『山弦・One More Music』1999.09.04  Part.2


 さ: 佐橋佳幸
 お: 小倉博和





お: あ、佐橋さん、アライグマ見たって?
さ: もう、夜ねぇ、セッション終わって、ま、宿舎とは言っても名ばかりの、
   雑魚寝する、山小屋に、、、歩いて30秒位ありましたっけ?
お: 30秒くらいありましたね。

さ: 30秒ぐらいっていうか、ほんとすぐ、隣り合わせなんですけれども。
      その間に、要するに、街頭がないんで、星明かりなのね。
   その星明かりの真っ暗ん中、ちょっと、すーーっと歩いていったら、
   なんか、ガサガサと音がするんで、見たら、アライグマがこっち向いて・・
   結構、大きいんだね。野生のアライグマって。

お: 野生のアライグマはねぇ、、、一応、猛獣の、、扱いですよね。
さ: あ・・・じゃぁ、俺、結構、危険だった??(不安げ)
お: 割とね、危険な、状態にありましたねぇ
さ: あ・・・(笑)死んだフリするほど、大きくはなかったんですけどね。

お: 指とか、出したらちぎれちゃうくらい、噛むらしいですよ。
さ: ほぉんとぉ。よかったぁ・・・
お: 割と、凶暴な・・・ラスカルとか言ってますけど、肩にのっけたりすると、
   あれはヤバい状態らしいですよ、「アライグマ・ラスカル」ってのは。
さ: ほぉーー。。
お: 首、噛まれたら即死、ですよね。
さ: マジで?んじゃ、良かったぁーー、生きて帰ってこれて・・・・
   って、なんか、レコーディングの話してるんじゃ、ない、みたいですけれど。(笑)


お: ん、レコーディングもすんごい楽しかったんですけどね、とにかく、
   その楽しいレコーディングを生んでくれた状況ってのをね、
   今、伝えたいなっていう感じですよね。
さ: あの環境はですねぇ・・・
お: 環境はすごかったですよね。
さ: おぐちゃん、あの、スタジオの扉開けて・・・あのー、
   これ、もう、口では説明しにがたいいんですけれど、
   ヘリコプター乗って見に行くような、ものすごい、断崖絶壁の・・・
お: はいはい、見ました見ました。航空写真を見てるみたいな、ね。
さ: そうだねぇ。
お: 断崖絶壁の・・・スタジオを出て、細い、けもの道みたいなとこを
   行くんですけれど・・・・スタジオのケビンっていう、若いアシスタントの
   お兄ちゃんに連れられて行くと・・・
さ: ここに来たら、この景色見せないといけないんだ、つってね・・・
お: もんのすごかったよね、
さ: あそこ、ガラガラヘビ、出るんじゃないの、もしかして?
お: ガラガラも・・・いるでしょう。もちろん。
さ: あ、よかったぁ。。(生きて帰ってこれて)

お: あと、星空、すごい。空がね、夜ね。空気がキレイで。

お: 流れ星が見えるんですよ。
さ: 見ました、僕。なまれぼし見放題。
お: 「なまれぼし」じゃないですよ。(笑)
さ: 「ながれぼし」。かんじゃった。女子アナみたいになっちゃった、今(笑)
お: 「見放題」 いいですねぇ、空気がキレイで、ね。


お: それに、ホントに、素晴らしい、レコードが出来ましたが。1.5枚目。
   これはね、もう、俺、毎日、聴いてますけどね、ここんところ。
   やられますね。

さ: 今回はね、カバーアルバムっていうことで、他人の曲を、料理する、という・・
お: そうです。「ひとの褌レコード」
さ: (笑)
お: 「ひとの褌ツアー」に続いて。
さ: 「ひとの褌レコーディング」(笑)

さ: この番組の中でも時々生演奏したりしているような曲も、
   もしかしたら入っているかもしんない
、なんてことも・・・
お: いや、入ってんですけどね
さ: あははははは・・・もう、ばらしちゃった。

さ: さっきも、ちらっとお話しましたとおり、この店にあるような、
   CDやレコードのアーティストがいっっぱい集っているっていう・・・
お: さっき言ったレニー・クラヴィッツもそうですし・・・スティングなんかもね・・・
さ: スティングなんて、あそこに何しに行ったんでしょうね、あんな山ん中に・・・
   あそこで出来る事っつったら、、、
お: まぁ、ボーカル・ダビング・・・
さ: ぐらいじゃないですかねぇ・・・
   あと、なごんで帰ったか・・・
お: なごんで帰ったか・・・・そうですねぇ・・・


