『山弦・One More Music』2000.04.22 Part.2


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和
佐藤: 佐藤博 

(敬称略)


佐橋: それっていうのは、そういう方法でやったらいいんじゃないかっていうのは、
    なぁんとなく、こう、人づてに? 思いついて?

佐藤: んーーんと、やっぱり、キッカケはね、ビートルズだよね。

佐橋: あーー。

小倉: あーー、ビートルズの、

佐藤: どういう風にしてんだろうなっていうので・・

小倉: ライナーとかに載ってましたもんね。

佐藤: そうそうそう。

佐橋: あーー、なるほど・・

小倉: それで、そのー、オープンリールのテレコを手に入れて。

佐藤: うん。

小倉: で、どんな曲を?

佐藤: その頃はね、知ってるかどうか、わかんないけど、たとえば、
    ストーンズの 『As Tears Go By 』とか、それから、
    ビートルズの、『I Saw Her Standing There』とか、
    ま、大体あの辺の曲を

小倉: あーー、そういう曲の、カラオケを作っていたっていう・・(笑)

佐橋: で、自分で歌って・・(笑)

佐藤: そう。(笑) 
    で、あと、自分の曲も・・

佐橋: あー、わかった、わかった。
    要するにさ、たとえば、このバンドのこの曲をみんなで文化祭でやろうよっつったらぁ、
    ま、ドラムの人いたり、・・

小倉: 何人か集めて、ねぇ。

佐橋: みんなでコピーするじゃない?
    それ、一人でやってたんだ。

佐藤: そうそうそう。

小倉: それは、練習スタジオ入って、せぇのぉで、だーって

佐橋: ねぇ、学校の部室で、やったりするのが、普通のとこを・・

佐藤: そうそうそう。
    だから、学園祭というか、高校でも、いわゆる軽音楽クラブっていうのを、

小倉: ああ、あったんだよね・・

佐藤: あのー、架空に作って、

佐橋: 架空に・・・(笑)

小倉: バーチャル・・

佐藤: 実際は僕だけしかいないんだけど、友達の名前だけ借りて、それで
    クラブを作って、学校の開いている部屋を借りて、そこでまた練習してた・・・(笑)

佐橋: (爆笑)
    結構、無茶苦茶だ。(笑)

小倉: 無茶苦茶だし、まっしぐらですね。(笑)

佐橋: まっしぐらですよぉ・・・・
    じゃぁ、それをやっているうちにぃ、いろんな楽器を覚えてかれてぇ、
    そいで・・・

小倉: キーボードにぃ・・

佐橋: で、ピアノって楽器はぁ・・・

小倉: 俺ね、思ったんだけど。

佐橋: うん。

小倉: やっぱり、博さんっていうのは、俺の中では、キーボーディストっていう、ね、

佐橋: いや、もう、全然そうですよ。

小倉: イメージが、みんな、そうですよね。

佐橋: うん。そうそう。だって・・・

小倉: でも、最初から、やっぱり、歌を、

佐橋: いってたっていう・・

小倉: やりたかったっていう・・

佐藤: そう・・でね、ピアノを始めたいなって思うきっかけはね、
    それもビートルズとプレスリーなのね。

佐橋&小倉: ええ。

小倉: プレスリー、ね。

佐藤: その、後ろの、バックに出てくるピアノがカッコイイじゃん。

佐橋: ええ、ええ。

佐藤: いっぱいあるでしょ、たとえば、ビートルズだったら『Rock & Roll Music(?)』 とか
    『Long Tall Sally 』に・・連弾してるようなの。

佐橋: ええ、ええ。

佐藤: ああいうのが、カッコイイし、それから、レイ・チャールズの歌の中に、ぽろぽろっと

小倉: はいはいはい。

佐橋: 出てくる・・・

小倉: リフ、ねぇ・・・

佐藤: 出てくる、あのピアノが弾きたいと思ってたの。

佐橋: ファンキーな、ああいうのが好きだったんですね。

佐藤: そうそうそう。

佐橋: あのー、そこまでの、クラシックなピアノとは、全然違う・・

佐藤: そうそうそう。

小倉: だから、あれですよね。小さい頃、クラシックを、習いに行って、

佐橋: 普通、そうだもんね。ジャズ系のピアニストって。

小倉: 普通、そうですよね。ジャズとかね。ロックに目覚めてっていうのが多いんですけど、

佐橋: ほとんどがそうだよね。

小倉: ピアノを選んだっていうのは?

