VEニュース(情報)
VEニュース(2012年12月)
あっという間に師走。今年も暮れましたね。皆様にはこの1年間大変お世話になりました。
世の中はズルズルと後退していますが16日の選挙結果に期待することにしましょう。
来年こそ上昇気流に乗せてもらいたいものですね。
皆様良いお年をお迎えください。
さて、今月のニュースですが、特に新しい動きはありませんでした。
私の仕事の世界では、大きなイベントが開かれました先月を、もう一度リピートさせていただきます。
特に全国大会のトークセッションが日経BP社のURLで閲覧できるようになりましたので早めにご覧ください。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20121109/250396/
目次
1. VE全国大会が開かれました。(継続掲示)
2.9月12日、新著が発売されました(継続掲示)。
3.佐藤のセミナー・講演会、続々開催(継続掲示)。
4.インドで第2回アジア大会(継続掲示)
5.一般セミナーと資格試験のご案内
おしらせ:VPMのVE関連グッズの紹介
1.VE全国大会開催。佐藤のトークセッション大好評
今年の全国大会は10月30日(火)31日(水)毎年開催のアルカディア市谷で開かれました。
久々に佐藤の出番の多い大会になりました。速報をお知らせします。
1)概況
今年も昨年に引き続き、1日半。主催者は地方の参加者の利便性が上がったと言ってはいるものの、発表時間が少しづつ短くなり、
縮小均衡のイメージが拭えないところもあったが、佐藤の登場する新しい企画「トークセッション」が
しっかりそのマイナス分をカバーしました。(胸を張って申し上げます)
参加者は連日約400人。全体講演は4件、発表論文は10件、日本の発表事例は7件、海外からは4件(うちインドが欠席)
今回の実行委員長は再三このニュースでも申し上げていますが、女性第一号のCVSである、横河電機の沼澤朋子氏
写真は開会のあいさつをする沼澤朋子氏
今年のマイルズ賞は特別賞(官公庁・行政)で静岡市建設局、今年も企業からのマイルズ賞は出なかった。
それだけVE活動は低調なのだと印象付けた。
VE活動優秀賞は㈱北側製作所と三菱重工広島製作所が受賞し、
個人表彰は
*VE経営者賞:㈱フジタ 上田卓司社長
*VE国際功労賞:Craig Squires SAVE International 会長
*VE研究開発功績賞:該当者なし
*VE普及功労賞:赤城 弘一氏(三菱重工業)、桑田 靖子氏(フジタビルメンテナンス㈱)、斎藤 正樹氏(日揮㈱)、
津田 文朗氏(㈱日本製鋼所)、松井 正昭氏(シャープ㈱)、柳瀬 晃氏(オムロン㈱)、木戸 正雄氏(元川崎重工業㈱)
表彰を受けるスクェアーSAVE会長
2)トークセッション
今年は斬新な企画が加わりました。
45回の大会で、全くテーマも決めずにVEを語り合う、パネリストにとっては過酷な企画でした。
パネリストは私とVE界の超売れっ子の横田尚哉CVSが担当しました。
会場にポストイットで課題を募集し、モデレーターの沼澤朋子CVS(実行委員長)と苅谷尚子VELがメインテーマ「今改めて考える、
VEとは何か」を中心に、話題を投げ、私と横田氏が答えていく。
具体的なテーマは、「VEは原価低減か」「NEXT VEは何か」その他会場からも投げかけていただく予定でしたが、
残念ながら時間切れ、2つ目のテーマも質問を打ち切る大盛況でした。
盛り上がりましたね。会場には瀬口会長、多くの重鎮や大先輩を始め、約150名を超える方々が来られ、
まさに白熱教室になりました。質問も意見も多く出され、作られた話題ではなく、
初めて本人(佐藤と横田氏)が心の奥底から叫ぶVEの生の情熱を、会場の聴衆にぶつけました
発言をする佐藤(左は横田氏) (盛り上がる会場)
このトークセッション、どんどん増やし、半ば作られた論文や事例に変えて全国大会の主役にしたらどうかとの意見も多く聞かれ
、まずは成功裏に終了と申し上げてよいでしょう。
3)記念講演・基調講演では
①東京スカイツリーの建設~世界一の高さへの挑戦~
634m世界一の高さの東京スカイツリー。その建設に纏わる艱難辛苦。
3月11日にはアンテナ部分を残してほぼ予定の高さに達しつつある時の大震災、
上空600mで受ける風や風雨との戦い、そして世界一に挑みながら無事故で完成させた
大林組高木浩志氏の話はものづくり屋にとっては話だけでもドキドキ。
②基調講演「21世紀のイノベーション~私がソニーとグーグルから学んだこと~」
元Google日本法人代表取締役 辻野晃一郎氏の講演は、日本の近代史で日本は2度生まれ変わっているが、
今3回目の脱皮を迎えている。しかし生まれ変われるだろうか。
今の凋落は生まれるべくして生まれた恐慌であり、それに立ち向かうにはありとあらゆることの定義が変われなくして実現はしない。
Googleが作った無人の電気自動車(車体はプリウス)は全米を走り回り渓谷、砂漠、山岳地帯、高速道路、
市街地の雑踏を20万Km、完全走破し無事故でゴールした。自動車屋が作ったものでなくとも走り切ったこと、
