このコーナでは、 ひととおりいろんなタイプのPHSでモバイルしてみた しゃいん が、 その経験談を公開しています。 これから購入しようとする方が いちばん自分の目的に合ったPHSと出会えるための 参考にしてほしいと考えています。
私がモバイルしてみたのは以下の3種類です。
611Sは、フリップ部分がCFカードサイズになっているタイプのPHSで、 もちろん単体での音声通話もできます。
カシオペアで使う場合は、付属のカードアダプタを使って、 カードスロットに差し込みます。 これだけ聞くと、カードアダプタの着脱が面倒そうですが、 普段はカードアダプタをダミーカードがわりに本体にさしっぱなしにしておけば、 通信時にPHSを本体に差し込むだけ なので、意外と楽。
しかも電源はPHSが自前でまかなうので、 カシオペア本体の電池が長持ちします。 AC供給なしで1時間連続ネットサーフィンの実績もあります。
しかも611Sは、現在PHS単体で64K通信できる唯一の機種です。(1999/05/27現在)
音声・データ両方の使用を考えるのなら、ベストな選択かもしれません。
いいことばかり書きましたが、 欠点は重い(112g)こと。 なにゆえドッチーモよりも重いのだおまえは?(SH811は86g)
611Sとカードアダプタ A-60に挿したところ カードアダプタはつけっぱなし
MC-P100は、PCカード型と呼ばれるタイプのPHSで、 PCなどのカードスロットに挿し込んで使うことを前提に作られています。 マイクやスピーカ、テンキーなどもついていないし、 電池も内蔵されていないので、 単体での音声通話はできません。
そのかわり、常に本体に挿しておけるので、 持ち運びはとってもスマート。 ケーブル接続等も不要なので、 駅の待ち時間にスーツの内ポケットから取り出して、 即メールチェックなどという使用には最適です。
PHSはデータ通信にしか使わない!というのであれば、 スマートモバイルで 周囲の羨望のまなざしを得られる ことうけあい!
しかし、こんなMC-P100にも思わぬ落とし穴が.... それは、どうも予想よりも出っ張ること。 カタログや店頭でMC-P100を見た方々は、 あの端の黒い部分だけが出っ張っているイメージを思い浮かべたはず。 しかししかし!こいつは実は純粋なPCカードサイズではなくて、 「PCカード・エクステンション」と呼ばれる、PCカードスロットから はみ出すタイプのカードなのです。 それゆえ、イメージではカシオペアの腹におさまってしまっているはずの 青いラベル部分が数mm露出するのです.... ま、それでも十分許せる範囲の出っ張りだとは思いますけど。
あとは、電源供給を本体側からするので、 カシオペアの単三x2などはあっという間に喰い潰されてしまいます。 メールの送受信のように接続時間が短ければあまり影響はありませんが、 うっかり、つなぎっぱなしでネットサーフィンなどすると、 あっという間に電池の残量警告が出ます。(15〜20分)
MC-P100
(下は普通のPCカード)A-60に挿したところ 予想より出っ張る
311Pは、いわゆる普通ののPHSです。 カシオペアで使う場合は、別売のデータカードをカードスロットに差し込んで、 311Pとケーブルで接続します。
すでにPHSを持っていて、しかもデータ通信に対応していれば、 データカードを買ってくるだけで通信できるので、 まずは考えてみてもいい構成だと思います。
で、使い勝手はというと、 出張先や喫茶店などテーブルのあるところでじっくりやるならいいのですが、 駅のホームなど屋外でケーブル接続するのはかなり苦労します。 さらに、接続した後も、 右手でPHS、左手でカシオペアを持つような格好になるので、 このままでは画面タップやキーボード入力の操作をする手がありません。 手が3本欲しくなります。 で、あれこれ考えた末にあみ出した必殺技が、
「PHSスタイラス技」
です!! PHSのアンテナで画面をタップするのです。 メールチェックくらいなら、キーボード入力はしないので、 これで十分いけます。 しかもたいていのPHSはアンテナ先端を柔らかく作ってあるので、 カシオペアの画面も傷めません。(笑)
あとの難点は、データカードが意外に電源を食うので、 電池が思ったほど長持ちしません。 (カシオHPによれば、DC-1Pで80mA。ちなみにMC-P100は130mA)
311Pとデータカード A-60に挿したところ 311Pをスタイラスに