元気日記（第１０８号：熱視線） ７／２７（日） ２４：３０更新
先週に引き続き、ここ神奈川県北部はまだ梅雨明けしておりません。涼しいのは良いのですが、何か物足りない夏・・・。やはり、夏は夏らしく太陽がギラギラしていたほうが、私（父）は好きです。そういえば、まだ今年はセミの鳴き声を聞いていないなぁ。我が家の窓からは小高い丘の公園が見えます。いつもの年であれば、この公園から多くのセミの鳴き声が聞こえるのですが、今日時点ではまだ聞こえません。セミたちも”何だかおかしいなぁ？夏はまだかなぁ？”なんて土の中で思ってたりして？？ ｷｮﾛｷｮﾛ？(ﾟ◇ﾟ=) (=ﾟ◇ﾟ)？ｷｮﾛｷｮﾛ
さて、夏休みが始まって１週間。りょうまは、相変わらず元気小僧です。先週はサポートハウスW（←Wは正式名称ではありません（念のため））で３日間お世話になったりょうま。ここではもうすっかり家族の一員と化しております。きっと彼にとっては、とても落ち着く場所の１つになっているのでしょう。夏休みのため、普段とは違う人たちも来ていたようですが、彼は彼なりの場所を選び過ごしているようです。友達との位置関係も意識しあいながら、過ごしている姿は成長の証かもしれません。
サポートハウスがない日は、午後からわくわくプラザへ。このわくわくプラザは、K市が今年４月から始めた、全ての児童を対象とする放課後サービス制度です。過去に『ひとりごと１４号』の中で、かなり厳しいことを述べさせて頂きましたが、その後大きく変化がありました。りょうまの件が、どうやら市の上まで届いたようで、その後の対応は一変。サポーターの方々も、自閉症という病気を少しづつ理解し始めていただいており、初期に戸惑っていた対応も今では手探りしながらも、難なくこなして頂いております。そして何よりも嬉しいのは、地域の子供たちの中でりょうまが過ごしていることです。先日、りょうまと道を歩いていると、見知らぬ子が”あっ、りょうまくんだ！”と、声をかけてきてくれました。とても嬉しいことです。障害者が暮らしてゆく上で地域の人々の理解はとても重要だと思います。りょうまは、こういう障害を持っているんだということを周りの人々に分かってもらうことは、この地域で生きてゆく上でとても重要なのです。そういう点からも、わくわくプラザへりょうまが行くことは、大変意味のあることで、そこに嫌がらずに通うことは父としてもとても嬉しいことなのです。
週末は、私（父）と２人でバスに乗って出かけました。と言っても遠出ではなく、最寄のバス停から終点の駅までです。りょうまにバスに乗る経験や、街を歩く経験、そして目的地で買い物をする経験等をさせたいと思い実行しました。まずは、最寄のバス停まで。時々、道路の砂をいじりながらもいつもの、”うがぁ〜ぁ！、あ゛〜〜〜！”の雄叫びも忘れずに何とかたどり着きました。そして、しばらくするとバスが来ました。中は比較的満員状態で、席が空いておりません。父の右手は手すりにつかまり、左手はしっかりりょうまを押さえております。もちろんバス内でも”うがぁ〜ぁ！、あ゛〜〜〜！”の雄叫びは忘れません。りょうまが叫ぶたびに、いつもの冷た〜い視線が。もちろん父はこのシチュエーションは慣れっこです。２０分ほど経ち、駅に着きました。りょうまとバスから降り、多くの人が往来する中をすり抜け、目的地のアイスクリーム屋へ。ソフトクリームを買い、近くのベンチでりょうまはそれを食べます。美味しそうに独り占めしながら、食べております（少しは味見させろよ！）。残り１／３くらいになったとき、突然小僧の手からソフトクリームは道路へ。。。（いい加減にせえよ、りょうま！）幸いにも他の人にはぶつからず、ゴミ箱行きとなったのです。帰りのバス停へ向かい、バスに乗ります。すかさず、一番後ろの席を確保。帰りのバスの中でも行き同様”うがぁ〜ぁ！、あ゛〜〜〜！”の雄叫びの連発。再びソフトクリームより冷〜たい視線が・・・。後ろなので、皆さんご丁寧に振り返ってくれます。もちろん父は行きと同様平常心。だって、これがりょうまの姿なのですから・・・。恥ずかしいことなんてないですよ、逆に見るなら見ろという感じです。家に着くと、りょうまにとってやさしいじい・ばあがお出迎えです。こうして、２人のプチバスツアーは終了しました。
日曜朝、晴れていれば海に行こうと決めていましたが、天候はいまいち。予定を変更し、近くの温水プールに行くことに。早朝にもかかわらず多くの人がいるんですね。りょうまは、久しぶりのプールに最初は抵抗しましたが、何とか入りました。入ってしまえば、いつものりょうまに変身！いつもの”うがぁ〜ぁ！、あ゛〜〜〜！”は、室内にこだまします。もちろんここでも、例の視線は健在です。温水プールのように暖かい視線なら良いのですが・・・。父は心の中で、”いいぞ、りょうま！もっと叫んで。何も悪いことしてないんだから・・・。”そう叫んでました。はしゃぐりょうま。嬉しそうです。また来ような。。
夏休みに、色々な経験をさせたいと思う父なのであります。
本日、リンクに、『光の村養護学校土佐自然学園』および『天使のWEB検索』を追加しました。
また、『父のひとりごと』も更新しております。
次回は、８／３(日)２３:００頃更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。