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『女子大生会計士の事件簿』 萌さんとカッキーの読書室
Vol.25 2005/9/18
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◆◆ 目次 1.ベストセラー読書室 『ユダヤ人大富豪が売れた理由』
◆◆ 2.最新ビジネス書の読書室 『今月は3冊』
◆◆ 3.編集後記
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◆◆◆ベストセラー読書室◆◆◆
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第18回 『ユダヤ人大富豪の教え』
本田健(著)
(大和書房) 2003年7月
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カッキー
「久々の『ベストセラー読書室』ですよね」
萌さん
「どんなコーナーだったか忘れている読者も多いと思うけど、『ベストセラーになったんだから、きっと読んでおいたほうが何かの役に立つんじゃないの?』っていう、たいして深い議論をするわけでもないコーナーよ」
「そう言われてしまうと身も蓋もないですが、たしかに本筋とは違う話で盛り上がる時もありますよね」
「まあ、普通に書評してもつまんないしね」
「というわけで、前フリが長かったですが、今回取り上げるのは40万部のベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』です」
「『お金の話なのに泣けた』という宣伝コピーが秀逸よねー」
「萌さん、さっそく本筋からそれてますよ」
「『お金の話なのに泣けた』って、いわゆる反対のものを組み合わせる“足し算ネーミング”の基本みたいなものんだけど、やっぱり惹かれるわよね。
『サンバの話なのに悲しい』とか『俳句の話なのに長い』とか」
「何ですか、そのたとえは。
でも戦争の話なのに笑える『ライフ・イズ・ビューティフル』みたいな映画の名作もありますしね」
「まあ、この本が本当に泣けるかどうかは別として――」
「それを言っちゃダメですよ!」
「――『大富豪の考え方』を感動ストーリー風に書いたというだけで、この本の独自性があるわよね。
実際に感動しなくても、『大富豪の考え方』の話が充実しているから感動できなかったじゃない! っていう苦情もないでしょうし」
「それでは、萌さんの評価を教えてくれませんか?」
「星4つね」
「どの点が高評価につながりましたか?」
「とにかく読みやすいのがグッドジョブねっ」
「ストーリーに盛り上がりもありますしね」
「『幸せな金持ちになる17の秘訣』というサブタイトルが付いていたけど、どこに17も秘訣があったのか
気が付かないくらいに読みやすかったわ」
「相変わらず、萌さんの評価は褒めているのかどうかわかりにくいですね……」
「そういう、カッキーはどうなのよ」
「僕も星4つですよ。
『自分が好きなことを仕事にしよう』
『大好きなことに巡り合うには、いまやっていることが何であれ、それを愛することだ』など、
名言がこれでもかとばかりに入っていますからね。
とっても励まされました!」
『ユダヤ人大富豪の教え』
http://tinyurl.com/dkwv8
〔採点〕
萌さん ★★★★
カッキー ★★★★
計 ★8つ
◆◆◆最新ビジネス書の読書室◆◆◆
萌さん
「今月は新刊本3冊を紹介するわよ」
1.『なぜか日本人が知らなかった 新しい株の本』
山口揚平(著) ランダムハウス講談社 2005年7月
http://tinyurl.com/84rle
カッキー
「タイトルはちょっと挑戦的ですが、中身はいたって本格派です。本格派すぎて、これまであまり一般向けにはなかった内容です。
心理的な話が多いですが、株をやる人はぜひ知っておいたほうがいいと思いますよ」
2.『「儲かる仕組み」をつくりなさい』
小山 昇(著) 河出書房新社 2005年8月
http://tinyurl.com/d26rm
萌さん
「10年にわたって増収・増益を続けている中小企業の社長さんのお話よ。
デジタルとアナログの混在、っていう感じの独自の経営哲学がわかるわよ」
3.『「数字」がわかれば仕事はぜんぶうまくいく』
金児 昭(著) PHP研究所 2005年9月
http://tinyurl.com/ca4cx
カッキー
「信越化学工業顧問の金児先生の本です。
タイトルには『数字』が入っていますが、
内容は仕事の上での教訓や仕事の学び方、物事への取り組み方がショートエピソードとともに語られています」
■■■編集後記■■■
ホームページの日記ではお知らせいたしましたが、先月は勝手ながらお休みさせていただきました。
すみません。
今後は「ほぼ月刊誌」として、ちゃんと毎月出していきたいと思います。
私が唯一、気楽に楽しく発行している媒体ですしね。
あと、『ベストセラー読書室』の書評についてはより差別化するために、普通とは少し違った視点を
これまで以上に入れていきたいと思っています。
今回もそうですが、山田真哉なりのうがった(?)視点というものがあると思いますので。
さて、次回もちゃんとベストセラーの書評も付けて10月20日頃にお送りすることを目指します。
どうぞお楽しみに。