『山弦・One More Music』2000.04.29 Part.2


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和
佐藤: 佐藤博 

(敬称略)


佐橋: それで、まぁ、いわゆる、この関西の音楽シーンが盛り上がっていく中で、
    佐藤さんもその中で、いろいろやるように・・・なっていったという・・

佐藤: そうそうそう。
    それでー・・段々・・・なんていうか、フォーク系の人、と交流が出来始めて・・

小倉: はいはい、、、加川良さん、、、

佐藤: 加川良とか、・・・さんとか、ああいった人達のレコーディングを通して、
    鈴木茂君とか、ティンパンの連中

佐橋: URCレコードですね。

佐藤: そうそうそう。

小倉: 「男らしいってわかるかい」とか、

佐藤: (笑)

佐橋: いいんじゃないすかぁ・・・
    それで、茂さんの、丁度・・・

佐藤: が、丁度、そう、自分のバンドのメンバー、探してる頃で、

佐橋: あの頃、、そっか、そうですよね。
    関西フォークシーンと、東京の、ああいう、ま、はっぴぃえんどの感じの人たちが、
    くっつき始めた頃・・・

佐藤: そう。
    で、僕は、キーボードやってる頃も、フォークの、ディラン・セカンドなんかと
    やってる頃も、平行して、ウェスト・ロード、、、ブルースバンドともやって
    ブルースが、すごく好きで・・

小倉: はい、山岸さんとか・・

佐橋: あ、そうか、そうか・・・

佐藤: だから、京都でしょっちゅう、セッション・・・

小倉: じゃぁ、京都、盛り上がってましたねぇ、その時期は・・・

佐藤: そう。
    一時期、だから、ブルースは、すごい勢いだったよね。
    ウェスト・ロード中心に・・・

小倉: 俺もね・・・・・多分、中学・・・3年ぐらいの時に、、、きたきょういちさんという、

佐橋: ああ・・・元、ポートビリアン、の、ね。

小倉: そうですね。
    ソー・バッド・リビングになったかのな、その後。

佐橋: ああ・・・

佐藤: それはね・・・

小倉: もうちょっと、後ですね。

佐藤: 今の話より、もう1年くらい、後かな。

佐橋: ね。

佐橋: ということはさ、70年代の、前半から半ばにかけて、
    ものすごい勢いで日本の音楽シーンって、変わっていったんですね。やっぱ、ねぇ。

佐藤: そう、、、かも、しれないね。

小倉: あのーー、西岡恭蔵 さんの、アルバムとかも・・・、博さん・・

佐藤: そうそうそうそう。

小倉: そうでしたね?

佐藤: やってる、何曲か・・・

佐橋: あれ、だからーー、結局、ハックルバックの、ドラムの、トニーちゃんとかぁ、、
    ゆかりさんとか、、

佐藤: あと、ベースの田中・・・

佐橋: 田中章弘さん、とか、今、ユーミンの、バンドに、ね? いますけども・・・

佐藤: そうそうそう。

佐橋: あの・・・あ、そっか。
    田中さんは、ハックルバックだもんね。

佐藤: うん。

佐橋: なるほど。
    僕ですね、実は、あのー、その当時かどうかは、ちょっと、定かではないんですけれども、
    多分、細野さんも、『泰安洋行』とか、出していた頃だと思うんで、
    70・・・

佐藤: 5年・・くらいかな?

佐橋: ねぇ、半ばだと思うんですけれど、ハックルバックのね、裏ビデオ、持ってんですよ

小倉: なんと!

佐藤: って、言ってたねぇ。

佐橋: 当時ですね、ティンパンアレーの仕事をされてた方から、ちょっとね、
    裏ルートで、譲っていただいたやつがあって。
    ハックルバックの生演奏が、ね・・・

小倉: ライブですか、それは。

佐橋: ライブ、ですよ。
    どこだろうねぇ、、なんとか公会堂・・東京だったんですけれど。

佐藤: ほんとぉ。

小倉: どういう画像なんですか・・・
    って、いきなり。。(笑)

佐藤: (笑)

佐橋: いや、佐藤さん・・あたりになると、モザイク、かかっちゃったりして・・(笑)

佐藤: (笑)
小倉: (笑)
     やめろ・・って・・・(笑)

佐橋: 佐藤さん、こーんなに髪の長い時で・・・

佐藤: うん。

佐橋: えーーっと、エレピを、ねぇ・・・無心に、弾いてましたよ。

小倉: それは・・・なんか、放送する為に、撮ったようなビデオなの?

佐橋: 多分ね、なんかで放送しようと思ったかぁ、

小倉: 資料で、撮った・・・

佐橋: 資料で撮ったようなモノだったと、思いますね。

佐藤: あーー。

小倉: じゃぁ、、何カメ・・・3カメくらい?

