−−−月刊クレマチスの栽培と管理−−−

はじめに、、、
 立石園芸で購入して頂いた鉢植えのクレマチスを、秋や次の年にも咲かせるには?庭に植えかえるには?苗から購入して生花まで育てるには?自分で調べるとなると少し骨の折れる作業かもしれません。そこで、立石園芸の経験に基づいた栽培・管理方法を参考にして、できるだけ簡単に栽培・管理方法をまとめてみよう!ということで、こんなページを作っていこうと思います。
 苗の育て方としては、1年目の小苗と2年目以降の大苗がありますが、まずは、小苗の育て方から解説していきます。月日が経つごとに、内容は自然と大苗を育てることへと変わっていくので、それがいいのではないかと考えたわけです。もちろん、今春購入して頂いて、秋にも花が見たいという場合も考慮して、そのための方法についても夏前から順次紹介していくつもりです。
 ぜひ、このページを参考にしてクレマチスをご自身の手で咲かせてみてはいかがでしょう?

 参考文献: 『クレマチス』猪野泰三 中村久子著 日本テレビ放送網株式会社発行
 

1月の栽培と管理
例えば、立石園芸に苗を注文して、送り届けられた苗はどのようにしておけばいいのでしょう?(苗の処置)

 
苗はビニールポットに植えられています。
(1)ポットの底穴から根が見えたり、出ていたりする場合、遅くとも1月中に鉢への植え替えを行います。
―――苗の植えかえ方法―――
@鉢底に防虫網を敷き、用土を3〜4分目ぐらい入れる。
Aポットから苗を抜き、芽を痛めないように表土を軽く取り除く。
B鉢の中央に苗をすえ、周囲に新しい用土を入れる。水受け部分がないときは底土を少し取り除くなどして調節する。
C植え終わったら、たっぷり水を与え、土が沈んだだけ用土を追加する。
D用土が凍って浮き上がるのを防ぐため、水受け部分に、ピートモスかワラなどを敷き詰める。
E品種名を書いたラベルを忘れずに挿しておく。

(2)ポットの底穴から根が見えない場合は、根部に水をたっぷり吸わせてから、濡れた新聞紙を2〜3枚重ねて巻き   ポリ袋に入れて、植えかえ適期の来月中旬まで保管します。
   風当たりの少ない軒下や、玄関の隅など、日照や暖房の熱を避けた、外気温に近い場所がよいでしょう。

注意: ビニールポット植えの小さな苗は、一般に庭植えには適しません。庭に植える場合は、少なくとも1年くらい鉢で育て、ある程度大きくなってから露地に下ろします。
 
 

2月の栽培と管理
2月中旬からは鉢植えの植えかえ適期に入ります。

クレマチスの植えかえ・植えつけは、要点さえつかんでいれば、鉢植え・庭植え問わず1年中いつでも行うことができます。しかし一般には、あとの管理が容易で成功率の高い、いわゆる「適期」に行うのが無難でしょう。
鉢植えの適期は11月または2月中旬〜3月、庭植えの適期は6月(梅雨入りまで)です。

―――鉢植えの方法―――
鉢植えの方法は、先月の「苗の植えかえ方法」で紹介しましたので、ここでは、具体的にどういった土、肥料、鉢がいいのかを紹介します。
 (1)用土・・・一般には弱アルカリ性がよいとされますが、特に鹿沼土などの酸性土でも問題ありません。入手しやすいつちで、水はけ、水保ちがよくなるように工夫して植えればよいでしょう。
 ―立石園芸では―
 赤玉土(6)、腐葉土(2,5)、バーミキュライト(0,5)、ピートモス(1)の割合にしています。
 
 (2)肥料・・・用土には必ず元肥(例:マグアンプKの小粒)などを混ぜ入れます。5号鉢で5g、6号鉢で10gぐらいが適量です。鉢の号数を増やすごとに5〜10gづつ増やして用いるとよいでしょう。
 
 (3)クレマチスの鉢としては、ラン鉢のような腰高のものが理想ですが、ラン鉢には大きなサイズがなく、また高価でもあるので、駄温鉢かプラスチック鉢をしようするとよいでしょう。ただ、プラスチック鉢の場合軽いので、底に小砂利を敷き土は硬質のものを用いるなど、鉢の安定を図ると同時に過湿を避ける工夫が必要です。
 
 

3月の栽培と管理
2月に引き続き、3月も植え付け、植え替えができます。2月のの栽培と管理を参照して、今月中には作業を済ませて下さい。
 
 

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