さ: まぁ、あの、一番メインになる・・
   あそこで最も一番多くレコーディングしてるアーティストっていったら、
   ニール・ヤングさんなんで。
お: らしいですねぇ。
さ: ニール・ヤングさんの家が近所、なんで。
   そんで10枚くらいは、あそこで録ってるっていうんですけれど・・・
お: リチャードっていうオヤジが・・さっき、死にかけのっていったオヤジが
   よく、エンジニアなんかやったんでしょ?
さ: そうそう、「俺は10枚参加した。」とか言ってましたけど。
お: すごい、ですねぇ。

さ: ちょっと、その頃のね、70年代中期、以降の曲だと思うんですけどね、
   今日はニール・ヤングさんの曲も一曲聴いてみようと思って
お: を、いいですねぇ。
さ: 多分、インディゴ・ランチで・・・このスタジオで録った曲じゃないと
   思うんですけれど、急に聴きたくなったんで、、聴いていい?
お: どうぞ、どうぞ。
さ: じゃ、ね、ニール・ヤングの、『テル・ミー・ホワイ』
お: いいですねぇ。





『Tell Me Why』 by Niel Young




 ジングル(「クロマ王朝の悲劇」のラストパート)
 



お: 犬がいたじゃないすか。全くストレスの無い、犬。
さ: (笑)おぐちゃんが勝手に、「ぶち」って名付けて、ね。
   そのうち、「ぶち」って呼んでも来るようになっちゃったね、おぐちゃんとこに。

さ: あの犬はぁ、スタジオのオーナーのリチャードさんの犬らしいんですけど、
   勝手に朝、やってくるんですよね。
お: やってくるんですよ。
   なんか、リチャードさんのお家も、スタジオのちょっと上のほうにあって、
   そっから犬だけ来るっていう・・・(笑)
さ: (笑)オーナー、ちっともスタジオに来ない・・(笑)
お: そうそう。(笑)スタジオの鍵、開けに来いっていうのに、
   犬が来て、僕らの朝メシを食うっていう、すごいスタジオだった・・・(笑)


さ: あれですよね・・要するに、、まぁ、、、キャンプ、、、しに行った・・・
お: そうそう、「楽しいキャンプ状態」ですね、あれは。
   サークルで、ちょっとね、夏場に、、、
さ: 夏合宿!みたいな。
お: 夏合宿、行くヤツの、強力な、、、
さ: (笑)強力なヤツ・・・
お: そうそう、大人版っていう感じですよね
さ: なるほど、なるほど・・・

さ: ああいう、環境っていうのが、ホント、音楽に作用、、
   左右するなという所をですねぇ。。
お: そうです、これは、素晴らしいアルバムですねぇ・・・
さ: この番組をお聴きの皆さんだけにぃ、(もったいぶり気)
   ちょっと、一曲ぐらい、聴いてもらっちゃおうか、なんてですねぇ・・・

さ: これはですねぇ、今週くらいまでしかかけれない曲なんで、
   かけちゃおうかっていうのもあるんですけれどぉ・・(笑)
   旬のものなんで。
   この番組でも、昔、
お: ん、一回、ね。
さ: やりましたよねぇ。
お: やった曲なんですけれど。。。『夏なんです』っていう・・・
さ: はっぴぃえんどの、『夏なんです』のカバーを、聴いてください。
お: 今日は、それを聴きながら、「夏にさよなら・・」っていう・・
さ: なるほど、上手い事を・・・
さ: それでは、さよなら・・・
お: さよなら・・・・





『夏なんです』 by 山弦
しっとりとしたアコースティックな音色。 甘く、ふくよかな2本の音色・・・ 青い空に白い雲・・でも、どこか、秋の気配。 ひぐらしの鳴き声が聞こえてきそう・・・               (BY ちゃこ)





マスター: いかがでしたか?噂の山弦1.5枚目からの一曲。
     日本で最初のオンエア、間違いなし。
     タイトルや発売日はまだ、オフレコなんで、時期を見てお知らせしますね。
     アルバムの期待や、お二人へのメッセージをお待ちしています。
     (特に、高知、徳島のみなさん!)



      


(終わり)

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