■2003年8月30日(土)の山海道リポートをお届けします■スケートを再開し早いもので3年が経過します■左足をひん曲げた時はスケートする事は二度とないと思ったものです■日常生活に復帰するのに4ヶ月、ちょっとした運動が出来るまでに4年を要しました■今、こうして静波でアールが踏める事を考えると、人間の回復力は素晴らしいものがあると感じます■しかしながら現役バリバリの時の怪我は、ある意味自分自身のバックボーンを失ったかのような衝撃を受けるのも事実です■そして過ぎ去ってしまえば過去の出来事となるのです■最近になり、ひしひしと感じるのは肉体の老化・加齢による身体の変化です■しかも確実に例外なく近寄ってきます■それは何歳で訪れるのか?それはどんな形なのか?これと言った物差しはありません■あなたの現在まで育った環境〜今の日常生活の実態が、そのタイミングを発信しているかもしれません■そんな硬い理屈っぽい事は頭の隅に微塵もないであろうユウヤを助手席に拾い兵庫県尼崎市を午前6時チョット前に出発■名神豊中ICに乗り静波への巡航をスタートしました■ほどなく京都南ICを通過、そこから見えるNTTの大きなアンテナの傍にBOWLが建造中で完成後のスケートに胸が膨らみます■そして草津SA付近では何時も瀬田のBOWLを思い出し■彦根IC付近では古パイプやハックル・ベリーの話題になります■一宮・小牧IC付近では散在するパークに思いを廻らせ■東名に移り途中で小休憩をとり、一気に静岡県に入り相模牧之原ICへ車を進めます■そこからは下道で流して行き、途中に広がる茶畑に見える冷害防止の扇風機を不思議に眺めるユウヤ■そして高台になっている追廻付近までやって来ると、目の前に町並みが広がって見えてきます■あそこが静波なんだよと言ってやると、特に感動するわけでもなく可愛げの無いヤツと思いつつ■一年ぶりに静波Vert Campの会場である"JACK"へ到着するのでした。


  
     追廻付近から望む"静波"         新設されたスチール製のミニランプ            Jack metal ramp
  
    ミニランプの凹エクステンション          湖北の雄 "Yossee" from 滋賀             Vert School

Jackに到着したのが11時過ぎライトブルーに輝くメタル・ランプが夏の日差しに輝いていました■バート・キャンプと言っても決して堅苦しいものではありません■この日に合わせて各地から参加者が集まり、セッションしたり各地のメンバーと交流するなど2日間を楽しむのです■ユウヤと社が到着した時、ちょうどセッションの隙間なのでしょう■10ftバートは空き、奥まった所に新設されたミニ・ランプで賑わいを見せていました■近づいて行き最初に会ったのが、またしてもタッキー瀧口氏です■彼と会うときは、なんだか絶妙のタイミングで再会する事が多く何故か嬉しい気持にさせられます■ヨッシーを筆頭に滋賀メンバーとして5名でやって来ていました■昨年のミニ・ランプと比較し新設ミニは程よい高さとアールに加えて幅も十分確保され、格段の変化を遂げていました■雰囲気としては、ここジャックでもローカル達の主流はストリート&Miniのスケートボーディングなのかなぁーと感じました■ユウヤと社、近くのサーフポイントで1ラウンドこなしてきたSANOPファミリー達も揃ったところで10ftバーチに入る事に■ちょうどローカル数名が参加したスクールが開かれ、ニースライド等の基本的なリスク回避のアドバイスを受けている所だったので、しばしの見学■スクールの区切りで、キャンプへ先に入ったメンバー達と1ラウンド目のセッションへ■ヨッシーはB/Sでピボットさせたりワンウィールで渋めにリッピング■初対面である鵠沼の平沼氏は30過ぎにして、おっさん体型になりつつも飛んだり、ロックさせるなどSkateを愛する仲間がいる事を知りました■また、今回は兼ねてから噂を聞いていた江原氏ともセッションを共にする事ができました■ノーズ・グラブのリーンやフィーブルからのピボットさせたフェーキーなどセンスの良い滑りを見せてくれました■マニアックの滑り同様に彼がVERTでも見るものを狂喜させてくれる事を期待したいものです■SANOP氏はSkateのDNAはSeiya君に引継ぎ、自身はオールド・スタイルでJack rampを楽しむのでありました。


  
     江原 志輝 from マニアック         Seiya's Daddy "SANOP" from 大阪     鵠沼の豪傑 "平沼" from 神奈川
  
     松本 栄吉 Sliding Roll           Seiya's f/s air from 大阪           Vert School ojt b/s air G.Ogawa
  
         Platform                 バート普及委員会 森氏          高校受験を控えての滑り納め "ユウヤ"
  
       Matsui's f/s air               Matsui's f/s Smith grind                Vert Camp

今日、既に2ラウンドをこなしたと言う松本氏もセッションに登場、昨年にも増してスピード&パワフルな滑りは50歳に手が届くとは考えられない滑りです■本人、曰く"まだまだいきますヨ!"の一言に現在節々の悩みを抱える社会マンも元気づけられるのでした■Seiya君を見ていた松本氏は昨年より上手くなったねとレベルアップしてきた滑りに見入っていました■数名のメンバーが入れ替わりでセッションが続く中、関東VERTライダーの小川氏と松井氏も登場、彼らの滑り自体がOJT的なスクールになるのでした■夕方近くになると京都メンバーや地元ピーの曽根氏も加わり一段とVERTが熱くなってきました■そんな時、会心のエアーからRampに戻る瞬間にリアを引っ掛けボトムへ直撃するハプニング■曽根氏は左半身の痛みを堪えながらの病院行き■結果、骨は大丈夫そうですが、ダメージは大きくキャンプを去る事に■少し消沈した熱気も、なんとか曽根氏も大丈夫そうと聞き再び熱気を取り戻しサンセット・セッションへと移っていきました■京都メンバーのHIDE今井氏は地元京都ではストリートの大会にも参加するそうで、身体的には元気モードを維持し最終迄ガンガン滑っていました■松井氏はF/S 5-0からのF/Sエアーも高さを増し両サイドのオーリー、F/S スミス、そしてF/Sテールスライドも見事メイクしポテンシャルの高さを披露してくれました■小川氏とも何度がスケートを共にしましたが、今日の彼は今迄見た事が無いほどキビキビした動きにキレのある滑りでした■そして、松井・今井氏達とナイト・セッションを盛り上げ、見る者達を楽しませてくれました■どっぷりと日の暮れたVERTの傍らで森・平沼・江原氏達がシェフへと早代わりしBBQです■お腹を空かしたキャンパー達の欲望を満たしてくれ、程よい疲れの中、今日一日の出来事の話題や久しぶりの交流で楽しい一時を過ごす事ができました■今回は日帰り参加の為、来年のサマーキャンプでの再会を約してユウヤと共に帰阪の途につくのでした■翌日のバート・キャンプではコンペティションも行われ、京都ローカルの一員として参加した竹井氏がピュアなスケートで見事、優勝をゲットしたとの事です■参加したキャンパーの皆さん、そしてスタッフの皆さんお疲れさまでした。(社)


  
      Sikata's f/s liping                  invert Hide Imai                  Gen Ogawa
  
   Huckle Berry's from 滋賀               Chef Hiranuma                    BBQ
  
        BBQ                         BBQ                      Night Session