佐橋: それ、すごいんですよ、それが。
    そのテープってね、そういうような画像が、ランダムに入っててぇ。

小倉: あ!

佐橋: それと、これは割と出回ってるんですけれど、
    昔・・・この前、なんか、国営放送でも流れたらしいんですけれど、
  
小倉: うんうんうん・・それは見たなぁ・・・

佐橋: 細野さんが、中華街でやってるやつとかぁ。

小倉: マリンバ・・・

佐橋: たたきながら歌ってるやつとか、

小倉: あと、茂さんが、えーっと、ライブやるので、どっか、スタジオで、矢野顕子さんとか、、

佐橋: あ、それは、おぐちゃん、俺んちで見たんだよ。

小倉: いや、そうじゃなくてね、僕も、某国営放送で・・・

佐橋: そばかすアローショー(?)じゃなくて?

小倉: そうそうそう。

佐藤: (笑)

小倉: あの、あれですよね、あのーー、キングのスタジオか、どっかで・・・

佐橋: クラウン?

小倉: あ、キングじゃない、クラウンだ。

佐藤: あーー、はぁ、はぁ、はぁ・・・

佐橋: 佐藤さんもいるよね?

佐藤: 多分、いると思う・・・

佐橋: 佐藤さんと、矢野顕子さんと、が、キーボードで・・・
    ま、その頃は鈴木顕子さんですよね。

小倉: はいはい。

佐橋: んで・・・浜口茂外也さん、

佐藤: ああ・・・

小倉: 細野さんがいて、

佐藤: 鈴木茂・・・

佐橋: 茂さんで、・・さんで、

佐藤: ミッチーで、

佐橋: でね、ベースはね、田中章弘さんでした。あん時は。

佐藤: あぁ、、、ホントぉ・・・

佐橋: そいで、茂さんがギターアンプの上に座って、みんなに、
    そばかすのある少女を教えている・・・

小倉: あれ、おかしかったのが、茂さんが一番後ろに座ってんのよね。

佐橋: そうそうそう。(笑)
    あんたが、前、出んかいっていう・・・(笑)

小倉: そうそう。

佐藤: (笑)

佐橋: あ、ペダルスティールの、駒沢さんもいた。

佐藤: あ、ほんとぉ・・・へぇ〜・・・

佐橋: あれ、佐藤さん、いた、そういえば。

小倉: 駒沢さん、いたっけ?

佐橋: うん。Mr.オクレかと思ったら、駒沢さんだったという・・

佐藤: (笑)

佐橋: ・・・すいません。
    ・・・・えーー・・・失礼しました。。。

佐橋: なんて事で、佐藤さん、その後、その、茂さんのハックルバックの後に、
    上京、ですか?

佐藤: そう・・・そうですね。

小倉: 何年・・・くらいなんですか?

佐藤: 7・・・・5年かな?

佐橋: 来たぞ、来たぞ、、、75年まで来たぞ。(笑)

佐藤: ようやく・・・(笑)

小倉: ようやく、75年・・・

佐藤: 75年。(笑)

小倉: そいで、その後ですね・・・
    あ、でも、とにかく、その、ハックルバックの演奏、いいですねぇ・・

佐橋: うん、あのぉ・・・

小倉: でも、ハックバックで、アルバムは出してないんですよね?

佐藤: 出してない。ただね、
    あのーー、えーーと、オーディオフェア用に、なんか、4,5曲、録ったのが、
    後にCD化、されてるんですよ。

佐橋: そうなんですよ。
    後でねぇ、あのーー、出ちゃったんです。

小倉: 鈴木茂とハックルバックっていうアルバムも、ありますもんね。

佐藤: もう、ほとんど、1日で録ったという、ね・・(笑)

小倉: それは、曲は・・?

佐藤: それはね、だから、茂の、その、100ワットの恋人とか、砂の女とかを、
    そのハックルバックのメンバーでやったり・・・

小倉: それ、・・・とやってるやつですかね?

佐藤: うん。
    あと、僕の曲とか、みんなで作った曲とか、セッションのやつを・・

小倉: それは貴重ですね。。。

佐橋: ねぇ。そうですよねぇ。

佐藤: だから、まさかね、そんな形で、出るとは思ってないから・・

佐橋: そうですよね。(笑)

佐橋: それで、佐藤さん、その後・・・
    すいません、急にまきまして。(笑)

小倉: はいはいはい。

佐橋: っと、ハックルバックが、ま、一応、なくなってしまってぇ・・

小倉: ソロ活動を始められたんですよね。

佐橋: そっから、ソロ活動ですか?

