『山弦・One More Music』2000.05.20 Part.1


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和
高野: 高野寛 

(敬称略)


マスター:いよいよ今日はゲスト、高野寛さんの登場です。
     山弦の二人とは、東京で、ライブイベントでよく顔を合わすところを
     ご覧になると思いますが、ギタリスト同士、話も合うんでしょうねぇ。
     今度もまた、盛り上がりそうですよ。


小倉: えーー、みなさん、こんばんにゃ!

佐橋: こんばん、にゃ。

小倉: こんばんにゃ、で始まりました、今日も。

佐橋: はい。山弦 One More Music の時間でございます・・・

小倉: 今日はですね、

佐橋: はい。

小倉: ゲストの方が・・・

佐橋: ・・・えー、見えております。

小倉: はい。

佐橋: えーー、高野、寛さんです。

小倉: いえい。

高野: あ、、(力ない声で)・・・こんばんにゃ・・・(笑)

佐橋: こんばんにゃ・・・(笑)
    あー、ありがとうございますぅ。

小倉: (笑)

佐橋: いやいやいやいや・・・

小倉: こんばんにゃっていうのがね、

佐橋: うん。

小倉: 僕らの中で、こう、長い、タームの、その、なんていうの、流行りになってるの。(笑)

高野: あぁ〜・・・(少し、困ってる?(^^;)

佐橋: それほどのもんかい。(笑)
 


オープニングのジングル

 



佐橋: 高野君はですね、丁度、あのーー、長い、弾き語りツアーを終えた所でですね、

高野: はい。

佐橋: ま、その前に、えーっとぉ、シングルCDや、ライブアルバムや、いろいろ、

高野: はい。

佐橋: リリース、されて、

高野: 佐橋さんにも手伝っていただきました。

佐橋: あー、そうなんですよ。もう、光栄でしたぁ。
    やっとですね、あの、一緒に・・・

高野: そうですね。

佐橋: やることが、出来まして。

小倉: ライブは、だって、ねぇ。

佐橋: 時々、ね。
    考えてみると、もう、10年、ぐらい・・・知り合ってから・・・

高野: もっと・・

佐橋: もっとかぁ・・・

高野: 1・・・2年ぐらいかなぁ。

佐橋: そうだねぇ。

小倉: 最初は?
    あのぉ、ソロになって・・・

高野: 間もなくの頃に、

佐橋: ちょっと、ねぇ。お会いして。
    だいぶ、前になりますけど・・・

小倉: (高橋)幸宏さんが、あの、ユニットで、祥子ちゃんと、やって・・・

佐橋: そうですね。

小倉: えーーっと、なんでしたっけ。

高野: ビートニクス

小倉: ビートニクス。慶一さんと・・・

佐橋: 高野君、それが一応、デビューなんだよねぇ?

高野: 仕事はじめ

佐橋: 仕事はじめ。(笑)

小倉: 仕事はじめ。いいですねぇ。(笑)

佐橋: ビートニクスは、要するに、高橋幸宏さんと鈴木慶一さんのユニットでぇ、

小倉: ユニットでぇ、それをサポートしてたのが、

高野: そうです。

佐橋: 鈴木祥子、高野寛、小林武史、

高野: ・・・・・・・・・・・武史、

佐橋: 渡辺等

小倉: あぁ〜

高野: カーネーションの、矢部君。

佐橋: カーネーションの、矢部君・・・なるほどぉ・・・

小倉: それはもう、

佐橋: え、矢口さんもいたっけ、サックスの。

高野: 矢口さん、、大村憲司さん。

佐橋: 大村憲司さんもいました。

小倉: あー、すごい。
    1・・・7年くらい、前かな?

佐橋: 1・・・

高野: ’86年、ですね。

佐橋: 14年前・・・・ねぇ・・・

小倉: 10年は一昔といいますねぇ

佐橋: (笑)
高野: (笑)

佐橋: そっかぁ、あれが、最初だったんだね。
    高野君、ねぇ・・・

佐橋: しっかし、いきなり、音楽業界デビューで、

小倉: はい。

佐橋: 大村憲司さんと、ツインギターっつぅのも、これも、しびれる・・・

小倉: そうだねぇ、しびれること、やりましたねぇ。

高野: もうね、心もしびれるし、練習のしすぎで、指もしびれるし・・

佐橋&小倉: (笑)

高野: もう、大変でした、ホントに。(笑)

小倉: で、二人はですね、あれですよね、あのーー、坂本龍一さんの、ライブ

佐橋: あ、はいはいはいはい。

高野: あーー、佐橋さん、お世話になりました。(笑)

