「佐藤竹善 Presents Cross your fingers 4」

2000.05.04 大阪フェスティバルホール


Part.1


今日は5月4日。そう、「一日中、音楽を楽しもう」という、『LIVEの日』。ということで、東京、大阪で、これにちなんだライブが数多く開催されています。昨年は東京・吉祥寺はSTARPINE'S CAFEで開催されたアザラシティのライブを見に行ったのですが、今回は、大阪・フェスティバルホールのステージに山弦が登場、との情報をキャッチ!(Thanks ぽーさん)東京のライブ(センチメンタル・シティ・ロマンス&鈴木祥子、etc)をキャンセルして(泣)、運良くチケットが手に入った、このライブに出かけてきました。(Thanks あられちゃん)


今回、私は2階席の右より真ん中辺の列。オペラグラスは欠かせません。

開演予定時刻は6時半。予定時刻を10分ほど過ぎました。客電が落ちて、ステージから聞こえてくる音は・・・ギター? チューニング? いや、違う。この音は・・・
・・・え?
・・・・クロマのイントロ??

『クロマ王朝の悲劇』 小倉: K-Yairi 100RF-G 佐橋:Tailor 612-C

なぁーんと、突然、頭から山弦が入るのぉぉ??わーーい!!!(喜)
聞き慣れたその曲のイントロ部分が終わりにさしかかった頃、待ちに待った幕が上がる。。。


だだっぴろーーいフェスのステージに、なんと、、ぽつんと山弦の二人だけが座っているじゃないですか!!
びっくりーー!!!
ああ、山弦が、二人だけで、(ワンマンじゃないとはいえ)フェスのステージに立ってる!!

・・・ひとりぼっちで座っていたので、リアルタイムでほとんど騒げませんでした。代わりにここで叫ばせていただきました。すいません(^^;



相変わらずの、おとぼけいっぱいの演奏に、客席からはくすくすっていう笑い声も。でも、「誰?あれ?」ってしばし呆然としていた人も、軽快なリズムにのった二人の演奏が始まると・・・・・どこからともなくわき起こる、大手拍子の嵐
やっぱし、すごいぞ、山弦!!

佐橋さんは黒のシャツに、佐野さんのバーンツアーで着ていた、ストライプのストレッチパンツ。
おぐちゃんは、最近お気に入りの赤の綿パンに、少し長めの袖の黒のTシャツ、白いパーカーをはおっています。足もとは、スニーカー。新調したかな?

佐野さんや達郎さんのライブの時には大きなセットでいっぱいになるフェスのステージも、今回はピアノとパーカッションが真ん中あたりに配置されているだけという、ごくごくシンプルな構成。クロマの時の照明も、モノトーンでしぶーい感じ。その中でおぐちゃんの赤いパンツが目にまぶしい・・・(笑)

曲の途中から、すっごいスモークが出てきて、山弦のお二人の足元は全く見えない状態。2階席から見ていると、まるで、雲の上で演奏しているような(あびさん命名)、不思議な光景でした。・・そっか、今までの山弦ライブでは、スモーク焚くなんて演出、見たことないもんなぁ・・・<不思議(爆)

そして、クロマのラスト、スローになるところで弾いたメロディは、[HAPPY BIRTHDAY TO YOU]・・・・もちろん、明日お誕生日を迎える、佐藤竹善さんへのプレゼントです。客席は大喜び!大歓声がおこります。
やったね!山弦!!!

