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『女子大生会計士の事件簿』 萌さんとカッキーの読書室
Vol.21 2005/4/23
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◆◆ 目次 1.ベストセラー読書室 『セブンイレブン心理学』
◆◆ 2.最新ビジネス書の読書室 『横峯さくらの育て方』
◆◆ 3.最新ビジネス書の読書室2 『ビジネス書の古典』
◆◆ 4.編集後記
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◆◆◆ベストセラー読書室◆◆◆
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第14回 『鈴木敏文の「統計心理学」』
勝見 明(著)
(プレジデント社) 2004年5月
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カッキー
「今回ご紹介するのは、イトーヨーカ堂の社長で
セブンイレブンの創業者、鈴木敏文会長の経営書です」
萌さん
「鈴木敏文会長って、『他店見学をしてはいけない』とか
『ハウツー本は読むな』とか変なことをよく言う人だから、
実際どんな人なのかな、と思って読んだんだけど……」
「どうだったんですか?」
「不覚にも『あ〜、なるほどね!』って感動したわ」
「どういうことなんです?」
「『他店見学をしてはいけない』っていうのは、“いまやモノマネの時代ではなく、モノマネだと何の進歩もないから”“競争相手は同業他社ではなく、めまぐるしく変化する顧客のニーズ”だからよ」
「コンビニ業界でセブンイレブンが圧勝している理由が
ちょっとわかりますよね」
「あと『ハウツー本は読むな』というのも、
ハウツー本は“過去のことをまとめているだけで、新しい時代に向かって何の役にも立たない”からなのよ」
「たびたび“過去の否定”っていうキーワードが出てきますけど、“常識を破らないと感動を伝えられる仕事はできない”ということみたいですね」
「過去の否定、常識を打ち破る、というキーワードが
この本のメッセージよね。
それじゃ、カッキーの評価を聞かせてよ?」
「僕は星4つでしょうか。面白かったんですけどね。
もうちょっとセブンイレブンの失敗談とかも読みたかったかな、って。
萌さんは?」
「私は星5つよ。
『人間は苦しくなればなるほど、過去の成功体験にすがろうとする』
『問題意識を持って見ないデータは、データなどと呼ばせない』
とか実際にどういう話なのか読んでほしいわね。
あと、“売り手のために”ではなく“売り手の立場”で
考えることの重要性は、あらゆるビジネスにおいて
大切なことじゃないかしら」
『鈴木敏文の「統計心理学」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833417626/
〔採点〕
萌さん ★★★★★
カッキー ★★★★
計 ★9つ
◆◆◆最新ビジネス書の読書室◆◆◆
『さくら咲く!』
横峯良郎(著) KKベストセラーズ
2005年4月
萌さん
「いま話題の女子ゴルファー横峯さくらのお父さんが書いた本よ。
意外と面白かったんで、ここで紹介するわ」
カッキー
「横峯さくらのお父さんって、あのキャディーもしている
キャラの濃い親父さんですよねぇ。
だいたいこのコーナーはビジネス書を紹介するんじゃあ……」
「それが、このお父さんって実業家でもあるのよねぇ。
無一文からお弁当屋チェーン、居酒屋チェーンの経営者になっているのよ」
「結構すごい人だったんですね。
あっ、『横峯さくらの食事の管理もお父さんがしている』って
テレビで見たんですけど、もともと飲食業もやっているから
得意分野だったんですね」
「娘たちへの教育も強烈よ。
『月曜日は学校を休ませて必ずゴルフ場をまわる』とか」
「それは教育熱心といえるのでしょうか……」
「でもね。娘たちの将来のことを真剣に考えた末に、
適性として合っている女子プロゴルファーとして自立させよう、
と決めたんだから情熱も半端なもんじゃないわよ。
子供の将来のことを中途半端に考えてお受験とかさせる親よりは
だいぶんマシじゃないの。
こういう父親がいてもいいんじゃないかしら」
『さくら咲く!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584188629/
◆◆◆最新ビジネス書の読書室2◆◆◆
『成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方』
土井英司(著) ゴマブックス
2005年4月
萌さん
「これはビジネス書の古典を集めて、
そのコアとなる部分を紹介している本よ。
取り上げられて著者も古今東西、多種多彩、
ビジネスにかなり役立つはずよ。
カーネギーやマズロー、ドラッガー……」
カッキー
「世阿弥や福沢諭吉の本も紹介されているんですよね」
「一気に名著を何冊も読んだ気になれる本よね。
6月発売の“会計人コース版 読書室”※でも
この本を紹介しようと思っているから、お楽しみにね」
『成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777101193/
※このメルマガ「萌さんとカッキーの読書室」は
毎月3日発売「会計人コース」(中央経済社)でも連載されています。
内容は異なりますので、会計人コース版もぜひご覧ください。
http://www.kaikeijin-course.jp/
■■■編集後記■■■
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』のヒットのおかげで
これからテレビ・雑誌等にも時々出るようになるのですが、
あまり『女子大生会計士の事件簿』の話題は出てきません。
「TACNEWS」での連載も休止中なので、
私が萌さんやカッキーと接する場面はすっかり減ってしまいました。
(そういう意味では、このメルマガだけ?)
ただ、今月末発売のティーン向け文芸誌『ザ・スニーカー』
(角川書店)では「“神様のゲームセンター”事件」と題した
ゲームセンターを舞台にしたドタバタ劇が、
5月10日発売の『非常識会計学!』(中央経済社)では
初の殺人事件「ベンチャー企業殺人事件」がそれぞれ掲載されます。
これらの作品が出たら、最低でも半年間は
『女子大生会計士の事件簿』新作の発表予定はないので、
よかったら『ザ・スニーカー』『非常識会計学!』で
萌さんとカッキーの活躍をご覧くださいませ。
さて、次回は5月20日頃にお送りいたします。
どうぞお楽しみに。