元気日記(第130号:2003年我が家の10大ニュース)  12/28(日) 25:20更新

 

 いよいよ、2003年も今週で終わりです。

皆さんにとって今年はどんな年でしたか?

我が家の今年を振り返ると色々なことがあった1年です。でもこうして、今年も1回の休みもなく、皆さんの前で元気日記を更新できたのは本当に嬉しいことです。

今年良かったことも、悪かったことも、来年に向けてのパワーにして行きたいと思います。

 

 

 さて、タイトルにもありますように、父が選ぶ『2003年我が家の10大ニュース』は以下の通りです。

第10位 りょうまの脱走事件 家の裏のドアを開けて裸足で脱走を試みたりょうま。ばあの叫び声にただならぬ気配を感じ、2階から慌てて降りるともう君は遥か向こうに。その姿に、ただ、がむしゃらに追いかけたのを覚えてるよ。気がつくと、大通り一歩手前。危機一髪捕らえられたりょうま。安堵感から力が抜けたよ。ふと気がつけば、父も裸足で追っかけてたんだね。裸足親子はとぼとぼと家路を戻ったのでした。でも、よかった〜。
第 9位 ショートステイ ばあの脚の具合が悪くなってきたため、年の前半、数箇所で1泊ショートステイをしたりょうま。その頃の父は常に心の中で葛藤があったのです。1泊だけれど、いつも別れるとき、とても辛い時間だった。離れた時間も君のことばかり考えてた。迎えに行った時は、思い切り抱きしめてあげたね。その度に大人になってゆく気がしたよ。今ではそんな時も乗り越えて、施設“T”で過ごしてるけど、父子共に成長したのかもね。
第 8位 海と公園と電車・バス 毎週末に、父とりょうまは色々なところへ繰り出します。夏になると2人の大好きな海へ。今年は冷夏だったのでそんなに行けなかったけど、人並みには行ったよね。後半には電車やバスに乗るのが楽しくて、目がランラン、キョロキョロのりょうまを観て嬉しかったよ!でもやっぱり一年を通して公園が一番多かったな。1回4km歩くとして今年1年で200km以上は歩いたことになるよ。でもパパは楽しいよ、りょうまと歩く公園。その1回1回がかけがえのない時間だから。来年はもっともっと色々なところに行こうな、りょうま。
第 7位 じいの愛情 新年早々、りょうまの心が不安定で荒れていた時期、額のコブの上にまた頭突きをされ、コブの上にコブができたじい。そんなじいが、笑いながらそのコブをなでて、“日本列島ができちゃったよ”なんて言ってたっけ・・・。でも、知ってますよ。あなたが養護学校で、あなたの姿を見て家に帰れると勘違いしたりょうまと離れる時に涙していたこと・・・。何よりも感情を表にしないあなただから、そんなこと一言も家では言いませんでしたね。だから、自分も黙っています。あなたの孫への愛情、感謝しています。
第 6位 わくわくプラザと地域でのかかわり 3月まで通った学童ホールも、4月からは廃止。代わってK市では、わくわくプラザが登場。りょうまが頭突きでガラスを割ったり、女の子の髪の毛を引っ張ったり、波乱の幕開け。長の方の心無い発言から、覚悟のもと乗り込んだことも・・・。でも今では、そのことも笑って話せる年末です。サポーターの方々もりょうまという子をわかってもらうと同時に、自閉症という障害を理解しようと努力を続けてもらってます。地域の子供たちから”あっ、りょうまくんだ!”と声をかけられることも多く、良かったなと思う今日このごろです。
第 5位 ばあ入院と初めてのおつかい ばあは脚の状態改善のため、医療センターに1ヶ月間入院。りょうまは父と一緒にいとこのシュウヘイ君からばあに送られてきた手紙を届けるために、電車とバスを使ってばあの元へ。初めてのお使いだね。ばあはとても喜んでいたね。ばあに手紙を渡した時は、りょうまの成長を感じた瞬間でした。
第 4位 学習発表会での指揮者の大役 いや〜、ビックリです!りょうまは全校生徒の前で指揮者をやってのけました。(実は父とじいは生徒が全員起立状態だったので気付かなかったのですが・・・。)しっかりやっていたようです。直接観てたら前が見えなくなったと思うので、かえって良かったです。。話を聞いただけで感動。パパのお手製弁当をバクついて食べたのは、緊張の糸が取れたからかもね。
第 3位 『みんなのねがい』掲載と『Yahoo!Japan』登録 サポートハウス“W”の方から、おじいちゃんおばあちゃん特集があるので是非、アンケートを・・・。と言うところから始まった月刊誌『みんなのねがい』への掲載。まさかまさかといううちにトントン拍子で手記が載るかたちに。。一方、『Yahoo!Japan』への登録は、HPをご覧頂いた方々が推薦していただいたようで、いつの間にか登録の運びとなりました。その後の『そよ風の手紙』へのアクセス数は凄い勢いで増えております。人生何があるかわかりませんね。ビックリです!
第 2位 施設“T”での生活 ばあの脚の状態の悪化から、りょうまとの生活が困難になってしまった我が家。色々な方々のお力添えにより、平日施設“T”でりょうまをみていただく事に。毎回元気日記にも書かせていただいておりますが、りょうまのここでの生活は、確実に彼にとってプラスになっていると思っております。小さい子にはちょっと可哀想との話もありますが、父はりょうまにはこれくらいの厳しさも必要と考えています。施設“T”での考え方、父親懇談会の先輩たちの体験談。児童プログラムのりょうまの成長ぶり。棟での団らんの時間。どれをとっても、これからの父子にプラスになる、すばらしい期間です。
第 1位 多くの人々に支えられて この一言に尽きます。私たち家族が何とか1年を過ごせたのも多くの人々の支えがあったからこそだと思っています。養護学校の先生方、サポートハウス“W”の方々、施設“T”の職員の皆さん、わくわくプラザ、学童ホールの方々、送迎のボランティアの方々、そよ風の手紙にアクセスいただいた方々、そして友人達、等々まだまだ多くの人々に支えられて自分たちがここにいるのです。私(父)はこの気持ちを絶対に忘れません。いつかこの感謝の気持ちを社会に対し恩返しするつもりです。

本当に皆さんありがとうございました。!

 

 色々な事がありましたが、何とか乗り越えてきた2003年。

 たとえどんなことが起こっても、ポジティブな気持ちを忘れずに、来年も行きたいと思ってまいます。

 2004年が皆さんにとって、平和で素敵な1年でありますように・・・。

 

 それでは皆さん、良いお年をお迎えください!  (りょうま&父)

 

 

 

 次回は、新年1/4(日)23:00頃更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。