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『女子大生会計士の事件簿』 萌さんとカッキーの読書室
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  ◆◆ 目次 1.ベストセラー読書室 『ユダヤ人大富豪が売れた理由』
  ◆◆     2.最新ビジネス書の読書室 『今月は3冊』
  ◆◆     3.編集後記
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◆◆◆ベストセラー読書室◆◆◆

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  第18回  『ユダヤ人大富豪の教え』
         本田健(著)
         (大和書房) 2003年7月
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カッキー
「久々の『ベストセラー読書室』ですよね」

萌さん
「どんなコーナーだったか忘れている読者も多いと思うけど、『ベストセラーになったんだから、きっと読んでおいたほうが何かの役に立つんじゃないの?』っていう、たいして深い議論をするわけでもないコーナーよ」

「そう言われてしまうと身も蓋もないですが、たしかに本筋とは違う話で盛り上がる時もありますよね」

「まあ、普通に書評してもつまんないしね」

「というわけで、前フリが長かったですが、今回取り上げるのは40万部のベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』です」

「『お金の話なのに泣けた』という宣伝コピーが秀逸よねー」

「萌さん、さっそく本筋からそれてますよ」

「『お金の話なのに泣けた』って、いわゆる反対のものを組み合わせる“足し算ネーミング”の基本みたいなものんだけど、やっぱり惹かれるわよね。 『サンバの話なのに悲しい』とか『俳句の話なのに長い』とか」

「何ですか、そのたとえは。 でも戦争の話なのに笑える『ライフ・イズ・ビューティフル』みたいな映画の名作もありますしね」

「まあ、この本が本当に泣けるかどうかは別として――」

「それを言っちゃダメですよ!」

「――『大富豪の考え方』を感動ストーリー風に書いたというだけで、この本の独自性があるわよね。 実際に感動しなくても、『大富豪の考え方』の話が充実しているから感動できなかったじゃない! っていう苦情もないでしょうし」

「それでは、萌さんの評価を教えてくれませんか?」

「星4つね」

「どの点が高評価につながりましたか?」

「とにかく読みやすいのがグッドジョブねっ」

「ストーリーに盛り上がりもありますしね」

「『幸せな金持ちになる17の秘訣』というサブタイトルが付いていたけど、どこに17も秘訣があったのか 気が付かないくらいに読みやすかったわ」

「相変わらず、萌さんの評価は褒めているのかどうかわかりにくいですね……」

「そういう、カッキーはどうなのよ」

「僕も星4つですよ。 『自分が好きなことを仕事にしよう』 『大好きなことに巡り合うには、いまやっていることが何であれ、それを愛することだ』など、 名言がこれでもかとばかりに入っていますからね。 とっても励まされました!」

『ユダヤ人大富豪の教え』
http://tinyurl.com/dkwv8

〔採点〕
萌さん  ★★★★
カッキー ★★★★
計 ★8つ


◆◆◆最新ビジネス書の読書室◆◆◆

萌さん
「今月は新刊本3冊を紹介するわよ」

1.『なぜか日本人が知らなかった 新しい株の本』
  山口揚平(著) ランダムハウス講談社 2005年7月
  http://tinyurl.com/84rle

カッキー
「タイトルはちょっと挑戦的ですが、中身はいたって本格派です。本格派すぎて、これまであまり一般向けにはなかった内容です。 心理的な話が多いですが、株をやる人はぜひ知っておいたほうがいいと思いますよ」

2.『「儲かる仕組み」をつくりなさい』
  小山 昇(著) 河出書房新社 2005年8月
  http://tinyurl.com/d26rm

萌さん
「10年にわたって増収・増益を続けている中小企業の社長さんのお話よ。 デジタルとアナログの混在、っていう感じの独自の経営哲学がわかるわよ」

3.『「数字」がわかれば仕事はぜんぶうまくいく』
  金児 昭(著) PHP研究所 2005年9月
  http://tinyurl.com/ca4cx

カッキー
「信越化学工業顧問の金児先生の本です。 タイトルには『数字』が入っていますが、 内容は仕事の上での教訓や仕事の学び方、物事への取り組み方がショートエピソードとともに語られています」


■■■編集後記■■■

ホームページの日記ではお知らせいたしましたが、先月は勝手ながらお休みさせていただきました。
すみません。

今後は「ほぼ月刊誌」として、ちゃんと毎月出していきたいと思います。

私が唯一、気楽に楽しく発行している媒体ですしね。

あと、『ベストセラー読書室』の書評についてはより差別化するために、普通とは少し違った視点を これまで以上に入れていきたいと思っています。

今回もそうですが、山田真哉なりのうがった(?)視点というものがあると思いますので。

さて、次回もちゃんとベストセラーの書評も付けて10月20日頃にお送りすることを目指します。
どうぞお楽しみに。