あまりのうれしさに、思わず「おぐちゃーーん!」と叫んでしまった(2階、それも真ん中から)私。(^^; そしたら、すぐその後に、どこかから○びさんの「さはしさーーん!」という声が・・・・席は離れていても、いい掛け合いが出来ましたね!(笑)>あ○さん

演奏が終わり、どっきどきのMCが始まりました。
おぐちゃん、MCの最初から、「のってるかい!!!」・・・
・・・客席、誰もついていけない・・・(笑)

小倉: 「知る人ぞ知る山弦です。」
小倉: 「知ってる人は知ってるけど、知らない人はしらない・・」

・・・のっけから、おぐちゃんのMC、絶好調です。
・・・ささーーーっとひいていく観客。大阪はフェスの夜・・・(^^;

小倉: 「そんなこんなで、今日は、いろんなゲストの方をお迎えしてます。」
佐橋: 「・・・俺達がゲストじゃないの?」
客席: (笑)

・・・を、を、いい感じです。

佐橋: 「山弦は、2枚アルバムを出してるんですけど・・」
・・・佐橋さん、今日はちゃんとアルバムのセールストーク、頑張ってます。
ライブ後、会場売りのCD売場をのぞいてみましたが、「JOY RIDE」、飛ぶような売れ行き(多分)でした。(私の前にいたお兄さんは、しっかと「JOY RIDE」を握りしめておられました)

『春』 小倉: K-Yairi 100RF-G 佐橋:Tailor 612-C

そんなこんなで、
佐橋: 「今の季節にぴったりの」
『春』が始まりました。
・・でも?

小倉: 「ちょっとすいません。チューニングが・・・・・・フェスティバルホールでやるなんて、これで最初で最後だろうから、ちゃんとチューニングを・・・」
会場: (笑)

そういえば、一昨年のFM802の番組でゲスト出演した時、ヒロ寺平さんが、「是非、今度はフェスでやってくださいよぉ〜」って言っていたのに対して、「ん、客席でね。」なんて切り返しをしていました。まさに、ファンの念願かなったりって感じでしょうか。でも、「最後」だなんて言わないで、是非次回はワンマンで、3時間たっぷり山弦&SOYの音を聴きたいものです。(無茶言い?(^^;)

今日の『春』、さすがのフェス効果か、すっごい気合いが入っていました。今日は大きなミスもなく、ほとんど完璧!

ここで、ゲスト(どっちがやねん!)のパーカッション大儀見元さん、ピアノの塩谷"SALT"哲さんが登場です。
塩谷さんと佐橋さんは、10年来のつきあいで、塩谷さんの初めてのアルバムでのレコーディングと、ツアーに参加されていたそうです。おぐちゃんは、初対面だということで、
小倉: 「十年来の・・・ってほどではないですね、まだ。(笑)」
なーんてのMCの後、お二人を加えて、次の曲は、『RODEO KING』

『RODEO KING』 小倉: K-Yairi 100RF-G 佐橋:Tailor 612-C

ピアノがフィーチャーされての『RODEO KING』って初めて聞きましたが、いやぁ、いいですねぇ。山弦のパートは、メジャーで元気良く、塩谷さんのピアノソロでは、マイナー・キーで大人っぽく・・・。 真理恵さん以外の方のパーカッションっていうのも新鮮でした。大儀見元さんは、その昔、オルケスタ・デ・ラ・ルスにも参加されていて、その後南米に渡り、8年ほどアメリカで暮らしておられたそうで、今は日本でカッコイイ、サルサ・バンドを率いておられるそう。(竹善さん談)


陽気な南米の太陽が段々と傾いて、憂いを秘めた綺麗な夕日になっていく・・・
そんなドラマチックな風景が浮かぶような、そんな今日の『RODEO KING』でございました。



ここで、やっと今日の進行役である、佐藤竹善さんの登場です。

竹善: 「こういうコンサートは、出だしで空気が決まってしまうものなんですが、今日は完全に、山弦の世界で染まってしまいました。
ベタでいながら、風のように通り抜けていくMC・・・・(笑) 
今日は、まったりとした雰囲気で・・・(笑)」
さすがは竹善さん、山弦のMCの特徴をズバリ、言い当てていらっしゃいます。(笑)

