マネージャー市川(以下、市):エコパに出るぞ!
ドライバー中島(以下、中):どこの?
市:姫路!(筆者注:ホンダエコノパワー燃費競技関西大会を指す)
中:いつ?
中:次の日から中間テストなんやけど・・・(筆者注:彼は進学塾を経営していて授業もやっている)
しかし、やっぱり彼らは懲りないのである。以下、5/17(日曜)、姫路セントラルパークのホンダエコノパワー関西大会参戦顛末記。。。。
午前6:21 名古屋発ひかりXXX号。「グー、ガー」
前夜半徹夜で中間試験対策プリントと講義ノートを仕上げた中島のイビキ・・・。
午前7:30 姫路セントラルパーク。「ガリガリ、ミシミシ」
積んできたSV-11plusを組み立てる市川・・・。ちなみに、この時点で一度もエンジンはかかっていない。さらに、まだ完成していない。「おーい、スピードメーターどこいったー?」
まあ、その点はいつものことであるから、彼らは気にしないようだが・・・・。
この「おつかれー」は、彼らの合い言葉のようになっており、状況によって意味がかわる。この場合は、「マシンの改良と運搬お疲れさん」と「半分徹夜でおまけに新幹線で2時間も疲れたわい」と意味するようである。
午前9:00 今ごろになって、スピードメーターがついた。ミラーも合わせた。
このとき、今回ドライバーをつとめる市川がはじめてコクピットにおさまった。今回はノーズカウルのみで他のカウルは使わない。なぜって?中島にあわせたアッパーカウルは、市川だと閉まらないのである。前夜からの大雨が心配されたが、「晴れ男」中島があらわれたのでやっぱり雨はやんだ。(ちなみに彼の現れたレースは、台風が接近しようが秋雨前線が活発化しようが雨にふられたことはない)
ノーズカウルだけだとなんだかしまらないですな。白いノーズはブランニューのように見えるが、ただ単にステッカーやカッティングシートをはがした1997年モノなのである。
今年の目玉、おニューのドライブトレーン。過去のリタイヤは全てここに起因する。ついに、ごくオーソドックスなチェーンドライブに変わりました。市川マネージャーの力作。自転車用ギアを溶接してもらいました(写真右)。これにあわせてリアのサブフレームも新調、ついでにリアタイヤも20インチミシュランに変更。変速機構はとっぱらいました。エンジンをストレスメンバーとして使うのは従来通りなのですが、時間がなくって、スイングアーム(といっても動かない)はエンジンに固定してあるだけ。フレームには全くつながっていません。
中:なあ、このサブフレーム、こんだけ?
市:そ!時間無かった!
中:溶接した?
市:リベットだけ!
中:やばないかあ?
市:ええんちゃうの!鈴鹿とちゃうし!
そういうワケで、姫路にあらわれた1998仕様 SV-11 plus は、昨年仕様より色々なものが減っているのです。これはダイエットに成功したのではなく、間に合わなかっただけ。これでは SV-11 plus ではなくて、SV-11 minus ですな。ハハハ・・・。(っておい、笑い事ではない!)
いよいよ練習走行。1周500メートル弱であるから、ラップタイムは1分そこそこ。で、いきなりエンジンストップ。原因は燃料コックのあけ忘れ。2回目の出走。8周でストップ。こんどはチェーンはずれ。原因はもちろん「リア・サブフレームの剛性不足!」5分で直して、午前の第1ヒート(記録会)・・・・。部品が少ないから整備性はよいです、ハイ。
なんと!16周走りきり無事ゴール。途中、ストップウオッチを止めてしまうという失態を演じた中島でありましたが、無線では適当なタイムを伝えて(つまりごまかした)なんとか制限時間内でゴールできたのでした。え?記録?さっきかかったばかりのエンジン(当然慣らしも暖気もできてない)・調整してないキャブレターで好記録が出たらバチがあたります。約150キロってところです。神様、完走させてくれてありがとう!ちなみに完走はチーム2度目の快挙です!これで完走率50%になった!!
再び新幹線で名古屋にとんぼ返りした中島は、何事もなかったかのように夕方からの授業をこなしたそうです。彼のヤマはあたるそうです。疲れているほど・・・。