佐橋: あんねぇ、高野君がやったツアーがあって、教授の。

小倉: うんうん。ありましたよね。

佐橋: それでね、高野君が、どうしても一日、やれなかった日があって、
    それで、僕が、代わりに行ったんですよ。

小倉: トラで・・・・エキストラで、ですね。

高野: ひどい話、ですね、ホントに、ね。

小倉: いやぁ、ひどかないと、思いますけれども・・・

佐橋: 面白かったですよ。
    で、その次の年に、あの、バトンタッチで、僕が、

小倉: ねぇ。

佐橋: やって、、、、
    でも、あの頃、丁度、教授の作品は・・・高野君と僕と、
    かわりべんたんで、ギターを弾いてた・・・

高野: そう・・・日本人チームはね

佐橋: 日本人チームは、ね。(笑)
    そうそうそうそう。

小倉: 最近は、私もちょっと、呼ばれたりして、

高野: あぁ。

小倉: こないだも、なんか、中谷美紀さんの、

佐橋: やったぁ?

小倉: やったんですよ、すごい曲でしたから、みなさん、ちょっと・・・
    楽しみに、今度のシングル、スゴイですよ。

佐橋: (笑)
    そうですかぁ・・・

小倉: あのねぇ、ほら、『からっぽの世界』って、あるじゃないですか。

佐橋: ジャックスの、

小倉: ジャックスの。
    スタジオに行ったら、いきなりあれを聞かされまして。

高野: ほぇ。

小倉: 「これがいいんだよ。」(←教授のマネ)(笑)っていう、ね・・

高野: あぁ、、いまや、放送できないような歌詞のヤツですね・・・

佐橋: そうですね。

小倉: あと、なに、『悲しみの日曜日』とか、

佐橋: あぁ、早川義男さんが、えーー・・

小倉: (コーヒー?を飲みながら)うん。

佐橋: なるほど、なるほど・・・(進行を考え中?

 ・
 ・ 
 ・

佐橋: ・・なんて事も・・・えぇーー
 
小倉: っていう事でですねぇ、2枚、ここに、

佐橋: うん。

小倉: えー、今、CDがあるんですけれど、

高野: うん。

小倉: えーと、こっちの・・・「Bye Bye Television」

佐橋: これが、マキシ・シングル。

小倉: あ、俺、この曲ねぇ、、、、聴きました。

佐橋: あ、ほんとにぃ。

小倉: どこで、えーっとね・・・・

佐橋: ラジオ?

小倉: FMだねぇ。

佐橋: ほんとにぃ。

小倉: いい曲ですね、これ。

高野: ありがとうございます。

小倉: 大好きですね、これ。

佐橋: これね、歌詞がね、またねぇ、

小倉: これぇ、泣かせますねぇ。

佐橋: 泣かせるんですよぉ・・・もうね、
    ・・・・高野君、この歌詞の中にも、「生まれたのは丁度オリンピックの年」って
    出てくるけど、64年か。

高野: そうっす。

佐橋: 1964年生まれなんだね。

小倉: ・・・まぁ、広い意味で、同じ世代ですね。

佐橋: それ、だいぶ広く・・・(笑)

高野: (笑)

高野: でもね、なんか・・・

小倉: 64年・・・俺ね、60年だから、、、

佐橋: そうかぁ。

高野: 僕の感覚だとぉ、僕の次の年が、たしか、丙午で、

佐橋: はい。

高野: 次・・・あぁ、、、たつ、み、・・・

佐橋: そうそう・・・

高野: 次の、次、か。

佐橋: うんうん。

高野: こっから、なんかね、ガラっと、世代が変わるんですよね。

小倉: あぁ・・・

佐橋: そうかもしれないね。

高野: 僕は、ギリギリ・・・

小倉: 僕は、60年でしょぉ?佐橋さんは、62年・・

佐橋: 1年。

小倉: 61年。

佐橋: うん。

小倉: で、64年。

高野: なんか、僕が高1の時に、YMOが、がーっと出てきたんですよ。

佐橋&小倉: ははぁ〜、、、はいはいはい。

高野: だからぁ、中学生以前にYMOを聴いてたかぁ、どうかって、
    結構、なんかあるような気がしてぇ。

小倉: うんうんうんうん。

佐橋: あ、電脳に、行ったか、どうか、ね。そこで。

高野: そう、そう・・・
    大体、中学生くらいで、バンド始めるとか、ギター始めるとかじゃないすか。

佐橋: あぁ、そうだね。

高野: そこで、テクノがあったら、はじめからあったら、やっぱ、
    僕もそっちにガーーっと、行っちゃってたと思うんだけれどぉ・・・

佐橋: ギターを買わずに、シンセ買ったかもしんない・・・

高野: そうそう。
    ギターを、買ってたんですよ。
    で、シンセは高くて買えなかった。

佐橋: 言える。今、逆に、なってっけど。

小倉: そういう、諸処の経済、事情が、ありますよね。

高野: ありますね。

佐橋: あぁ。。。。

小倉: あの、シンセ、高かったもんね。
    そいで、シンセ、なかったでしょ?