竹善: 「前の方のお客さん、バルサンたかれてるような・・・」(笑)
クロマの時のスモークもくもくのお話です。ホント、前のお客さんは真っ白で、なんにも見えなかったんじゃないでしょうか。山弦の最初で最後のフェス(?)ということで、効果さん、張り切りすぎちゃったかもね。(笑)

ここで、おぐちゃん、何かギャグを言いますが、まったくウケません。
小倉: 「・・・ひきましたね、今。」
すかさず、竹善さん、
竹善: 「・・風のように、通り過ぎていく・・・」
ナイスフォローでございます。

ここで、竹善さんも加わっての1曲。

『I'm not in love』 小倉:エレガット 佐橋:Tailor 612-C

すっごく、良く聞く曲なんですが・・・
歌い出しが「I'm not in love. So don't forget」。
サビのコーラスで、「Just bega----n」
Bメロが、「you wait long time for me」ってな感じ・・・
#解った方、メールくださいー。(こんだけでわかるかいな)

#・・・って書いてたら、早速メールをいただきました。10ccのカバーだということで。
#ホント、タイトルの「まんま」でしたね。(^^; ○にぃさん、ありがとーー。

山弦のギターに、"Salt"さんのピアノ、歌うは佐藤竹善。。。なんて贅沢な夜なんだろう・・・超一流の「音」に浸る事が出来て、素晴らしいMusic Day です。

ここで、山弦は一旦そでに引っ込みます。




次に、大儀見元さんのパーカッションと"SALT"さんのピアノでの竹善さんのソロが1曲。広いフェスの客席のずみずみまでしみわたるような、さすがの迫力の竹善さんのボーカル。会場中がうっとりムードです。
"SALT"さんと大儀見元さんのインストの曲をはさんで、再び竹善さん登場。
至福の時間が過ぎていきます。



さて、今回のライブは、いろいろなアーティストが参加しているのですが、次のアーティストは昨日、メジャーデビューしたばっかりという、ヤイコこと、矢井田瞳さんです。
タワーレコードではインディーズ時代から大プッシュ、メジャーデビューということで最近、パンフ配りまくっていたので、名前は知っていたのですが、聞くのは今日が初めて・・・と思っていたら、なんと、先日、お風呂につかりながら(^^;聴いていたFM802でかかっていました。「誰?これ??いいやん!」とずっと気になっていた曲だったんですねぇ!いやぁ、びっくり。 #5月のヘビロテだそうです。
曲は、”How?” 声の質は、椎名林檎ちっく、歌の勢いは桃乃未琴ちっく・・とでも申しましょうか。。。とにかく、説得力のある、そしてオーラのある、素晴らしいシンガーでした。

ライブ後、会場前でデビュー・マキシを売っていたのですが、その売場にヤイコさん本人がいたので、「頑張ってくださいね。」って声をかけたら、「ありがとうございます!」って、元気良く返事をしてくださいました。・・・もちろん、買いましたよ、マキシ。(^^;

女性ボーカルばかり、続きます。


次は、しぶいR&Bを聴かせてくれた玲葉奈(LEYONA)さん
ダイイングされたロングドレスに、キレイにドレッドを編みこんだヘア、ボリュームのあるネックレスなど、今回のライブのベスト・ドレッサー賞的なカッコよさでした。ハスキーな声を自在に操って、グルーブ感たっぷりのステージを楽しませてくれました。




次に登場したのは、なんと、おぐちゃんもプロデュースを手がけている、小谷美沙子さん。
今、レコーディングもしていて、おぐちゃん、今回もプロデュースを手がけているそうです。
最初の曲は、"Salt"さんのピアノの伴奏で『土の声』
深海の海の底を感じさせる、ゆったりとした、どこか悲しみを連想する、独特の世界が展開されていきます。しんと静まり返るフェス。
なのに、MCになると・・・・

塩谷: 「演奏してる時には、すごく通じ合っているように思うんですけど、」
小谷; 「え?」(と振り向く)
塩谷: 「・・・そうじゃないの?」
客席: (笑)

