このカメラの方を向いた、スーツ姿の写真は奇跡の一枚。

何だか、かっこいいぞ!

 

そして、りょうまのところに届いた、思いがけないおめでとう電報。

T養護学校とZ養護学校時代にお世話になったY先生、

Y養護学校時代の担任のY先生。

本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

そして、同級生のあるお母さんからいただいたハンカチ。

父子家庭のため、なかなかお母さんたちの輪に入れなかった私を、

いつもお気遣いいただいていたW君のお母さん。

この場をお借りし、本当にありがとうございました。

 

りょうまは無事、12年間の養護学校(特別支援学校)での学校生活を終えることができました。

これまで、りょうまは、どれだけの多くの方々にお力を頂いたことでしょう。

    

12年間、お世話になった先生方、生徒とその保護者のみなさん、

心から感謝の気持ちでいっぱいです。

一言では収まりきれません。

 

本当に、本当に、ありがとうございました。

 

 

次回更新は、3/24(日)深夜 の予定です。宜しければまたお会いしましょう。

                                      

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