なりきり道 五つの心得

一、なりきりは度胸である
なりきりはその明快かつ大胆な行動ゆえ 常に大衆の好奇の視線にさらされる宿命を持つ。 たとえ外国人にすら笑われ国際的な恥となろうとも なりきりの極意を究めるために強固な意志と何者にも動じぬ度胸を持つべし。
一、なりきりは技術である
なりきりは作品が人間様であればその腕の角度足の位置表情に至るまでを忠実に再現し 非人間様であれば自らの肢体のすべてを転用し形態の模倣に努めよ。 そのための鋭い観察力と高度な肢体操作能力を養うべし。
一、なりきりは芸術である
なりきりは作品の意図する真理と美を理解しその表現に努めよ。 作品を愛でる豊かな心とその作者の意図や時代背景をも知る学究心を持ち 作者が作品に注いだであろう想いを自らの肢体に投影することで なりきりの芸術的価値の高揚に努めるべし。
一、なりきりは娯楽である
なりきりはただもっぱら個人的な満足に終始してはならない。 その挑戦の過程を見る者さらにはその結果生み出される作品を見る者の 存在を常に意識し最大限のユフモアとサァビス精神をもって楽しませるエンタァティナァたるべし。
一、なりきりは文化である
なりきりは単なる作品の模倣にとどまるものではなく 作品の置かれた風土環境に接し自らもその土地に溶け込み同化することがその真意である。 旅を満喫しその土地の文化を感じ理解することこそなりきりの究極の目標であると肝に銘ずるべし。

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