高野: モノシンセが一台、10万円とかして。

小倉: うんうんうん、しましたね。

高野: それでも、ねぇ、10万円ぐらいしか用意できないじゃないですか、高校生って。

小倉: そうだよね。

佐橋: さんざん、バイトして、ね。

高野: そいで、モノシンセ一台買っても、なんにもできないっす。

佐橋: ははっは、確かにねぇ。(笑)
    コードは弾けないし。

小倉: あと、その後、あれですね、ポリシックスっていうの、出るのを待つまでは、
    出ませんでしたよね。

佐橋: だいぶ、廉価の、うん、あの、シンセは、なかったです。

高野: その頃、もう、僕はねぇ、高校卒業しちゃうぐらいだったんです。

小倉: あぁ、なるほど、ね。

高野: だいぶ、それが、あると思うんですよねぇ。

佐橋: 音楽家としての、やっぱ、その、世代感っていうのは、

小倉: 似てるかもしんない・・・

佐橋: ちょっと、その、物質的な事にも、関係あるねぇ。

小倉: 最初は、あのー、ギターを持つ、きっかけっていうのは、なんだったんですか?

高野: いやぁ、、、アニキが始めたのとぉ。

佐橋 うん。

高野: モテたかったっていうの・・・

佐橋&小倉: おぉ〜。

小倉: モテたくって、その、選んだ楽曲とか、どういう楽曲?
    (新人バンドのオーディション風(笑))

高野: (笑)
佐橋: (笑)
小倉: くっくっくっくっく・・・(笑)

佐橋: モテたくって、弾いてみた曲?(笑)

小倉: そそそそそ。

高野: いやいやいや、それが、間違ってますよねぇ。
    かぐや姫とかね。

小倉: あぁ、いいじゃないすか。

高野: とりあえず、ね。

佐橋: やっぱ、あの、みんなが知ってる曲を弾けるっていうのが、ね。

高野: うーん。

小倉: 『神田川』。いきましたか?

高野: やりましたねぇ。『22才の別れ』とかぁ・・
    あとぉ、NHKで、クラシックギターのぉ・・・

小倉: あ、やってました。

高野: 番組とか、見てた・・・・

小倉: しょうむら・・・・そうむら、

高野: 荘村さんだっけ・・

小倉: やってましたねぇ。
    なんかね、あのー、ちょっと、長髪で・・・
    髪を、かきわけ、かきわけ、(ここで、多分、かきわけてるフリ
    『禁じられた遊び』、みたいな。

佐橋&高野:  (笑)

佐橋: そうですか・・・
    ちょっと、あの、話は、つきないんですけど、まず、この・・・

小倉: これ、ジャケット、いいですねぇ。

佐橋: 話題の・・・うん、「Bye Bye Television」。
    これさ、ジャケット、これ、あのー、

小倉: 自画像・・・

佐橋: 自画像、みたいな感じですけれど、
    これ、自分で描いたの?

高野: いや、なんか、アートディレクション、テイ・トーワ君なんですよ。

小倉: あ、そうなんだ。

佐橋: あ、テイ君がやってんだ、これ。

高野: テイ君のアイディアで、

小倉: ふぅ〜ん・・・

高野: あのぉ、美大生の人に、描いてもらったんすよ・・・

佐橋: へぇ〜
    要するに、あの、自画像風の、絵を、

小倉: えーー、ハーモニカを、

高野: そうそうそう。

小倉: ハーモニカホルダーに、きゅっとはさんで・・・

佐橋: うん、これ、結構ねぇ・・・・  
    CD屋さんで並んでると、びっくりしますよ。

小倉: うん、なんかね、ジョニ・ミッチェルとか・・・

高野: うん・・
    ちょっと、顔色悪いな、みたいな。

佐橋: (笑)

小倉: ・・そうじゃなくって・・・(笑)
    こんな顔色だったら、大変ですよ。(笑)
    泥まみれっていう・・・(笑)

佐橋: そうそうそうそう。
    前の日、飲み過ぎたんかっていうような・・・

高野: (笑)

佐橋: 肝不全、っていう感じですね。・・・

小倉: これ、結構、好きですねぇ・・・・

高野: ふっふっふっふ・・・(笑)

小倉: 肝不全・・・ヤバイじゃないですか・・

佐橋: ヤバイですね・・・ それ、俺だ。

小倉: じゃぁ、これ、あの、ちょっと聴かしてもらっていいですか?

佐橋: はい。
    じゃぁ、高野寛さんで、『Bye Bye Television』
     


『Bye Bye Television』 by 高野寛


(Part2へ続く)


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