(C)Two-Way/中学校/3年生/理科/地球と宇宙/日食/ヘッドアースモデル
山本芳幸(TOSS岡山サークルMAK)
中学理科の学習指導要領では、「身近な天体を通して、地球の運動について考察させる」とある。その解説には、「観察された天動説的な見方を基に地動説的な考察を行うためには(中略)モデルなどを用いて、多様に考察することが必要である」とある。そのために、小森栄治氏のヘッドアースモデルを追試し、太陽と地球の関係から、月の満ち欠け、そして日食へと理解を深める。
用意するもの ヘッドアースキャップ(詳しくは小森氏のホームページを)
発砲スチロールの玉(大きさは直径3cmのものが適当)、つまようじ、
電球、コード、ソケット、人形
事前に、ヘッドアースキャップを生徒に作らせておく。 1人に、教室の真ん中で電球を持ってもらう。
そして、発泡スチロールの玉につまようじをさしておく(これを月とする)。
指示1 先生と同じようにかぶります。
確認
説明1 皆さんの頭は、地球です。皆さんの目のところに、あなたが立っているとします
(人形を使うと分かりやすい)。 そして、目の前の電球を太陽とします。
指示2 正午になります。
全員が、電球を向いているか、確認。
説明2 正午のとき、太陽は南中しています。だから、太陽に「南」の字が向きます。
指示3 明け方になります。
全員が、電球に東を向けているか、確認。
説明3 太陽は、東から昇ってきます。だから、「東」の字が太陽に向きます。
指示4 夕方になります。
全員が、電球に西を向けているか、確認。
説明4 太陽は、西に沈みます。だから、西が太陽に向きます。
指示4 右手に、発泡スチロールをつまようじで持ちます。これを月とします。
指示5 もう一度、夕方になります。
指示6 月を右斜め前に出します。それを、横目で見ます。
発問1 どんな形に見えますか。
指名 答え「三日月」 確認
指示7 月を目の前に出します。
発問2 どんな形に見えますか。
指名 答え「半月」 確認
指示8 左手に持ち替えます。左横、上のほうに持っていきます。横で見ます。
発問3 どんな形に見えますか。
指名 答え「満月」 確認
指示9 先生の顔を見ます。
教師が太陽(電球)の方を向き、電球を隠すように間に月(発泡スチロール球)をかざす。
顔に月の影か写るようにする。
発問4 この影の部分では、太陽は見えますか。見えませんか。
挙手で確認 答え「見えない」
発問5 ここでは、何が起こっていると思いますか。漢字2文字です。
指名 答え「日食」
説明5 このように、月の影が地球に落ちて日食が起こります。
先生の顔(地球)の上で、月の影はごく一部だけですよね。
その影の場所に行かないと、皆既日食(太陽がすべて隠れる日食)は見られないのです。
この写真は、影の真ん中の場所に行って撮影したものです。
皆既日食を写真で紹介。(皆既日食写真集を参照)
指示10 実際に皆既日食を見てみましょう。月をもって、片目を閉じてください。
その状態で、太陽を月でさえぎってください。
確認
説明6 皆既日食は、このようにしておきるのです。