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『女子大生会計士の事件簿』 萌さんとカッキーの読書室
                              Vol.12 2004/10/20

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  ◆◆ 目次 1.ベストセラー読書室 『バッテリー』
  ◆◆     2.最新ビジネス書の読書室 『看板ひとつで…』
  ◆◆     3.最新メールマガジンの読書室 『商法大改正…』
  ◆◆     4.編集後記
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◆◆◆ベストセラー読書室◆◆◆

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 第10回  『バッテリー』
         あさのあつこ(著)
         (角川書店) 2003年12月
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カッキー
「今回紹介するこの本は、大人の女性層を中心にブレイクした児童文学のベストセラー『バッテリー』です‥‥あの、萌さん。
このメルマガってビジネス書のベストセラーを紹介するんじゃなかったでしたっけ?」

萌さん
「いいのっ!このメルマガはいい本は何でも紹介するっていうスタンスなんだから」

「‥‥いまそのスタンスが決定されましたよね。まあ、いいんですけど」

「じゃあ、今日は私が紹介するわね。
主人公は小学校を卒業したばかりの少年・原田巧。
この子がものすごい剛速球を投げる天才ピッチャーなの。
この巧くんたち一家が岡山の田舎に引っ越してくるんだけど、そこに『巧くんとバッテリーを組みたい』という大柄な少年・永倉豪が現れて‥‥という話よ」

「ここまで聞くと少年野球小説じゃないか、と思う読者もいると思うんですけど、結局、野球の試合は最後までしないんですよね」

「なんだか今回のカッキーは批判的ねー」

「別に批判しているわけじゃないですけど、どうして女性に人気があるのかがわからないんですよ。孤高の天才ピッチャーが、一人で怒ったり悩んだり‥‥って一体どこが楽しいんです?」

「バッカじゃないのっ!そこがいいんじゃないの。純粋でまっすぐな少年の心の葛藤がなんとも言えないくらいに綺麗に描かれているのよ。あーっ、いいわねーーーっ」

「逆に僕なんかは、病弱だけど野球がやりたくてたまんない主人公の弟のほうに感情移入しちゃいましたよ」

「女性だと実際に少年になったことがないから『少年への憧れ』というのがあるかもしれないけど、男性は実際に少年になったことがあるから『少年時代の懐かしさ』を感じるのかもよ。つまり、カッキーの少年時代は弟のような弱者のほうだった、ということね」

「勝手に人の少年時代を決めつけないでください!まあ、外れてはいませんけど‥‥」

「で、カッキーの採点は?」

「星2つです。別に盛り上がりもないですし、主人公のおじいさんが元甲子園監督とか面白い伏線がたくさんあるのに、それが活かしきれていないような‥‥」

「それは、きっと2巻以降に出てくるわよ」

「萌さんの採点はどうなんです?」

「星4つよ」

「やはり高得点ですね」

「なんてったって、この本に出てくる少年たちはニュースが盛んに流している『異質な』『心に闇を持った』『大人にはわからない』少年とは違うの。私たちが知っている『傲慢、一途、繊細、無神経』といった善とか悪とか簡単に二分されないすべてを含んだ少年がそこにはいるの。
どっちが現実の少年なのか、と問われたらわかんないけど、この『バッテリー』の少年たちのほうがリアルなんじゃないかな」

「リアルな少年に惚れた、という感じなんですかね」

「まあ、そういう少年がたまらなくカワイイ、っていうことよ」

『バッテリー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043721013/

〔採点〕
萌さん  ★★★★
カッキー ★★
   計 ★6つ


◆◆◆最新ビジネス書の読書室◆◆◆

『看板ひとつで売上が3倍になる魔法の誘客術』
高橋芳文(著) 日本実業出版社
2004年10月

カッキー
「今回ご紹介するのは看板の本です」

萌さん
「看板っていっても、ただの看板じゃないのよ。普通の看板でも、お客をどんどん呼び込める魔法の看板になるっていう本よ」

「看板って街中にありますけど、どれもたいして差がないと思っていました」

「それが違うのよねー。看板って色やデザインも大事だけど、なにより立地戦略が大事なのよ。お店周辺の人の流れを徹底的に調査して、お客を呼び込む工夫をこらすの」

「なんだかすごいですね」

「看板は動かないけど『優秀な営業マン』と同じなんだって」

「看板も徹底的に突きつめて工夫するとものすごいモノになるんですね」

『看板ひとつで売上が3倍になる魔法の誘客術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534038062/


◆◆◆最新メールマガジンの読書室◆◆◆

『商法大改正 有限会社は廃止!?』
http://www.inbloom.jp/page005.html

カッキー
「『事件簿』の著者・山田真哉も参加する会計グループ“インブルームLLC”が発行する初のメールマガジンです」

萌さん
「まあ、著者はちゃんと本業もしているってことね」

「メールマガジンのテーマは、中小企業のための平成18年に行われる『商法大改正』対策です」

「これまでの商法改正って、中小企業にあんまり関係ない改正ばかりだったけど、今回は違うもんねー」

「有限会社がなくなったり、『資本金は1000万円以上』『取締役は3人以上』『監査役が必要』というのもなくなりますからね。会社もいろいろと対策を考えないといけないですよね」

「今度の商法大改正に興味のある人は、ぜひ活用してみてね」

『商法大改正 有限会社は廃止!?』
 10月下旬より月2回発行
http://www.inbloom.jp/page005.html


■■■編集後記■■■

すいません!この当メールマガジン、当初月2回でしたが、このたび月1回(毎月20日)に変更させていただくことにしました。
毎回楽しみにしてくださっていた方、本当に申し訳ございません。
理由は多忙になったから、というものです。本当にごめんなさい。


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