元気日記(第13号:新しい風)  9/30(日) 25:00更新

 

 

 

 先週は体調不良の為、文章にも張りが無く、大変失礼致しました。今回の風邪は、ちょっと長引きまして、今だ完全に治りきっておりません。それでも先週に比べると天国と地獄の差(と、言っては大袈裟ですが)です。今は充分元気です。当然、怪獣リョウゴンは、いつもの様に元気ぶりを発揮しつづけております。実を申しますと、先週の日記更新(12号)は、パソコンの前に座っているのも辛く、”自分が書いた文章がどのようなものであったのか?”さえ判断がつかないほどでした。それでも、今読み返してみると、その様な状態の中でも何とか意味の通じる範囲のものであったことが分かりホッとしております。(ただ、じい→祖父等思考回路の一部が寸断されていた形跡はありますが・・・)

 さて、この週末、長嶋監督が引退。高橋尚子が世界新記録。イチローが90年ぶりの安打記録更新。次々とスポーツ界での新しい時代への変化が起っております。まさに『新しい風』が吹き、そしてまた何事も無かった様に明日が来ます。そしてまた、いつかこの『新しい風』さえも『更に新しい風』によって押し流されて行く。何かまるで、人生の縮図を見ているようです。

 先週のりょうまは、養護学校に元気良く通いました。しかし、彼も風邪が治りきっていないのか?時々、微熱(37℃くらい)の状態になり、先生に心配をかける日々がありました。それでも、少々の熱では全くと言って良いほど、元気さに変化がありません。養護学校から帰っても、その元気ぶりは何なの?と言わずにいられないほど、イタズラ小僧であったそうな(じいばあ証言による)。

 そんな中、金曜〜土曜にりょうまの人生で初めての宿泊学習がありました。これは、養護学校の小学低学年が、先生の同伴のもとに市内の宿泊施設に1泊するという内容です。今まで、りょうまは親類から離れて宿泊したことは一度もありません。という事で、彼にとっても大きな冒険であります。学校では、先々週、先週と授業の中に宿泊に向けてのカリキュラムを組み、”お風呂学習”等を行なって頂いた様です。そんな中、先生方の地道な努力のおかげで、りょうまは元気良く出発し、1泊して帰ってきました。彼の宿泊中、父は安心して彼の帰りを楽しみにしていました。一方、じい・ばあは、”心配で心配で仕方ない”状態であった様です(ある意味で有難いことですが・・・)。帰ってきたりょうまを見て、”こいつ、成長したなぁ”と嬉しくなってしまいました。先生からの宿泊学習の記録を読み、現地でのりょうまの様子を知り、たった1泊ですが、父は、確実に彼の成長を確信したのです。冒頭の『新しい風』が、まさに吹いたのでした。

 土曜日の帰宅後、先週も来てもらったサポートの男子学生が、怪獣にめげずにやって来てくれました。父としては、先週のパニック遭遇にもめげず、来てくれたことが嬉しかったのであります。学生さんに、2時間ほど公園で遊ばせてもらいました。今回はパニックも無く、とても良い子?でいたそうな。その後りょうまのことを分かってもらう為に、家で自閉症に関してや、その他色々なことを話し合いました。少しは理解してもらえた様で、来週以降も土曜日の数時間を見てもらえることに。りょうまも彼になつき、手を引っ張って”遊ぼう”とせがみます。学生さんは北海道出身の素朴な青年で、父は今時の若者にしては珍しいと思ってしまったのであります。これからも宜しくお願いしますね、学生さん!

 日曜日は、午前中、りょうまと鶴見川の土手を散歩しました。すっかり秋になり、草の色も夏の色ではなく、ススキも沢山生えておりました。草をちぎったり、川を眺めたりと、りょうまと歩きながら、”こんな散歩もいいなぁ”と思ってしまいました。午後からは父は久しぶりに結婚式の披露宴に出席。その為、りょうまは、じい・ばあに午後から見てもらいました。新郎は父のウインドサーフィン(実業団)の友人で、新婦の方も良く知っております。とても素敵なカップルで、心から祝福したのであります。2人にも素敵な『新しい風』が吹くことでしょう。どんな強風が吹こうと、うまくセイリングしてもらいたいものです。

 明日から(実際は今日から)は10月。今年もあと3ヶ月。気の緩みかけていた状態から、ちょっと気を引き締めなおし、『新しい風に向かおう』と、思う父であります。

 

 次回は、10/8(月)23:00頃(来週は月曜ですよ!)、更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。