『山弦・One More Music』2000.01.08 Part.1


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和

(敬称略)


先週に引き続き、ハワイはハワイ島からのお二人。
もう、マイペースでリゾート気分いっぱい。



マスター:FMクラブサロン、ウィズ・Cへようこそ。
     さすがに冬の寒い日が続いていますが、徳島県の上勝町、高丸山では、
     この時期樹氷が見られるんですってね。ひとしきり樹氷を見て、
     凍えた体を月ヶ谷温泉で暖める。うん、風情がありますね。
     それにひきかえ、今週も小倉さん、佐橋さんはハワイにいらっしゃるようです。
      
#BGM:英語のFMの音にチェンジ
     聞いたところでは、ハワイ島にある、オーシャン・ビューの素晴らしいホテルの
     一室で過ごしているとか。バックにFMなんか流して、お洒落ですよねぇ・・・



オープニングのジングル


佐橋: 僕、ここ来たの、3回目になるんですけどぉ、あの、なんだっけ、
    他の島も、そんなたくさん行ったわけじゃないんですけど、
    ハワイの中でも、やっぱり、まだ自然も残ってて、
    あんまりツーリスティックになってないっていうか、観光地化してなくて。

小倉: うん。

佐橋: で、火山が真ん中にあって、、、何火山だっけ。

小倉: キラウエア。キラウエアですね、うん・・・

佐橋: キラウエア。火山なんかもあったりするんで。
    まだまだ自然が残ってて、いいとこですけれども。

小倉: なんか、キラウエア火山っつったら、あの、ヘリコプターツアーってのがあるでしょ?

佐橋: ああ。あるらしいんですよぉ。

小倉: もう、すんごいらしいですね。

佐橋: あの、山ん中、ずーーっと、ねぇ、かなり近くまで寄ってくらしいんですけれども。

小倉: ねぇ。火口ん中、入るらしいですね。

佐橋: 怖いですねぇ。

小倉: (笑いながら)俺の友達が、言ってたんだけど、
    なんていうんだ、あれは・・・操縦者ですか?
    ・・・運転者とは、言わないんだよね。

佐橋: あれは・・・なんて言うんでしょうねぇ。。(笑)
    ・・・操縦士・・・

小倉: 操縦士・・・操縦士ですね。
    ・・・三銃士・・・

佐橋: あぁ・・・っ・・・(笑)

小倉: 何言ってんでしょうか・・・(ひとりぼけつっこみ)
    (友達が)操縦士の方の、隣りに、乗ったらしいんですよ。
    そしたら、なんかね、ずーーーっと火口の中をずーーーっと。

佐橋: 近くまで、寄っていって。

小倉: ずーーっと、見に行くんですけれども、火口の上をずっと行って、
    そしたら、操縦士がですね、ばっと友人の方を向いてですね、
    「もっと行くか?もっと行くか?」って・・

佐橋: (笑)

小倉: 「Go?」とかって。
    で、「No!!」って、言ったんですって。「No!! No!!」って。
    そしたら、「Yes, OK. Let's Go!!」て、ものすごいスピードで火口に、
    突っ込んでったっていう。。。。(笑)

佐橋: 突っ込んでったの?

小倉: 割と怖いらしいですよ。(笑)

佐橋: その人は、一度、なんか、こう・・・

小倉: 多分ねぇ、あの・・・やっぱり、いろんな戦地に出向いた方じゃないかと思うんですけど。(笑)

佐橋: (笑)
    あーー、ねぇ。なんか、ねぇ。数々の恐怖を体験して、なんでもないぞ、と。

小倉: なんでもないぞ、こんなものはと。

佐橋: 怖い物しらず。

小倉: うん。

佐橋: ああ、ねぇ・・・・

佐橋: で、ヘリコプターと言えば、ねぇ、ウクレレ

小倉: そう、、、違う・・・(笑)

佐橋: 違うか。(笑)

小倉: なんですか、それは。

佐橋: えーー、なんか、ハワイ来てねぇ・・・

小倉: ハワイと言えば、ウクレレ

佐橋: あ、そうそうそう。
    あの、そういう、こう、自然の中にいて、やっぱ、似合う、音楽ってのが、土地土地には
    あるんだなぁと、思い知らされる、今回の滞在ですけれど。

