元気日記(第127号:甘えん坊の週末)  12/7(日) 25:00更新

 

  

 我が家の側には、小高い公園があります。私(父)は、毎朝この公園を通り、駅までの道のりを徒歩で通勤しています。

 先日、通勤途中、公園の脇にある小学校の体育館から大勢の子供たちが合唱する歌声が聞こえました。

 その歌は“世界で一つだけの花”です。

 何かのイベントの練習だったのでしょうか?しかし、子供たちの歌声って何であんなに良いのでしょう。。。

 キーンと張り詰めたような朝の冷たい空気。野良猫たちやヒラヒラ舞い降りる落ち葉。その中で響き渡る大勢の子供たちの歌声。

 何か、ゴスペルを聴いているかのようにさえ感じるこの調べに、朝から何とも言えない心のツボを押された様な気持ちになりました。

 そして、この歌の歌詞からパワーをもらえるような気がします。これは、自分だけでしょうか?

 

世界に一つだけの花

花屋の店先に並んだ
いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争うこともしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

困ったように笑いながら
ずっと迷ってる人がいる
頑張って咲いた花はどれも
きれいだから仕方ないね
やっと店から出てきた
その人が抱えていた
色とりどりの花束と
うれしそうな横顔

名前も知らなかったけれど
あの日僕に笑顔をくれた
誰も気づかないような場所で
咲いてた花のように

そうさ 僕らも
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one


作詞・作曲・編曲/槙原敬之
歌/SMAP


リースライン.bmp (19078 バイト)

 

 さて、父から離れた外でのりょうまは、行動が少しづつ変化してきているように思えます。

 施設“T”でも、職員の方々からの連絡ノートで、“大人っぽくなった”とか、“頼れるお兄ちゃんになってきた”など、嬉しい連絡を頂いています。また、学校でもあと片付けを自らやったりすることもあったそうで、ビックリです。

 学校では先週、人形劇のひとみ座の公演があったようで、90分間もの長い時間しっかり見ていたとのこと。どうしてしっかり見ていることが分かったのか?それは、暗闇から目と口が光ったライオンが登場した時、驚いて先生の膝に飛び乗り、しがみ付いて来たらしいのです。そのことからもしっかり見ていたことが分かります(笑)。りょうまのその時の驚き様が目に浮かんできて、ニヤけてしまう父です。

 日曜はサポートハウス“W”にて久しぶりにお世話になりました。ここでも先生方から、食事をほとんどこぼさずに食べていた姿に、りょうまの成長を感じていたようです。“W”の帰りはバスで家まで。今回はしっかり父につかまり、降車するまで立っている事ができました。相変わらず、外の風景に目を輝かせるりょうま。何でこんなにバスや電車が好きになったのか?また乗ろうな!

 これら、外での成長ぶりに逆に一番驚いているのは私(父)かもしれません。

 

リースライン.bmp (19078 バイト)

 

 ところが、外の話とは裏腹で、週末父の前になるととても甘えん坊になるりょうま。とにかく週末は父にベタベタ状態でした。

 “T”の近くには大きな県立公園があり、りょうま親子は朝早くこの公園で散歩をしました。冬の早朝の大きな公園は、まるっきり貸し切り状態。そんな訳で、りょうまも父も、冬の公園が大好きです。この散歩中も“甘えん坊りょうま”は父にべったり。歩く時は父の前に行き、りょうまの背中は父にもたれ掛かるようにくっ付いています。また、父の両腕を自分の体の前にクロスさせ父の袖口をしっかり掴んでいます。父としては少々がに股になり歩きにくい状態ですが、これを振りほどいてりょうまの横に行こうとすると急いでまた前に・・・。そんな状態で公園内のアップダウンを歩いたのですが、小僧の定位置は常に同じ。この位置はりょうまのこだわりの位置なのか??(疲れるぜ、全くぅ〜!)

 家に帰ってからもベタベタ状態は続き、父の背中は重いちびっ子騎手の馬の背中と化したのです。(おっ、おもい。)  じい・ばあにも甘えん坊ぶりを発揮。でも、杖をついたばあだけにはには乗っかるなよ!(ヤツもそこら辺はわきまえてるらしい・・・。)

 朝方、早起きのりょうまは、ガバッと起きてキョロキョロ。父を見つけ、布団をめくり、モゾモゾと入り込んできます。(ルームメイトのFクンにやるなよ!)⇒今のところやってない、らしいです・・・(ホッ)。

 

 リースライン.bmp (19078 バイト)

 

 近所をりょうまと歩いていると、小学校低学年の女の子が『りょうまくんだ!』と、りょうまの名前を呼んでくれました。父としては近所の子供たちとりょうまのつながりがあることに、とても嬉しさを感じます。

 地域で生きてゆくこと。多くの人にりょうまを知ってもらいたいと思う、今日この頃です。

 

 

 

    次回は、12/14(日)23:00頃更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。