そしてGPSを頼りに無人で走り切ったことから、新しい教訓を与えた。
自動車は自動車屋が作るのではなくなった。事故は自動車が起こすのではなく人が起こすもの、
こうして定義が変わっていることを証明した。家電、TV、PC、携帯電話、みな定義ががらりと変わっている。
Googleの社長だった2年半、社長は社員と話をしたことが無かった(対面せずにもコミュニケーションは取れる)。
しかしGoogleはしっかり成長した。コミュニケーションはイノベーションを興す。コミュニケーションの方法が変わっているのだ。
過去世界で3位だった日本のGDPは、もう23位まで落ちた。
変われないと、変わらないと、瞬時に淘汰されることを忘れてはならない。
20世紀のマインドフェストを21世紀版に変えることが必須。と訴えた。
最後に傑作だったのは、スカイツリーの話の直後の講演で、何故今スカイツリーだ。
地上波が要らなくなっていくというのに世界一の電波塔を作って何になるのか…最大の皮肉を頂戴した。
③マツダの「SKYACTIV」テクノロジーの開発
(マツダ㈱パワートレイン開発本部長人見光夫氏
エンジンの極限を目指したマツダの話題のエンジンの開発過程と着眼点をお話になった。
過去の延長線上ではわずかな改善しかできないが、発送や視点をがらりと変えれば新しいものが生まれると教えられた。
しかし、エンジンの細部についてのお話は車を知らない人、エンジンを知らない人にはチンプンカンプンだったと思う。
④「社員のモチベーション向上による企業再建」
日本レーザー代表取締役社長近藤宣之氏
日本電子の子会社の再建の話で特徴は、定年・再雇用を繰り返し、社員は退職していくものは
特殊な理由以外になく、社員が全員株主になり、女性社員が管理職になり、社員が会社を元気にしたお話し。
やはり社長以下普通のことをしていないことは分ったが、今一つ感動しきれなかったのは私だけだろうか。
3)発表
残念ながら、自分のセッションの準備や、小著の展示を出したことから、他の方の話を聞く時間がほとんどなかった。
しかし、うれしかった発表は㈱ノーリツの方が「設計のモジュール展開構想時におけるテアダウン手法の活用」を聞いて、
私の生んだテアダウンがしっかり生きて使われている。毎年テアダウンが登場する。
自分で産業界に貢献できているんだと実感できました。
来年の全国大会は、10月21日(月)・22日(火)第3回ASIA Conference と 第46回VE全国大会を合同にして
都市センターホテルで開かれます。
スローガン(メインタイトル)は「VEで共存する日本とASIA」
実行委員長は(多分)佐藤が第24回以来22年ぶりに就任し、
大会の推進役を仰せつかることになるでしょう。今から張り切っています。
2.佐藤の新著:好評発売(継続掲載)
全国大会の体験コーナーで、デモンストレーションや、展示割引販売(予約)が行なわれましたが、
小著の発売、順調に推移しています。
タイトルは、「利益を最大化する『コスト・イノベーション設計ガイドブック』」と
「利益を最大化する『コスト・イノベーション設計支援ツール』(CD-ROM)
日経ものづくり誌に昨年3月まで連載を書いていました。読者の方々から多くのリクエストを頂き、
その連載に、私の最近のVE理論(これも「モノづくりイノベーション」=共著のVEのセッションで表していますが)を
加えて新たに再編集した新著です。
BRICsやASEANに負けず、日本の技術で、日本で、ものづくりするための極意を必死に訴えた私の魂本です。
従来の設計にとらわれず、本質的な製品改善ができる内容で、モノづくり関係者の考え方の変革(ガイドブック)と
コスト体質強化の訓練にもなる(支援ツール)材料です。
特に後者の支援ツールは、まじめに、まじめに設計者が3回使ったら、もうコストの達人に返身できる、
多くのノウハウを学びとれるCD-ROMです。
特に今回は、5人1チームでそれぞれインストールできる仕組みを採用しましたので、
一人当たりの費用は1万円足らずになります。
先月号で、割引価格を先月中にご紹介する約束をしましたが、DMを出したところご注文殺到で
、先送りさせていただきました。
著者特別価格で、
「コストイノベーション設計ガイドブック」 定価:4800円→3800円
「コストイノベーション設計支援ツール(CD-ROM)」定価:58000円→46500円
セットでご購入の場合、 定価:59800円→47800円 です。
ご注文はメール(宛先:vpm_y-sato@cam.hi-ho.ne.jp)で、
お名前: (カタカナも追記してください)
品名と部数:(ガイドブックか、支援ツールか、それを何部か)
送り先:郵便番号とご住所、電話番号 (会社の場合は社名・所属・氏名)をご連絡ください。
振り込み先は、横浜銀行
淵野辺支店 普通 1426644 ㈱VPM技術研究所
(領収証の必要な方は別途ご請求ください)
料金は上記の通りです。恐縮ですが振込料は申込者負担とさせていただきます。
▼ガイドブックについて詳細はこちら▼
http://c.ams1.jp/?e=0qKvuU6hv9SDU6lhhb0
