山弦


  Discography


 
日本で最も忙しいミュージシャンの二人である。小倉博和(左スピーカー)と佐橋佳幸(右スピーカー)。この二人のギター・デュオ。大貫妙子さん曰く、「2 人とも、体からギターがはえている。」 それほど自然で、気持ちのよいのが山弦の音。いたずら好きで突っ走り出したら止まらない、やんちゃな小倉博和。一 見、お茶目なんだけど、実はしっかりと先を読みながら事をすすめる佐橋佳幸。そんな二人は、ステージで
はギターで会話をしている。
「を、そうくるか、それじゃぁ・・・」「あれれ、おぐちゃん、ちょっと待ってよ!」「えっへっへぇ〜」「まいったなぁ・・」・・・・


1998年@高松   Photo by CHACO

小倉博和(お ぐら・ひろかず):1960年1月28日生まれ。香川県高松市出身。
大学進学の為上京したが、もっぱら音楽活動に専念。「アイリーン・フォーリン」のサポート、キャバレーでの演奏、スタジオ・ミュージシャンなどをしていた ある日、キャロット・スタジオにて桑田佳祐氏に才能を見いだされ、「稲村ジェーン」のギタリストとして起用される。(映画にも出演!) その後、桑田佳祐 のライブを中心に、泉谷しげる、井上陽水、鈴木雅之、
渡辺美里、大貫妙子等、さまざまなアーティストのレコーディングやライブに参加。996年6月にはTVドラマ「透 明人間」サントラリリース(音楽プロデュース) 。最近では桑田佳祐、サザンオール スターズ、 福山雅治、槇原敬之のレコーディングやライブに参加。都内でのジャズセッションにも参加するなど、幅広い活動を行っている。
高松出身という血のせいか無類の麺好き。海外でのスタジオ仕事でも、「まずはうどん。」
ライブで高松入りすると、時間さえあればうどんを食べに行く。(一日5〜6麺は普通だとか)
ただし、ダイエットの為、1日4麺から2麺にするなど、苦難の日々が続いている。(←2003年情報)



1998年@高松 Photo by CHACO

佐橋佳幸(さ はし・よしゆき):1961年9月7日生まれ。東京都出身。
渡辺美里、EPO、斉藤ノブ等、数多くのミュージシャンを輩出している都立松原高校出身。83年、UGUISS のギタリストとしてデビュー。 その後、数多くのスタジオ仕事をこなしながら、EPO、渡辺美里、大貫妙子、坂本龍一、藤井フミヤ(『TRUE LOVE』etc)、小田和正(『ラブ・ストーリーは突然に』etc )など、数多くのレコーディングやライブで活躍。ジョン・ホール、クリス・ミーン・ドーキーなどの海外のミュージシャンとも親交が厚い。94年には、山下 達郎氏のもとで『TRUST ME』というボーカル入りの(!)ソロ・アルバムも発表。
最近では、山下達郎、竹内まりや、佐野元春、松たか子のレコーディング、ライブに参加。その他、キンモクセイやEpicバンドなど数多くのプロデュースや セッションもこなしている。
とにかく、「唐辛子辛い」モノが大好き。自身所有のスタジオ名も、世界一辛い唐辛子の名前から「ハバネロ・スタジオ」と名付けた。そして、重度のソバアレ ルギー持ち。気管支に炎症が起こり、呼吸が出来なくなり、救急車送りとなるそう。うどん屋へ行くときにはソバと別にゆがいているかどうかのチェックには余 念がない。


佐橋が参加していた鈴木祥子のライブツアー@ 大阪に小倉がピンチヒッターで参加・・・これが二人の接近遭遇。そして小林武史さんの紹介で晴れて知り合った二人は、91年6月リリースの原由子のアルバ ムのレコーディング、91年3月の桑田佳祐のアコースティック・ライブ、桑田佳祐・小林武史らとのユニット、スーパーチンパンジーなどで共演する事とな る。このリハーサルやレコーディングの待ち時間に二人で作った曲が「結構、いいじゃん!」となり、山弦結成。

そして紆余曲折の結果 、1998年8月、ファースト・アルバム『JOY RIDE』がリリースされる。
1998年10月〜12月、1stライブツアー「それ行け、エルニーニョ!(イグアナ全滅か?)」(またの名を「小判鮫ツアー」)(全国8カ所)。
1999年3月から小倉の故郷FM香川をキー局にしたFM番組、「山弦One More Music」でDJを勤める。軽妙なおしゃべり、バラエティに富んだ選曲や生演奏、二人ならではの豪華なゲストなど好評を博すが、残念ながら2000年6 月に終了。

1999年11月には、通 称1.5枚目のミニ・カヴァーアルバム、『Indigo Munch』を発売。
10月より、2ndライブツアー「マンチ!マンチ!!マンチ!!!」(全国7カ所)。

2000年11月には2枚目のフルアルバム 『High Life』をひっさげて全国11カ所を巡る全国ツアーを敢行。

2001年11月には、大貫妙子さんが山弦の 「祇園の恋」に詞をつけたシングル、「あなたを思うと」を発売。
11月より3人編成のツアー、「大貫妙子・山弦 大貫山弦妙子 tabo 2001 tour 」(全国7カ所、11公演)

2002年6月にはハワイのコンドミニアム で録音したカバーアルバム、『Hawaiian Munch 』発売。なんとアルバム録音時にはハワイでライブも行ってしまう。この時に知り合ったのがウクレレ奏者のジェイク・シマブクロ。
2002年7月から9月まで、「山弦TOUR Vol.4 〜Rainbow Drive-in でロコモコ・プレート・ランチ おいしいよ(はぁと)〜 」(全国14カ所、15公演)(管理人は12公演参加(^^;)

2003年にはアルバムは発売されないもの の、「FUJI ROCK FESTIVAL」参加、
「山弦TOUR Vol.5 山弦の”熟年予備校”〜予習・復習シュラシュシュシュ〜 」(全国8カ所)など、活動は精力的。

2004年5月、ファンや関係各者の熱い声援に、『山弦 One More Music』が月1回・1時間枠の番組として復活!!
そして待望のフルアルバム、「Island Made」発売。
6月からツアー、「山弦TOUR Vol.6 Island made 〜ライブ幕の内 ”笑う門に松竹梅” 」(全国9カ所9公演(←予定)


また、山弦にヴォーカルの平松八千代を加えたユニット、SOY (S=Sahashi O=Ogura Y=Yachiyo)としても2枚のアルバム、7枚のシングルをリリースしている。

(敬称略) 
2004.06.19 CHACO 記