元気日記(第121号:かぜっぴき家族)  10/26(日) 25:30更新

 

 はっ?ガバッ!やばっ!!

 気が付くと時計の針は日付変更線を超えておりました。隣には、気持ちよさそうに私の腕枕で怪獣グースカが寝ております。どうやら、りょうまを寝かしつけているうちに私(父)も夢の中に引きずり込まれてしまったようです。そんな訳で、今日の元気日記は少々遅い更新になってしまい申し訳ございません。

 実は、週末はみんなで風邪をひきダウンしておりました。でも症状が一番ひどかったのは私(父)です。今回の風邪は、とにかく咳がひどく体力を消耗する風邪です。じい・ばあ・りょうまも同様で、4人とも医者に掛かるという”かぜっぴき家族”になってしまいました。てなことで、週末は散歩にもいけず、家の中で風邪でも元気なりょうまと、風邪で元気でない大人たちと過ごしたのであります。風邪をひいているにも拘らず、元気なりょうまは当然外へ行けない欲求不満を、イタズラという行動ではらしてくれます。通常であれば、このイタズラに対してある程度寛容な大人たちも、自分たちの体がいうことをきかないため、少々イライラしており、いつもより怒られっぱなしのりょうま。具合が悪い状態ですが、気分転換も兼ねて日曜朝、予定していた施設Tで行われるバザー等のイベントをりょうまを連れて見に行くことにしました。

 家から30分ほどの道のりを、しっかりシートベルトをつけて乗ることができるようになったりょうま。到着すると、いつもの施設Tと思えないほど、多くの人々でにぎわっていました。りょうまは、少々この人ごみにマイッタ様子。中に入り、ぐるっとまわる間に、いつもお世話になっている先生や、施設の先輩たちに声をかけられるりょうま。でも、どうやらいつもと違うあまりのにぎわい方に圧倒されていたようです。そんな状態で、会場をぐるっとまわって、大学イモを買って帰りました。正直、地域ぐるみでのイベント、に私(父)も圧倒されました。いた時間はあっという間でしたが、障害者も老人も地域の人たちも一緒に参加しているのを見て、本来の福祉の原点を見たような気がします。行って良かったと思います。

 

 話は戻り、火曜日。父はこの日休暇をとり、一日中病院三昧です。

 午前中は、ばあの脚の件で医療センターへ。結局、来週火曜日から2週間、ばあはここに入所することとなりました。

 午後からは、施設Tのりょうまの担当T先生と一緒にりょうまを連れ都立病院へ。到着後、病院の待合室でなかなかじっとしていられないりょうま。そんなりょうまに、通常我々は外に散歩に連れ出したり、すぐに彼の行動に屈していたのが今まででした。ところが、T先生はりょうまに待合室のベンチでちゃんと座り待たせるという姿勢を学ばせるため、彼を何度も何度も座らせます。父もそんなT先生の気迫に負け、一緒に彼がベンチにちゃんと腰掛けるようサポートしました。すると、最初のうち何をやっても抵抗していたりょうまが、20分もすると諦めちゃんと座っていられるようになったのです。これには父も驚きました。”出来ない”とか”無理だ”というのは、勝手に思い込んでいることもあることを知らされた気がします。なかなか親ではしつけしきれない部分もあるとつくづく感じたのです。

 

 来週からは、ばあも新たな生活が始まり、家族それぞれが各々の道を歩みます。

 どうやら4人とも風邪が治り、月曜からはそれぞれの道を歩めそうです。

 

 

    次回は、11/3(月)23:00頃更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。