塩谷:「小谷さん、自分でもピアノ弾くのに、どうして僕に伴奏させるの?」
小谷:「・・・・・・・(下を向いたまま、ぼそっと)立って歌うのも楽しいので・・・・・」
塩谷:「それだけかい。(笑)」

塩谷さんが退場して、一人になると、もう、誰も止められない、この不思議な静寂。
小谷:「・・・・今歌った曲は、『土の声』という曲で・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・おーーい、小谷さん、帰ってきて〜!ってな調子。

小谷: 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
客席: (^^;

おもむろに、足元にあった白い紙(進行表?)をひろって、読み出す小谷さん。
小谷: 「・・・・・・進行があるので・・・・・・・・」
会場爆笑です。

小谷: 「小学校の時から、憧れていたギタリストがいます。ちょっと、今日はここで一緒に演奏してもらおうかと・・・小倉博和さんです。」
やっぱり!おぐちゃん、登場です。
ギターは、さきほどのエレガット。でも・・・・

小谷: (舞台のそでに向かって)「ピックがないそうです。」
・・・オンマイクで言わなくても・・・(笑)

ピックを手にしたおぐちゃん、小谷さんに向かって、一礼します。(笑)

そうそう、話は飛びますけど、今日のライブにも古澤君(佐橋さんのローディさん)が来られていたのを確認いたしました。わーい、まもるくーーん!(と、ライブ中は、心の中で叫んでました。(^^;)

イントロで、ちょっとソロをかまして、大儀見元さんのパーカッションが加わって、次の曲は、


『What's going on』 小倉:エレガット


「Mother,Mother 」で始まる、女性ボーカリストの曲。
「Brother,Brother,Brother」・・・ああ、なんだっけ・・・・
サビは、「What's going on」・・・・(情報求む〜)

#早速掲示板に書き込みしてくださったぱんじゃさん、ありがとーー。
#マービン・ゲイやシンディ・ローパーのカバーだということです。。。。そういえば、私の持ってるシンディのベストに・・・・ありました。(^^;

客席から暖かい手拍子がわき起こってきたときの小谷さんの嬉しそうな顔!おぐちゃんとアイコンタクトで頷きあっていました。おぐちゃんが登場して、これまで硬くなっていた小谷さんも、少し緊張がとれてきたようです。
個性的で伸びのある小谷さんの声に、おぐちゃんの情熱的なギターが絡み合う・・・最高です。


曲が終わって、おぐちゃんが退場するときも、握手をした後に小谷さんに一礼。小谷さんもしっかり受けて礼。カワイイです。

最後は、小谷さんがピアノに座って弾き語り。
One More Musicでもおっしゃっていましたが、京都の実家が大好きなので、海外旅行しても東京には帰りたくない、曲を作るのが遅いので、締め切りが近づくと悩む・・・そういうコトで眠れない夜には、同じように眠れない人がいっぱいいるだろう・・・そういう人が少しでもと眠れるように、と願って書いた曲だそうです。


小谷: 「すごい、返せないくらいの借金を持ってる人とか・・・・」
小谷さん、なんか、例が具体的すぎません?(^^;
と思ったら、実際に、彼女の仕事の仲間に、カードローン地獄の人がいるそうな。(^^;(後のMCで竹善さん暴露)

『眠りの歌』
山弦以上に力の抜けたMCの後に、深く沈みながらもピンと張りつめたテンションの演奏。まさに、つかみ所のない、不思議な小谷美沙子ワールド炸裂です。

どよーーーとした、一種独特の世界が終わって、竹善さん登場。
竹善: 「今日のコンサートの最大のヤマ場・・・宇宙人が終わりました。ここ、最大のヤマ場だったんです。ここを越えれば、光は見えてくるという・・・」
会場: (爆笑)

確かに・・・お疲れさまです、竹善さん。(^^;


(Part2に続く)


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