佐藤: それはね、うんと・・

小倉: 最後ですよね、いろんな話聞いてると。

佐藤: いろんな人に、まず、相談したのね。プロになるのか、どうしようか、とか。
    迷ってて、それで、相談して、それじゃ、君はまず、ソングライターとか、いわゆる、
    シンガーになりたいのか、あるいはアレンジとか、その、曲を作る方に行きたいのか、
    どっちなんだって。
    で、僕は後者の方ですって、その時点では言ったのね。

佐橋: ええ。

佐藤: そしたら、今から・・でも、遅いけれど、

小倉: それ、何歳くらいの時の・・

佐藤: それが、19の・・はたちの直前くらいかな。
    それで、今からでも遅いけど、ピアノは、やっといたら、ま、アレンジとか、

佐橋: 役立つよ、と・・・

佐藤: うん、ギターよりは、手助けになるんじゃないっと言われて、

佐橋&小倉: ええ。

佐藤: そうかなーーーっと思いつつ、やりだして、やりだしたらはまったっていうか・・

佐橋: あーー、じゃぁ、プロになろうと思ってから始めたようなもんです・・

佐藤: そうそうそうそう。

佐橋: あらぁ、それはぁ・・・

佐藤: だから、始めた時点では、ピアニストになろうとかっていう事じゃなくってぇ・・

小倉: なかなか、論理的な・・(笑)

佐藤: あのー、なんて言う・・譜面、書くのが嫌いだしぃ、書くよりも、なんかで伝えた方が
    いいと・・・だから、ギターは、弾き語り程度しか出来ないから、

佐橋: あーー、じゃぁ、佐藤さんはスコアも書いてらっしゃるのにぃ、あれは、じゃぁ、
    あれも、後から覚えたっていう・・

佐藤: そうそうそうそう。

小倉: その人、なかなか先見の明があるっていうか・・

佐橋: そうだねぇ。

小倉: アレンジャー、それから、ソングライター?

佐橋: 裏方さんになるのか、それか自分が表立ってやるのかっていう所ですよね、
    早い話が。

佐藤: そうそうそう。

小倉: やっぱ、キーボードがいいっていうのは、もう・・

佐橋: それはもう、正しかったですねぇ。

小倉: 確かに。

佐橋: すごい・・

小倉: で、僕達はですね、ライブの、リハにですね、今回、リハーサルっていうのを、
    佐藤さんの自宅で・・・

佐藤: はっはっは・・・(笑)

佐橋: そうです、佐藤さんは、スタジオをお持ちなんで、

小倉: そうなんですよ。

佐橋: ま、リハーサルスタジオっていうよりは、レコーディングスタジオなんですけれど。

佐藤: (笑)

小倉: そうそう・・・行ったらびっくりしましたよね。

佐橋: 犬が2匹。

佐藤: (笑)

小倉: あ、いえ、そうじゃなくって。(笑)
    ハッピーと、ラッキー、ね。

佐橋: せっかく仲良くなったとこだったのに・・・

佐藤: (笑)

小倉: だから、どういう事かというと、20畳くらいの、ね、スタジオをお持ちで、
    そこに、サウンドトラックスの卓とか、それから、いろんな機材とかが、こう、
    所狭しと並べられていて。
    ということは、もう、ホントに、その、一番最初に、テレコ時代・・

佐橋: 置いてた、蔵と一緒。

小倉: 蔵が発展して、そのまま・・

佐橋: (笑)

佐藤: そいで、そのスタイルのまま、ライブハウスでやってみたいなと、そもそも思ってて。
    で、今回、山弦と一緒にやったじゃん。

小倉: あーー・・・

佐橋: 佐藤さんちに、お客さんみんな呼んじゃったっていうような状態、作り出そうって。

佐藤: (笑)

佐橋: ばーちゃる、佐藤さんち

佐藤: (笑)

佐橋: よくわかんないですけど。(笑)

小倉: バーチャル佐藤さんち、ね。
    バーチャルで・・

佐橋: もうですねぇ、佐藤さんに、まだ話、まだお聞きしたいとこなんですけれどもぉ。

小倉: もう1曲ね、聴いときますかぁ?

佐橋: じゃぁ、佐藤さん、何を、、

佐藤: えーーとねぇ、じゃぁ、やっぱり、ベストの中から、

小倉&佐橋: はい。

佐藤: 78年に、Hi-Timesっていう、

小倉: Hi-Times!

