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『女子大生会計士の事件簿』 萌さんとカッキーの読書室
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  ◆◆ 目次 1.ベストセラー読書室
  ◆◆     2.最新ビジネス書の読書室
  ◆◆     3.『女子大生会計士の事件簿』出版日記
  ◆◆     4.編集後記
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◆◆◆ベストセラー読書室◆◆◆

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 第9回  『年収300万円時代を生き抜く経済学』
         森永卓郎(著)
         (光文社) 2003年3月
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カッキー
「今回紹介するこの本は、 『給料半減が現実化する社会で、どうやって豊かならライフスタイルを確立すればいいのか。自分にとって本当に幸福な生き方とはなんなのか』ということを語っている経済書です」

萌さん
「テレビでお馴染みの森永卓郎さんの本よね」

「最近、萌さんは書評で褒めてばかりだったのでどうやらそれが本人的には不満らしく何かもっとツッコミ甲斐のある本はないの〜』とウルサイので、僕が選んだのがこの本です」

「くだらないこと、言わないでよ」

「それで、実際に読んでみてどうでした?」

「それがねー、意外と面白かったのよね」

「あっ、そうだったんですか」

「ちゃんとツッコミ甲斐はたくさんあったわよ。本の8割は小泉構造改革批判だったし、結局『年収300万円時代』をどうやって生き抜けばいいのかというと、『生活レベルを下げろ』だしね」

「じゃあ、どうして面白かったんです?」

「構造改革への批判の仕方が面白いのよねぇ。『構造改革で不良債権を減らしても景気は回復しない。でもなぜ、そんなことをしているのかというと、それはわざと金持ちを優遇させるためだ』と言い切っているんだもん」

「ユニークな視点ですよね」

「どうして学者や知識階級が小泉構造改革を支持しているのかというと『彼らはアメリカに留学した時に、向こうのエリートたちがリッチだったので、それが羨ましくてならない。だから貧富の差が出るアメリカ型の経済社会を目指しているのだ』でしょう。面白いじゃない」

「そう言われると、そんな気もしてきますよね。まあ、こういうのを陰謀論ともいいますけど」

※ 陰謀論とは、どんな出来事も誰かの陰謀のせいにする見方。(例えば、「世界大戦」も「ポストが赤い」のもユダヤ人団体のせいだ、という主張とか)

「まあ、この本は極論だけど、たしかに『アメリカ型が良い』、と思っている知識階級は多いでしょうね」

「では、萌さん。採点の方なのですが?」

「星3つよ」

「あれっ、普通ですね」

「だって、本の中盤では『年収300万では、高度な医療も満足に受けられないし、子供をいい学校にも行かしてやれない』と言っているのに、終盤の『年収300万円時代をどう生き抜くか』の話では結局その話には触れないのよ」

「おやおや」

「つまり、年収300万時代では、心は豊かに生活できるけど、やっぱり医療や教育の面では不利ってことなのよね」

「なんだか寂しいですね」

「それで、カッキーは?」

「星3つです。話は具体例が多くて読みやすかったですし、小泉批判だけでなく、『年収300万円時代をどう生き抜くか』という提言もありましたから面白かったです。ただ、もっと『どう生き抜くか』の方の話を読みたかったですよね」

「まあ、題名が『年収300万円時代を生き抜く経済学』だからねぇ‥‥」

目次
1章 日本経済に起きた「最大の悲劇」
2章 日本に新たな階級社会が作られる
3章 1%の金持ちが牛耳る社会
4章 年収300万円時代の「豊かな」生き方

『年収300万円時代を生き抜く経済学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334973817/

〔採点〕
萌さん  ★★★
カッキー ★★★
   計 ★6つ


◆◆◆最新ビジネス書の読書室◆◆◆

『小さな会社の最強メルマガ営業術』
平野友朗(著) 日本実業出版社
2004年9月

カッキー
「今回ご紹介するのはメルマガ専門コンサルタント平野友朗さんの最新作です。情報が盛りたくさんであるにもかかわらず、シンプルで誇張がないので、好感が持てる良い本です」

萌さん
「ふ〜ん。この平野さんっていう人けっこうメルマガに詳しいらしいわね〜」

「何を言っているんですか!平野さんは何万部ものメルマガを発行させた、メルマガ界のカリスマみたいな存在なんですよ!」

「へ〜。最近、その平野さんとメル友になったんだけど、そんなに凄い人だとは知らなかったわ」

「えっ、お知り合いだったんですか!?」

「今度、二人で何かイベントとかできるといいわね〜、とか言っていたんだけど‥‥」

「そ、その時には僕も混ぜてくださいね!」

『小さな会社の最強メルマガ営業術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534038089/


◆◆◆『女子大生会計士の事件簿』出版日記◆◆◆

カッキー
「著者が、僕らの小説やマンガを作る過程を日記につけ始めました」

萌さん
「9月1日から始まって今のところ毎日続いているみたいね〜」

「制作の過程や出版社とのやり取りなどもけっこうリアルに書いているみたいですよ」

「あいつ、『どうせ出版社の人は読まないだろう』ってタカをくくっているのよ。後で問題になっても知らないんだから!」

<楽天日記>『女子大生会計士の事件簿』出版日記
http://plaza.rakuten.co.jp/kaikeishi/


■■■編集後記■■■

『女子大生会計士の事件簿』公式サイトの開設まであと数日になりました。新公式サイトでは、萌さんたちの「裏設定」の公表や「キャラクター人気投票」、そしてこのメルマガの「バックナンバー」も公開しますので、どうぞお楽しみに。

また既存の著者個人サイトは、新公式サイトの開設とともに閉鎖いたしますので、著者個人サイトを一目ご覧になっておきたい方はぜひ今のうちにご覧くださいませ(但し、非常に読みにくいサイトなので覚悟してご覧ください‥‥)。

http://www.cam.hi-ho.ne.jp/shinya-yamada/

さて、次回は特別号として9月22日前後に『<女子大生会計士の事件簿>世界一感動する会計の本です 簿記・経理入門』の発売記念号をお送りいたします。
どうぞお楽しみに!


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