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緊急地震速報



山本芳幸TOSS岡山サークルMAK,MAK-Science、TOSS中学∞)

2007年10月1日より、日本全国で緊急地震速報が開始される。これは、地震波のP波とS波の速度の速さの違いを利用して、P波をキャッチした気象庁の観測所から、直ちに交通機関や医療機関、学校や各事業所に地震の大きさやゆれるまでの時間を連絡するシステムである。

 連絡はTVやFMラジオ、インターネットで各地へ伝えられる。

 家庭ではTVのほか、緊急地震速報受信装置という装置もある。24時間受信が可能である。

 例えば震度6強まであと19秒あれば、机の下に隠れる、火を消す、戸を開ける、などの具体的な避難が可能になる。これは世界初のシステムであり、今後の効果的な活用が期待される。


 

(動画)阪神淡路大震災の映像

■地震です!もしこの場にあなたがいたとき、何をしますか。

「机の下に隠れる」「何もできない」

■これは、阪神淡路大震災の映像です。実際に何もできなかったという人が多かったそうです。

■では揺れる10秒前に、次のような放送が流れたら、何をしますか。

「机の下にかくれる」「火を消す。」

■このような速報が流れるシステムが、世界で初めて日本で行われます。

 (サイト)「緊急地震速報」

■原理を説明します。

 (サイト)P波とS波

■地震が発生したとき、2つの波が発生します。1つはP波、小さなゆれ、もう1つはS波、大きなゆれです。

(実験器具)バネ、ストップウォッチ

■実験をします。

■P波はこのような縦波、S波はこのような横波です。(演示しながら動かす)

■P波が伝わる時間を測ります。

(実験)縦波で波をスタートさせ、届くまでの時間を測る。手伝いに読んでもらう。

■S波が伝わる時間を測ります。

(実験)横波で波をスタートさせ、届くまでの時間を測る。手伝いに読んでもらう。

■P波が速いです。そして約0.2秒の差が、遠いところになるともっと長い時間になります。

(動画)緊急地震速報の仕組み

■地震が発生します。P波が先に地震計に届き、その情報が気象庁に流れ、TV、ラジオを通じて、各交通機関や病院、学校、各家庭へと伝えられます。S波が伝わるまでのわずかな時間に対応ができるわけです。

■では、少し練習します。

■先日発生した新潟県中越沖地震では、実際に次のような速報が流れました。

(サイト)震度6強まであと4秒。

■4秒で机の下に隠れてください。

(4秒測る。)

■隠れることができたという人。(挙手で確認)

■阪神淡路大震災でもし警報が流れたとします。すると、神戸市まであと5秒、という警報が流れます。

■もし阪神淡路大震災で、犠牲者6500人のうち、緊急地震速報を聞いていたら、何人以上が助かっただろうと言われています。何人だと思いますか。

「2000人」「3000人」

■5000人以上。約80%です。

■しかし全員がTVやラジオを聞いたりしているわけではありません。そこで、24時間警報を受信できる装置があります。

■緊急地震速報受信装置です。家庭用に作られたものです。

(実際に音声を流す。)

■大きな音で警報で知らせてくれます。

■緊急地震速報が10月1日から、スタートします。地震から身を守る最新技術が日本から始まろうとしています。


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