佐藤: あのー、青山純、伊藤公規、

佐橋: (笑)(←なんでここで笑うの?(笑)

小倉: 鳥山さん。

佐藤: 鳥山雄司、その辺りとやっていた頃の、曲で、
    『カリンバナイト』を。

佐橋: え、じゃぁ、『カリンバナイト』、聴いてください。

 


『カリンバナイト』 by 佐藤 博

 

小倉: えーー、『カリンバナイト』。

佐橋: はい、4月12日発売の・・佐藤さん、これ、ベストアルバムの・・

小倉: 78年の、録音ですね。

佐橋: えーーっと、ベストアルバムの方にも収録されるっていう事だそうですけど、

佐藤: はい。

佐橋: ベストアルバム、タイトルは、なんという・・・

佐藤&小倉: (声をあわせて)「FLY TO YOU」

佐橋: 「FLY TO YOU」、4月12日に発売されたばかりの。

小倉: しかし・・・この78年の音源が、こんなに、、、

佐橋: 22年前だよ。

小倉: ねぇ。

佐橋: 22年前だもん。(笑)

佐藤: (笑)

小倉: こんなに、エネルギー持ってるっていうか、

佐橋: 「とりとり」は、だって、これ、ギター・・・

小倉: 18歳・・・

佐橋: 18歳だよねぇ。

佐藤: 多分ね、レコーディング、最初・・・

小倉: 「とりとり」はって・・(笑)

佐橋: 「とりとり」って、あだ名。鳥山さんの。

佐藤: おっさんくさーいギター、弾いてて

佐橋: (笑)

小倉: なんか、どこもチョーキング、しなかったって。

佐藤: そうそうそう。

小倉: 俺ねぇ、大橋巨泉さんの番組でねぇ、デビューしたての鳥山さん、見たことあんのよ。

佐橋: 俺も見た、その番組。「11PM」でしょ?

小倉: そうそう。
    チョーキング、してなかったね。

佐橋: うん。

小倉: ギブソンの、あれだよね、330かなんか持って。

佐藤: (笑)

佐橋: そうそうそうそう。
    俺、あのね、たまたま、あのう、僕の高校の先輩っていうか、僕もこの業界に入る
    キッカケになった、清水信之って人、知って・・?

佐藤: ああ、ああ、ああ・・・

佐橋: ノブさんと鳥山さんと、幼なじみなのよ。

小倉: ああ、そうなんだ。

佐藤: あー、そうか、そうか。うん、聞いたことある、そういえば・・

佐橋: 小学校が、から一緒で。
    僕は、鳥山さん、ずいぶん早くに・・・丁度この頃に、一回お会いしたことある・・

佐藤: あ、ホントにぃ。

小倉: ノブさんの方が、ちょっと、年上かなぁ?

佐橋: ううん、同い年。

小倉: 同い年なんだ。

佐橋: おぐちゃんと・・一緒、だよね。だから。

佐藤: あ、ホントぉ・・

佐橋: うん。
    一緒か・・・・いっこ上だ。

小倉: ノブさん、何年?

佐橋: んと・・・・59年。

小倉: 59年か。
    じゃぁ、上だね。

佐橋: 60年の人と一緒。

小倉: うん。
     


(CM)


佐橋: という感じで・・・あの、話、尽きないんですけど。
    あの、この続きは来週ということになってしまいますがぁ。

小倉: そうですね。

佐橋: 来週も、同じ飲み屋に、来ていただかないといけないという・・・(笑)

佐藤: (笑)

佐橋: ことなんですけれど・・・(笑)

小倉: 佐藤さん、あんまり、飲まれませんよね。

佐藤: そうだね、普段は、もう、ほとんど・・・

佐橋: タバコも吸われないし、

佐藤: そう。

佐橋: あのぉ・・・お酢、飲んでましたから、リハーサル中。

小倉: そうだね。

佐藤: (笑)

佐橋: お酢は、健康にいいって・・・

佐藤: (笑)

小倉: なに酢でしたっけ、あれ?

佐藤: え?

小倉: リンゴ酢。

佐藤: あ、そう。リンゴ酢とね、梅酒をね、少し入れてね、お湯で割ってたの。(笑)

小倉: じゃぁ、ちょっと・・今晩は、ちょっと、もう一軒行きますか。

佐藤: ありがと。(笑)

佐橋: たまには、深酒、してみましょう。
    ということで、

小倉: 佐藤博さんをお迎えして、お送りしましたぁ。

佐橋: 来週も、お楽しみにしてください。
    えーー、山弦One More Music、佐橋佳幸と、

小倉: 小倉博和で、お送りしました。

佐橋: それでは、さよならぁ〜。


マスター: さて、来週も、佐藤博さんがゲストでいらっしゃいます。
      もしかすると、山弦の二人と一緒に歌ってくださるかもしれませんねぇ。
      佐藤さんのプロフィールは、
山弦One More Musicのホームページでご覧ください。


(Part1へ)

山弦 One More Music Top