ライディングパーティ2000in那須
2000年4月15日


出発
 朝、2時間程の睡眠でAM4時に出発する。
天気はまだ晴れている。でも天気予報は雨だ。淡い期待をもって出発する。

 那須に向け東北道を北上する。
何年ぶりかの早朝の高速だ。久々のツーリング気分に浸る。
SAによると何台かバイクの集団がいる。
格好から判断するとライパの参加者だろう。天気予報も雨だしね。しかし大型バイクしかいない。
数年前のバイクブームの時が懐かしい。
 現地に向け走り出す。
空は明るい。もしかすると、しのげるかもしれない。またもや淡い期待が増す。

到着
 那須に到着した。途中に何年か前の洪水の後が生なましかった。

 先にサーキット入りしていた連隊長とキムが待っていた。すでにピットを確保されていた。
彼らはトランポを持っているのでトランポで来た。(羨ましい..。)

 連隊長はキムの付き添いで来ただけで今回は走行しない。ドライバー兼カメラマンだ。
 キムは今回が初のライパ参加だ。今回のために彼はオンロードの装備を揃えた。
 せっかくのこの日に雨が降らないことを祈る。


 受付をしサーキット走行用にバイクを整備してミーティングが始まった。


この走行会は雑誌主催のライセンス不要の走行会だ。そのくせ先導車も無い走行が楽しめる。
サーキットを楽しむにはもって来いだ。
 今までは一緒に参加してくれる人がいなかったので一人で参加してきた。
 ここ最近はオフのレースにはまりご無沙汰だった。

 ミーティングも終わり慣熟走行が開始された。クラスをかっとび、そこそこ、マイペースの3クラスに分けて15分間隔で交代で走る。


 と、空から待ってました!と言わんばかりに雨粒が落ちてきた。(残念だねキム。)

フリー走行(前半)
 慣熟走行も終わりフリー走行に切り替わった。
ここから晴れていたら一気にヒートアップ!となるんだが雨の為、皆慎重に走る。
速度が出ない分安全かな? とわ言うもののそこはサーキット。
段々慣れてくるとスピードも増してかつ追い抜きが増えてくる。
 周りは大型の高級バイクが殆どだ。転倒を避ける為、無理をしていない。
中型の私はここぞとばかりに何度か抜く。気持ちいい。


 しかし最終コーナーがしっくりこない。ちょっと無理するとリアが腰砕けになる感覚がある。
最終コーナーは無理しないことにした。
 キムの方も結構なスピードで抜いている。慎重に走ると言ってたが言葉だけのようだ。
ピットに戻ると顔には満足げな何ともいえない表情が伺える。しかし晴れればもっと楽しめるのに..。


昼食
 昼飯はバイキング方式の食い放題だ。メニューもカレーやスパゲティ、スープ、サラダ等豊富だ。
寂しいかな皿一杯に盛ってしまった。  ちょっと食いすぎた。
きつめのツナギが苦しい..。

 付き添いの連隊長は午前中はトランポで睡眠を取っていた。飯の為に起きてきた。
彼はこれを楽しみに来たようなもんだ。でも寝起きでちょっと辛そうだ。
 でも、午後はもう一つのお仕事カメラマンがあるので頑張ってね。

フリー走行(後半)
  午後になり雨脚が強くなってきた。数台が転倒している。隼で転倒して新品のマフラーの傷を
 撫でている姿は印象的だった。気をつけなきゃ。
が、証拠にも無くストレートで抜く。その先はツバメ返しというシケインだ。
ブレーキを掛ける。
!!!!!!!!ーッ!!
リアがロック!「と、止まらん!!」
二度三度試みるが、このままでは曲がれん。
とりあえずグラベルへ退避だ。転倒は免れた。グラベルを走りコースに復帰。
この後、俗に言う「ビビッター」が作動しスローペースで周回を重ねる。
 
 ピットに戻ってリアタイヤを確認すると思いのほか溝がない。
こりゃ無理出来ないな。と意気消沈。
気乗りしない走行程危険なことは無い。雨も上がりそうに無いのでしばらく休むことにした。

