元気日記(第112号:君のいない夜)  8/24(日) 23:20更新

 

 

 今夜は、とても静かでさびしい夜です。

 実は、りょうまは今日明日と、県内のK学園に1泊2日のショートステイに行っており、今晩は家中が嘘のようにシーンと静まりかえっております。

 父子家庭の我が家。そして高齢のじい・ばあ。特にばあの足は、ここ数ヶ月あまり良い状態ではなく、杖なしには歩くこともできません。そんな綱渡り家族は、もし誰か一人でも欠けてしまった場合、明日からの生活は何も見えない状態なのです。考えたくはありませんが、もし何かあった時に慌てふためいても、どうしようもない現実がそこにあるのです。

 そんな訳で、まだ小学校低学年で9歳のりょうまにとっては少々酷かもしれませんが、先月から父は心を鬼にしてショートステイを体験させています。

 K学園でりょうまと別れる際、何かを察知したのか何度も何度も父(私)の居場所を確認し、父の腕をぎゅっと掴んでいたりょうま。父を見上げる大きいクリクリ眼は、言葉の出ない彼から精一杯のメッセージだったのかもしれません。そんなりょうまを残し、後ろ髪を引かれながら帰ってきたのです。

 帰ってきてからも、じい・ばあとの会話は『りょうまは今頃何してるかな?』『りょうまはもう寝たかな?』と、本来はじい・ばあのケアも兼ねているにも拘らず、話題の中心はりょうまばかり。

 いつもは、イタズラやパニックでじい・ばあを困らせているりょうまも、我が家では、無くてはならない存在になっているのですね。

 

 

 さて、さて。先週までの”寒〜い”夏が、数日前から嘘のように”暑〜い”夏に変身!やっぱり夏はこれでなくっちゃね。金曜・土曜と行ってきましたよ。。どこ?って、当然りょうま親子の大好きな海です。

 鎌倉の由比ヶ浜海岸は、りょうまと父にとってまさにパラダイス。久しぶりの海に少々たじろぐりょうまを、父は容赦なく沖に連れて行きます。最初は抵抗していたヘッピリ腰のりょうまも、その楽しさを思い出すやいなや、浮き輪に入りキャ〜キャ〜&ケラケラ。まさに”水を得た魚”ならぬ”水を得たりょうま”状態です。波を超える時の楽しさがわかる様で、喜ぶりょうまと時間も忘れて遊びました。

 きらきら光る海辺。心地よいそよ風。この時間と空間は我々親子にとって何よりの宝物です。最近某CMで”モノより思い出”と言うコピーがありますが、本当にそう思ってしまうひと時です。決して2度とは来ない、この日、この時間だからこそ大切にしたいと思うのです。

 この2日間で、さらに真っ黒に日焼けしたりょうま。イタズラ小僧は、見かけもワルガキ度が増したのであります。

 

 週中。父が夜、会社から帰り、じいと会話をしていると、ん???? 何かおかしいぞ????

 よく見ると、じいの前歯の上の一本が無い!!!『どうしたの?』と聞くと、りょうまがパニックのとき頭突きをされ、歯が取れてしまったとのこと。『参っちゃったよ!』と言う、歯の抜けたじいに、笑ってはいけないが、ばあも父も志村けんばりの歯の抜け方に笑いがこぼれたのです。その笑い声で、張本人のりょうままでニコニコ。じいもみんなの笑いに苦笑い。その顔を見て更に笑い。しかし、何という家族でしょう???

 p.s.じいの歯は来週できてくる予定です。 じい本当に申し訳ない!(by父)

 

 

 りょうまは今頃、夢の中かなぁ?今夜は、どうやら君の夢を見そうです。。。

 

 

 

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    次回は、8/31(日)23:00頃更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。