▼支援ツール(CD-ROM)について詳細はこちら▼
http://c.ams1.jp/?e=0qKvuU6hv9SDU7bRhbi
3.佐藤の公開講演会が続々企画される。(継続掲載)
11月に、VEのセミナーが浜松で、また上記の小著の発売を期して、6時間の講演と実践の会が開かれます。
公開講座です。どなたでも参加が可能です。
1) VEセミナー
公開セミナーでは2日間コースが一般的ですが、これはVEL受験取得セミナー。
佐藤のセミナーは実力向上、実践できるVEr.育成セミナーで3日間みっちり。
*日程は、11月28日(水)~30日(金)(通いです)
*会場はクリエート浜松
*受講料は一般:65000円、中部産業連盟(中産連)会員:62000円
*お申込み、お問い合わせ:中産連 浦野 貴さん urano@chusanren.or.jpまで
尚、好評で11月は定員枠はわずかしか残らず、急遽、2月12日(火)~14日(木)にもう一度開催されます。
早めにお申し込みください。
2) 講演会「利益を最大化するコスト・イノベーション設計と推進ポイント」(仮称)
小著の出版に合わせ、講演会が東京(2回)、名古屋、大阪で開かれます。
小著の訴求点を中心に、ASEAN,BRICsに負けない、国内回帰できるものづ
くりの極意と実習を6時間にわたってお話しします。
東京:11月26日(月)(Learning Squire 新橋)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/SEMINAR/20121029/248011/
3月12日(水)(新宿、日本テクノ研修センター)
名古屋:1月23日(火)(ウィンクあいち)
大阪 :3月13日(水)(大阪YMCA国際文化センター)
更に、3月21日(木)関西VE大会(大阪国際交流センター)でも特別講演が予定されています。
4.インドで第2回アジア大会(継続掲載)
昨年秋に韓国で第1回のSAVE Asia大会が開かれました。
今年はインドでの開催です。(なかなか日本に来ませんね。日本の影が薄くなったのでしょうか・・)。
期日は12月10日、11日、会場はニューデリーのRadison Blue Hotel。
大会後デンソーのインド工場、スズキ自動車のインド工場の見学などがオプションでセットされています。
(やっぱり中心は日系企業なのですね)昨年の内容からは原価低減事例発表会的な内容は十分予測されますが、
アジアの各国がどんな改善に取り組んでいるのか、実態を知るには良い機会だと思います。どうぞご参加ください。
インドVE協会は、6月のSAVE大会で大々的にチームを組んで、
民族衣装サリーを纏った女性たち数名を伴って宣伝活動を行っていました。
日本大会は来年に決定しました、インドのような歓迎体制はできるものでしょうか、
いや国の名誉をかけてもしっかりやりたいものです。準備をしよう。
土屋先生、中神先生、田中先生と私はSAVEのFellowで、近々対応を協議することになっています。
5.セミナーと資格試験のご案内(継続掲示)
まず資格試験は、
*VELは、後期は9月1日から2月28日まで
申し込みは8月21日から。各地区実施日が微妙に異なりますから、協会ホームページで確認してください。
*VES、CVS試験は今年度は終了です。
一般セミナーは、入門2日間コース(協会主催)
東京地区:12月13日(木)~14日(金)1月17日(木)~18日(金)、
2月14日(木)~15日(金)
名古屋地区:後期の協会主催はありませんが、佐藤が3日間の濃厚な入門セミナーを
浜松で行います。
今の予定は来年2月12日(火)~14日(木)
問い合わせは中部産業連盟(05-2931-9825浦野貴さんへ)
大阪地区:12月6日(木)~7日(金)、2月7日(木)~8日(金)
福岡地区:後期はありません
お知らせ「VE & Tear Down 小道具の斡旋」(継続掲示)
-実際にご活用いただいている企業さんがあります-
多くの方々から、「VEの機能カードは無いか」「Tear Down展示用のタッグは無いか」とお問い合わせいただいており、このたび準備し小分け販売することになりました。
機能カードは裏に接着剤が付いていて、綺麗に貼り付けることが出来ます。剥がして再度貼り付けも可能です。(たぶん日本で唯一)
タッグは、5色あり、機種名、部品名、部品番号、コスト、重量、材質、その他の情報が記入できるように印刷されています。勿論取り付け用の針金付です。(写真参照)
機能カードは200枚単位で販売(2000円、送料当社負担)
Tear Down Tagは5色100枚単位で販売(5000円、同)です。
佐藤の著作(絶対名著です「Value Engineering」のコピー版:3000円
ご要望は、弊社アドレス vpm-office@dol.hi-ho.ne.jp もしくは、電話042-753-8658までご一報ください。
◆ SAVE大会の案内や、行事案内。
◆ データや出来事、トピック。
◆ VE協会の案内など
随時掲載して行きますので、お楽しみに!!