試乗
この走行会は試乗車も用意されている。今回はタイミング的には2000年モデルの国産リッターバイクを期待した。
しかし、殆ど外車だった。ビューエルとKTM,ドカで興味をそそるバイクが無かったので今回は遠慮した。

キムはいつのまにか試乗車に乗っていた。
代わる代わる乗っている。この勢いだと、また買っちゃうんじゃないかと心配する。
衝動買いは本人曰く病気だそうだ。(早く直そうね。)

安全運転
ゆっくりと何度か走る。
毎回同じクラスで走るので近いペースのバイクによく一緒になる。
前に一台ちょっと無理すれば抜けるバイクがいたんだがビビッターの作動により自制していたところ
結構無理して抜いてきたドカがいた。こいつは自制する前に抜いたやつだ。
でも雨脚もそのころよりは強くなっているので大丈夫かぁー?と思っていたらその勢いのまま
前を走るバイクを抜いていったスゲーっと思った瞬間オーバースピードで転倒寸前!
辛うじて立て直して転倒は免れた。これで彼もビビッターが作動するだろうと思っていたら
何と!次に周にまた同じコーナーでオーバースピード。
こ、こいつただ者ではないな?!と思った。でも無理して突っ込んでるので結果的には
無理せず走ってる私はずっと彼の後ろに付いて走っていた。ライディングの妙技を垣間見たきがする。

アクシデント

夕方になり気温も下がってきた。
ただでさえ雨の走行で疲れている。まだ数回走れる。
でも寒さで次を最後にしようと思い走行の準備に入る。
と、
「ウオォー!」休憩してる人が皆一斉に立ち上がりある一点を注目する。

「何だ?何があったんだ?」とそちらの方を見ると..何と!キムが転倒してるではないか!!
連隊長は丁度その場面をみていたようだ。
コテン!といった感じでスリップダウンしたらしい。
一番速度の遅い場所なのでダメージは少なそうだ。本人もバイクの状態を気にしてるので
幸いのも怪我はないみたいだ。よかったよかった。



結局しばらくエンジンが掛からずちょっとしてから戻ってきた。
恐らく転倒の原因は路面が冷えてタイヤも一周目で温まっていなかったせいだろうと推測するが
本人は納得していない様子だ。
この日の為にオークションで購入したツナギを早速傷付けてしまった。ことにショックを受けていたようだ。
「安い奴で良かった。高いツナギを買ってたら..。」
...たしかにそうだが.ちょっと違うと思うぞキム。


でもツナギを着ていなかったらと思うとぞっとした。
安全装備はちゃんとしようね。

クールダウン
最後に走ろうと思っていたが今回は御開きにすることにした。
やはり気温も下がり最後の最後で転倒でもしたら最悪だ。
ここはすぱっと割り切って早々に片づけを始めた。

終わりに皆で集合写真を撮って後は軽くジャンケン大会(すべて1回目で終了。)
で締めくくった。やっぱ雨が気分を暗くしていたのだろう。あっさりと終了。


胴長
帰りは途中までトランポに便乗して帰ることになった。(ありがとね。)
しかし荷物で後部座席が座れん。
が、トランポはベンチシート前に3人座れるので一番小柄なキムが真中に座ることになた。
連隊長はことのほか一般人と比べて胴が長いそれなのでセンターが盛上がってるとこに
座ったキムが連隊長と同じ目線になった。(笑)


後でキムと交代して座ったが視界が悪い。屋根が邪魔なのだ。
連隊長の苦悩を垣間見たきがする。頑張れ連隊長!

那須牛
帰りはせっかく那須に来たんだから那須牛だろうと二人が会話してるので
夕食は那須牛か?と期待した。

でもよくよく聞いているとどこで食えるかわからないらしい。(なんでぇい!)
街中を走ったがそれらしい店舗もありゃしない。なぜかラーメン屋が多かった。
結局キムの腹のカラータイマーが点滅し、高速道のSAで食べることになった。
那須牛よ!次回は霜降りになって待っておれよ!!