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『女子大生会計士の事件簿』 萌さんとカッキーの読書室
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  ◆◆ 目次 1.ベストセラー読書室 『ホリエモン特集!』
  ◆◆     2.最新ビジネス書の読書室 『今月は3冊』
  ◆◆     3.編集後記
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◆◆◆ベストセラー読書室◆◆◆

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  第16回  『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』
         堀江貴文(著)
         (ソフトバンク パブリッシング) 2004年9月
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カッキー
「今回ご紹介するのは、ご存知ホリエモンのベストセラー本『儲かる会社のつくり方』です」

萌さん
「堀江さんの本って、いまでこそたくさん出ているけど、この本が出た時とかはまだ新鮮だったわよね。プロ野球新規参入を言い始めた時だったかしら」

「萌さんって、堀江社長の本をたくさん読んでいたんですか!?」

「けっこう読んでいるわよ。読みやすいものが多いし。『稼ぐが勝ち』とかは面白かったわね」

『稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方』
http://tinyurl.com/97mo6

「逆に面白くなかったのって、あります?」

「最近出た『ホリエモンの新資本主義!』は、内容はこれまで出た本の総集編みたいな感じだから堀江本フリークには無意味だったかも。ちなみに、この本タイトルが良くないわよね」

「そうなんですか?」

「だって、別に資本主義を論じている本じゃないんだもん。『ライブドア入社の想定問題集です』って堀江さんが文中で書いているんだからタイトルも『ライブドア入社試験』でよかったのよ。その方がインパクトもあるんだしー」

『ホリエモンの新資本主義! お金持ち¥三択ドリル』
http://tinyurl.com/8srzj

カッキー
「それでは、『儲かる会社のつくり方』の話に戻りますが、この本は堀江さんがどのようにしてライブドアを大きくしていったのかという自叙伝なんですよね」

萌さん
「アルバイトで始めたホームページ作成を武器に、オン・ザ・エッヂという会社を作って、いろんなシステムを開発するのよね。そして、上場してからは買収を繰り返して大きくなって……」

「出世物語、ジャパニーズ・ドリームですよね。それで、萌さんの評価は星いくつですか?」

「星4つよ」

「これは高評価ですね。どうしてです?」

「けっこうドロドロした話も多くて、面白いのよね。仕事仲間でもある彼女と別れた話とか、創業メンバー全員に逃げられた話とかー」

「ここまでぶっちゃけ話がたくさん載っている自叙伝もめずらしいですよね。だって、まだ現在進行形の話ですし」

「カッキーの評価は?」

「星5つです。とっても面白かったんです!やはり夢があっていいですよね。それと、地道な努力とキャッシュフローが経営には大事という話には、深く納得しますよね」

『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』
http://tinyurl.com/bpjxd

〔採点〕
萌さん  ★★★★
カッキー ★★★★★
計 ★9つ


◆◆◆最新ビジネス書の読書室◆◆◆

萌さん
「今月は新刊本を3冊紹介するわよ」

1.『「儲かる経理」に30日で変わる究極の方法』
児玉尚彦(著) 日本実業出版社 2005年6月
http://tinyurl.com/9j8gg

カッキー
「“経理事務は半分以下にできる!”っていう本なのですが、“小口現金の廃止”“経費精算を月一回”“領収書・請求書を分類しない”などの方法を採ればたしかに実現可能だと思いますよ。けっこう信頼のおける本です!」


2.『すごい会議』
 大橋禅太郎(著) 大和書房 2005年6月
http://tinyurl.com/7boga

萌さん
「大半が著者自身の体験談っていう、小説タイプの読みやすい本よ。いかに会議に参加して、どう目的意識を持つか、どういう問いかけにするのかというのがポイントだから、コーチングの本にも似ているかしら?
体験談を元に書かれているから、とにかく一気に読みきってしまえるわよ」


3.『新・決算書 頭のいい使い方』
私でも面白いほどわかる決算書編集部(編著) 宝島社 2005年6月
http://tinyurl.com/csz28

カッキー
「“あなたの会社の値段 知ってますか?”というコピーにもあるとおり、買収者視点から見た決算書の使い方も紹介している本です。
ライブドア・ニッポン放送・フジテレビといった話題の企業を題材に使っているので、結構楽しめる内容になっていると思います。
山田真哉による巻頭インタビューもあります!」

萌さん
「にしても、タイトルがイケてないのよねぇ。なんだか難しそうな感じがするしー」

「ここで余計なことを言うのは、やめてください!」

「中身がやさしいだけにもったいないなぁ、という話よ。内容の良さについては私が保証するわ」


■■■編集後記■■■

今回は堀江社長と対談したばかり、ということもありまして堀江本を取り上げました。

堀江本の中でも、やはり半生記モノが一番面白かったです。
『儲かる会社のつくり方』が、2003年面白かったビジネス書ベスト1でした。
堀江社長にそのことを言うと、「えっ、そう?」と言いながらテレていたのが印象深かったです。

さて、山田真哉の近況ですが、夏にはあと一冊監修する本が出るかもしれません。
ただ、基本的には本を粗製乱造したくないので、もう本はあまり出さないでしょうね。

山田真哉・単独名義で出す本となると、次は『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 2』でしょうか。
もちろん、『2』というのは仮タイトルなので、これからちゃんと考えますけど……

それでは、次回は7月20日頃にお送りいたします。
どうぞお楽しみに。