インターホン配線記

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1.インターホンを増設する
予算の都合で最初は1型を選考しましたが、使い勝手を考慮するとやっぱりマルチ型。家庭内LAN用配管の恩恵で副親機をらくらく増設できました。
屋根裏は点検口から上がって配線を引き回せます。テレビアンテナ配線や信号用配線はその気があれば個人でも施工できます。

 1型: 玄関の呼出子機1台と室内の親機1台の1対1型
 3型: 門と玄関に呼出子機各1台と親機1台の組合せ(副親機の増設も可)
 マルチ型: 3型に対し室内に複数の副親機があり部屋どうしの内線通話が可能
(注意)電源コンセント等の増設は電気工事士の資格が必要です。
    この文章の通りに施工が上手くいかなくても筆者は保証をいたしません。

2.購入部品
(1)インターホン副親機
   松下電工製のインターホンWQS530Wに増設可能な副親機WQN137Wを購入。
   店頭に在庫は殆どありませんが、取寄せできます。
   
(2)スイッチボックス
   家の壁は石膏ボードが主ですので、インターホン付属の金具が壁に固定できません。
   そこで金具を固定するのに壁の内側に取付けるのがスイッチボックスです。
   このボックスを真柱にネジ止めするのです。下の写真は1連用です。
    
    <実売価格80円程度>

(3)ケーブル
   取扱説明書ではφ0.65(AWG22)を推奨していますが、私はφ0.5(AWG24)の
   ケーブルで配線しました。
   参考にカテゴリ5LANケーブルがφ0.5、NTTの電話配線がφ0.3です。
   念のため、メーカの推奨通りでないとトラブル時に保証されない場合があります。
3.使用する道具
インターホン増設に当って以下の道具を使用しました。
(1)鉛筆と定規
(2)プラスドライバー
(3)カッターナイフ
(4)金ノコ
(5)ドリル
これだけです。(5)のドリルは手動でもドライバタイプでも良いでしょう。敢えて無くてもOKです。
4.施工
(1)壁に穴を開ける
インターホンを取付ける壁には穴を開ける事になります。
その前にどこに配線を通すか計画を立てておくのは必須です。家が在来軸組工法ならば比較的簡単に配線を通せます。配線は壁の間を通ります。2対の石膏ボードに挟まれた間は空洞なのです。逆に強く叩くと壁が貫ける弱点でもあります。
そして、スイッチボックスは柱の横にネジ止めするので柱の位置も確認しなければなりません。柱の位置は壁を叩いた音の変化と図面等で確実に把握します。

開ける穴は一連コンセントプレートと同じです。幅50mm×高さ95mmです。
まずは誤差があっても修正が効く位置で一発ドリルで穴を開けます。
そして、そこから柱の位置を確認します。柱の位置が確認できたら、鉛筆で開ける穴の下書きをします。誤差は5mm以内を目標にします。
   

下書きが済んだらカッターで下書き線に沿って切れ目を入れます。これはクロスが余計なところまで破けるのを防ぐ為です。
実際に穴を開けるのは金ノコの刃だけを使います。電気屋さんは他に専用の工具を持っていますが、とりあえず金ノコでも簡単に石膏ボードを切ることが出来ます。
   

(2)ケーブルを通す
ケーブルを通すのは上から垂らすのが基本です。ケーブルが通りにくい場合は予備線として針金を通してから、針金にケーブル繋いで引っ張り出します。

(3)スイッチボックスの取付け
ケーブルをスイッチボックスのケーブル通し穴に通してから壁の中に挿入します。
   

プラスドライバーで斜め方向にネジ止めすれば完了です。
   

(4)インターホン副親機の取付け
いよいよインターホンの取付けです。付属の金具をスイッチボックスにネジ止めします。
   

インターホンの取扱説明書の通りに端子台に結線をします。
   

これで出来上がりです。
   

5.トラブル発生
さあ、これで完成と思いきや、増設した副親機で応答が出来ないのです。
子機や主親機からの呼出はされるのですが、返信できないのです。
何度も配線を見直しました。導通チェックもしました。しかし、何度確かめても正常です。
動作パターンから内蔵ICのI/Oがおかしいのじゃないか?と言う予感がしてきました。
松下電工のお客様相談センターに電話して状況を伝えると、やはり初期不良との事でした。
がっかりして購入先にクレーム交換の連絡をしました。
担当者の方の迅速な対応で代替品がすぐに届きました。気お取り直して取付けて見ると、すっかり正常です。
教訓: 機器を買ったら最初に短い配線で動作チェックはしておこう!

この場を借りてお礼を申し上げます。
春日技研電機(株) 加藤様、 松下電工(株)お客様相談センター 伊藤様
ありがとうございました。

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