元気日記(第15号:美川カット)  10/14(日) 25:00更新

 

 すっかり、運動会シーズンですね。近くの幼稚園や小学校も運動会で、週末は朝から親子連れ(中にはじいばあ連れ)の姿を多く見ました。りょうまの養護学校は春の運動会のみで、秋には運動会がありません。春の運動会の時は、父は泊りがけで会社の会議に行っていた為、残念ながら見に行く事ができませんでした。その時は、じい・ばあと伯母ちゃんが自分の代わりに見に行ってくれたのです。しかし便利なもので、運動会でのりょうまの姿を伯母が撮ったビデオで見る事ができました。養護学校の運動会は小・中・高と合同で行ない、今まで自分の考える”運動会”とは大きく違うものでした。ビデオの中のりょうまの姿を見て、凄く感動したことを記憶しております。近くの学校の運動会に通りかかったのですが、今では、(SONYのハンディーカムのCMではありませんが)ほとんどの親がビデオを片手に運動会の子供の姿を撮っています。今の子供達は大きくなった時、自分の子供時代の動画を見ることができるのですね。自分自身の子供の頃の動く姿を見たことの無い父にとっては、”自分の子供時代の動画を見るのはどんな感じなのだろう?”と、思ってしまいます。このHPをご覧の皆さんはどうですか?

 りょうまは、今”美川カット?”の状態にあります。”美川カット”とは何ぞや?・・・・・そうです、”美川憲一の髪型”なのです。別に父が美川憲一のファンとか、ミニ美川で売り出そうとかそういう事ではないのです(当り前か?)。先週、伯母が長くなったりょうまの髪の毛を自己流で切り(それはそれで有難いのですが)その修復の為、美容院へ(もちろん、”多動りょうま”のカットなどやってくれるところも少なく、行き付けの店へ)。何とか修復してもらえたのがこの”美川カット”なのです。結構似合っていて笑える!ゴメンりょうま。

 さて、先週火曜日はりょうまの歯医者さんの日でした。今回は伯母は行かず、じい・ばあが付き添いで行ってくれました。りょうまも数ヶ月前(最初の頃)は泣き喚いていたのですが、今回は慣れたもので大変良い子で治療を終えた様です。とりあえず、虫歯治療も完了。あまりにも良い子?だったのか、治療をしてくれた男の先生が、りょうまをダッコして『お母さんと来る時よりいい子だったな!』とおほめの言葉、それに対し正直なばあは『あれはお母さんじゃなくて伯母さんなんです。この子のには、お母さんがいないんです。』とこたえた模様。(--;)まーいいんだけどさぁ〜(←父)

 水曜日は授業参観がありました。我が家からは、じい・ばあが参観してきました。授業の内容は、ブロック入れ・ボタン通し・絵本・コイン入れ・野菜入れ等です。大きさや形や色を区別して容器に入れたり、ボタンのはめ外しなど一人一人のレベルに合わせた課題別学習をして頂いた様です。先生とりょうまの授業の姿を、じい・ばあが横で見るというスタイルです。孫の学校での姿は、特に養護学校という未体験ゾーンに足を踏み入れた2人にとって、とても新鮮であった様です。しかし、授業の課題に対し集中できず、なかなかできないりょうまの姿に対し、彼の重度障害ぶりをあらためて認識したのも事実です(じい・ばあは少しショックを受けた模様)。担当のK先生のりょうまに対しての熱心な姿や、トランポリンを楽しそうに飛ぶ姿、目をキラキラさせてサッカーボールを上手に蹴る姿等に特に感動した様で、家では見られないりょうまの姿を見ることができました。父は今回、残念ながら平日の為参観できなかったのですが、じい・ばあが参観するとは思わなかったK先生が気遣って頂き、課題別学習に関する内容を書き込んだ用紙を作ってくれました。本当に頭が下がります。K先生、有難うございます。

 木曜日の図工の授業は”小麦粉粘土”でした。食紅等で色づけした小麦粉で作った粘土を使用し授業を行なった様ですが、りょうまは遊びながらそれを食べ、また遊びながら口へ。最近、なんでも口に入れる癖がつき困ったものです。

 土曜日は午前中は学校がありました。父は会議のため14:00頃まで帰れません。それもあり、午後からはサポートの学生さんに来てもらう予定でしたが、自己都合でお休みでした。先週の”パニックりょうま”にめげてなければ良いのですが…。帰宅後りょうまと横浜方面へドライブ。ドライブ好きなりょうまは終始ニコニコ。窓から見える東海道線の電車にニコニコ、風景にニコニコ。川沿いの公園でブランコに乗りニコニコ(但し、自分ではこげない)。散歩でニコニコ。ニコニコニコニコ(^O^)・・・・・・・・(嬉しいんだけど大丈夫かい、りょうま?)

 日曜日は天気も良く、朝から三ッ池公園へ!公園内を走るは走るは・・・・(今日は走りりょうまか?)いつもの様に途中のベンチで休憩。ジュースを飲んでいると、隣のベンチにいたおばあさんから、”ボク、ダンゴ食べる?”と言われ知らん顔のりょうま。父は理由を話し、有難くダンゴを頂きりょうまに食べさせると、パクリと食べました。しかし、少し経つと急に”パニック”状態になり、顔叩き、頭突きの応酬。かえっておばあさんに悪い事をしてしまった状況に。おばあさんも状況がわかったのか?心配しその状況を見守っていました。5分ほどのパニック後、そのおばあさんはりょうまと握手をして、父に”がんばってね”と一言。(もちろん頑張りますよ!おばあさん、有難うございます)

 りょうまとの生活は、日々変化が有り慌しいですが、周囲の人々の協力により、大変充実しております。本当に周囲の人々に感謝、感謝の毎日です。

 

 次回は、10/21(日)23:00頃更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。