小倉: そうですねぇ。  
    やっぱり、なんていうか、、、なんていうの・・・
    建物なんかも、割と、木でできてる建物とか、多いじゃないですか。

佐橋: まだまだ、そうですね。

小倉: ね。  
    すると、外でも、反響する所があまりないっていうか・・・

佐橋: うんうん、、まぁ、周りは・・・島だけでね。

小倉: ウクレレってさ、あんまり、リバーブ・・・

佐橋: エコーがねぇ。ない感じ・・・

小倉: エコーとかをかけるっていうよりは、あの、乾いた、カランって感じが似合うっていうか。
    この、気候にすごい合ってるね。

佐橋: そうそう。
    音が、こう、そんなに延びないもんね。長く、ねえ。

小倉: そう。
    スラッキー・ギターって・・・

佐橋: スラッキー・ギターっていうのもね。。。

小倉: その、オープン・チューニングとかで、ドローンで弾くギターで・・・

佐橋: そうそうそうそう。
     #佐橋さんがギターを弾く

小倉: あれも、割と響かすっていうか、こういう乾いた中で、うん、そういった感じですよね。
     #おぐちゃんも、さらっと・・

小倉: すんごい、やっぱり、そういう、土地に合ったものがあるっていう・・・
    何から出来たんでしょうね、ウクレレってのは。

佐橋: ウクレレはですね、あの、多分・・・・

小倉: もとになる楽器はなんなんでしょうね。

佐橋: もともとは、多分、、、貿易の歴史じゃないですけど、
    とにかく、ガット弦っていうか、鉄の弦を張ってない弦楽器は、
    基本的には、ポルトガルとか、ヨーロッパから流れて来てるっていう話で、
    それ以外には、考えられないだろうという、ことらしいんですけど。

     #佐橋さんがしゃべっている間、おぐちゃんはギターをずっと弾いています。
     #これがまた、いい感じのBGM。

小倉: ここは、あのぉ、タヒチとかさ、その辺りから流れ着いた人が・・

佐橋: ポリネシアン。

小倉: ポリネシアン、そうそう。
    ね、あの辺から、来たのかなぁ・・・

佐橋: ま、多分、ヨーロッパの方から、こう、当時は船でいろんなものが流れていって、
    貿易というか、ま、そこにいろんな文化を落としていった中のひとつだと思うんですけれど。

小倉: はいはいはい。

佐橋: まぁ、ウクレレって、小さいボディがまた、かわいいってことで、
    ここ数年、普通の・・コギャルのみなさんまで、人気があった時期もありましたね。

小倉: 先週言っていた、つじあやの ちゃんとかもね、
    最初っからね、ギターよりもウクレレが好きだったっていうね。
     #先週の放送で、おぐちゃんが近々プロデュースする予定とお話されてました。
     #1月26日に「クローバー」という新譜(VICL-35098)が出る予定。

佐橋: なるほど。

小倉: ウクレレで別に、ハワイアンをやるんじゃなくって、普通の曲を作曲したり、
    普通の曲をコピーしてたっていう。

佐橋: なるほどぉ・・・

小倉: 普通っていうのは、ま、フォークだったり、、、

佐橋: こちらの、ハワイの方の、ウクレレの達人と言われるような人の演奏を聞くと、

小倉: あ、ハーブ・太田さん、とか。

佐橋: とかねぇ、いろんな人、いらっしゃいますけど、ああいう人たちの演奏って、
    ウクレレじゃなくて、もう、クラシック・ギターとか、ガット・ギターの演奏と、
    変わらないもんね。

小倉: うん。それくらい、こう、コード感もあるし、

     #今度は佐橋さんがギターを弾いて、

佐橋: こういうチューニングですよね。
    ファ・ラ・ド・ソ・・・・

     #あの・・私には「ソ・ド・ミ・ラ」にきこえるんですけど・・・    

小倉: そうそうそう。
    ファラドさんって、憶えましたよね。(笑)

小倉: それで、あれですよね、ボディが、「コア」っていう、
    ま、ハワイで特有な木っていうか、ハワイにたくさんある木を使って
    作っているらしいですね。「カマカ」とか、有名でございますが。

佐橋: はい。

小倉: あ、ウクレレと言えばですね、俺ね、2年・・・前かな。
    サザンの、サザンオールスターズの、関口さん。

佐橋: はい。

小倉: の出した、ソロ・アルバムがありましてですね。

佐橋: あの人は、ウクレレにはまっちゃった人ですね。

小倉: ね。ホントに。そういう本も出してますしね。

佐橋: すっかり、サザンオールスターズやってないとき・・
    活動、してない時は、ウクレレ、および、ハワイアン音楽にどっぷりという・・

小倉: そ。それで、店まで出しちゃったいう・・・(笑)

佐橋: 店まで出しちゃったんですか?(笑)

小倉: そう。それで、学校っていうか・・・生徒さんも・・・

佐橋: 教室?

小倉: 年にいっかい、ハワイに来て、そういう、イベントみたいな事、
    ウクレレのイベントみたいな事もやってらっしゃるって事なんですが・・・

佐橋: はい。

小倉: その関口さんのアルバム、『ウクレレカレンダー』っていうのに、僕も参加してまして。

佐橋: を、じゃ、一曲、聴いてみますか。

小倉: ね。
    じゃぁ、その中から、一曲聴いてください。





『ウクレレ・ブラザー』 by 関口和之(featuring 小倉博和)






ウクレレのデュエット。
山弦ウクレレ版って感じ。
弦をはじく力強さといい、指使いの速さといい、意外な音の飛ばし方といい、
まるで「クロマ王朝の悲劇」か、「JOY RIDE」。
んで、バックにはペダルスティールのゆったりしたハワイアン。
歌声も入ってるんだけど、これって、おぐちゃんも歌ってるんだろうか・・・
とにかく、これは、一聴の価値あり〜。   
#『ウクレレカレンダー』ってアルバム、渡辺香津美さんや、チチ・松村さんなど、
#1月から12月まで、12人のギタリストが参加という、超豪華なウクレレアルバムです。

 


(続く)



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