山本芳幸（TOSS岡山サークルMAK）
要旨 高校地学の授業で、地球温暖化の授業を行った。① 現状を知る② 温暖化の仕組みを知る③ 今後の生活の改善を図る、の３点に留意した。高木善之著「新地球村宣言」（ビジネス社）に使われている資料をいくつか利用した。また、夜の地球の写真も加えた。授業では、答えやすいようにワークシートを作り、それに書き込ませた。
準備物 ボール、ビニール袋
スライド１ 南極大陸
発問１ この図を見て，わかったこと，気づいたこと，思ったことをノートに書きなさい。
指名後、ここは南極であることを知らせる。
発問２ この矢印は何だと思いますか。
答え 「氷山が流れ出している方向」
発問３ 最近では，どれくらいの大きさの氷山が流れていると思いますか。ヒントを見せます。
スライド２ 新聞記事
発問４ （大きな見出しを読む）ホニャララの３倍だそうです。何の３倍だと思いますか。
答え 「東京都の３倍」
発問５ このような大きな氷山が流れ出している原因は何だと思いますか。
答え 「温暖化の影響」
スライド３ 温暖化予想グラフ
地球平均気温が、今後２～３度上昇することを示す。
スライド４ 海面上昇による海岸線
それによって海面が上昇し、東京が沈んでしまうことを示す。
発問６ 地球温暖化は，どのようなしくみで起こるのですか。ノートに地球の半円を書いて、図で表しなさい。
板書させる。個別評定。
ボールをビニールに包む。
発問７ 地球は，このようにビニールで覆われて、温室の中にいるようなものです。このビニールと同じ働きをしている物質は何だと思いますか。
答え 「二酸化炭素」
温暖化の詳しい解説を板書し、ノートに書かせる。
スライド５ 二酸化炭素の状態を表した棒グラフ
発問７ この棒グラフを見て気づくことは何ですか。箇条書きにして書きなさい。
列指名
発問８ その二酸化炭素が増えているのは，なぜですか。思いつくことを箇条書きしなさい。
スライド６ 夜の地球
発問９ 日本はどこですか。指を差しなさい。
日本がたくさん電気を使用していることに気づかせる。
スライド７ 各国の１人当たりの二酸化炭素の排出量の棒グラフ
発問10 日本は第何位ですか。
答え 「2位」
棒グラフを縦につらぬく線に注目させる。
発問11 この線は、何だと思いますか。
答え 「IPCC（気候変動に関する政府間パネル）が算出する二酸化炭素の削減目標」
発問12 日本は、何分の１にしないといけないですか。
答え 「約10分の１」
発問13 このように私たちは，世界の人々と比べてたくさんの二酸化炭素を排出しています。温暖化を防ぐためには，私たちができることから始めるのが必要です。私たちが今からできることは何ですか。箇条書きしなさい。
列指名。
感想を書かせる。