佐藤: そうそうそう。
    その頃に、平行して、例えば、美奈子ちゃんのアルバムをやるようになったりとか、
    それから76年に、自分のファーストアルバムで、向こう(海外)行って・・

佐橋: ええ。

佐藤: そいでぇー、ま、前から好きだった、エイモス・ギャレット、と、やりたいっていって・・

小倉: 向こうへ行ったっていったら、こないだ、博さんの、自宅のスタジオにお邪魔したときに、
    壁になにげなくですね、

佐橋: いろんな人と写ってる写真が、いっぱい、貼ってあるんですよ。

佐藤: ああ。

小倉: パトリーシュ・ラッセンと、佐藤さんとか、

佐橋: そうそう。

小倉: スティービー・ワンダーと、佐藤さんとか・・(笑)

佐橋: これ、合成・・なんか、アイコラじゃないかって・・・
    なんか、ミュージシャン・アイコラかなっと思いまして。(笑)
    スゴイんですよ。

小倉: 向こうでは、どういう・・・

佐藤: うーんとね、最初は、サンフランシスコの方に行ってぇ、
    ま、ソロアルバムじゃなくて、
    住むようになったのはもっと後の79年なんだけれど・・・

佐橋: はい、はい。

佐藤: そいで、エイモスの友達のバンドで、一緒にセッションしたり、
    ロスに移ってからは、スペンサー・ディビス・グループといって・・

佐橋: ああ、あの、スティービー・ウイーンウッドがいた・・

小倉: はい。

佐藤: で、そのグループの再結成ということで、ロスのライブ・ハウスとか・・

佐橋: え!?
    それじゃぁ、スティービー・ウイーンウッドの役、やったの?佐藤さんが?

佐藤: そそそそそ。

佐橋: まじぃ??
    ちょっと、待ってくれ・・・・・(笑)

佐藤: そいで、あのぉ・・・なんだっけ・・・

佐橋: ほんとぉ・・・

佐藤: えーーっとね、、、一回、デカいホールで、やったのね。
    その時のメインゲストがね、ボニー・レイット、ビル・ペイン・・

小倉: をぉ〜!

佐藤: それから、なんだっけ、リトル・フィートの、、

佐橋: リッチー・ヘラーズ、、

佐藤: うん。
    あの辺の人が、メインゲストでぇ、
    で、僕らはその前で、スペンサー・ディビス・グループ・・・として、出たの。

佐橋: へぇ〜〜!!
    ・・・・(うなっている)
    もう、佐藤さん、いい加減にしてくださいよ、もぉ・・・

佐藤: (笑)
    ところが、僕、スペンサー・ディビスの事を、知らなくて、初対面の時に。

佐橋: ええ。

佐藤: で、これから再活動するから、写真を撮ろうって
    スタジオとって・・で、その時に、僕、スペンサー・ディビスと、
    初対面だったのね。

佐橋: ええ。

佐藤: で、どっかで、スペンサー・ディビスっていうのは、聞いたような気がするんだけど、
    どんな曲をやってる人でぇ、・・っていうの、知らなかったのね。

佐橋: ええ。

佐藤: んで、いろいろ挨拶してて、「で、ところで、君は何を楽器をやってるの?」って僕が
    スペンサーに聞いたら、あいつはムッとして、(笑)
    「ギター!!」って言う・・・(笑)

小倉: (笑)

佐橋: (笑)
    俺の事、知らないのかっていう・・・(笑)

佐藤: そうそう、お前は知らずに来たのかっていう・・・(笑

小倉: 何をやってんのって・・・(笑)

佐橋: あのーー、ウイーンウッドの、お兄さんもいたんんですか?
    あの、マグ・・・なんとかウィーンウッドっていう・・・

佐藤: いや、いなかった。

佐橋: あ、いなかった・・・
    ウィーンウッド兄弟は、いなかったんですね・・・

佐藤: うん。

佐橋: えっと、いろいろと、もう、すでにですねぇ、
    佐藤さんがゲストで、出ていただけるという事が、あの・・
    を、知った、ファンの方から、いろいろと、
    メールも、来てるんですけれども・・・

小倉: それは、もう、時間が、ちょっと・・・

佐橋: 時間が、もう、ちょっと・・・

小倉: ありがとうございます。
    じゃ、お名前だけ、じゃぁ・・・

佐橋: えーーっと・・・
    あっ!
    いつもの、あの、あられさん、かな・・・

小倉: そうですね、あられさんと、

佐橋: あられさんと、それから・・・
    番組の、私設ホームページもやってくれてる、ちゃこさんからも、
    いろいろ、えーー、メールが来ていますが、

小倉: ありがとうございますぅ。

佐橋: えーーっとですねぇ、もう、話は尽きないんですけれど。

小倉: なんか、一曲ね。
    ここで、生演奏のコーナーなんですが。
    佐藤さんと。

佐藤: はい。

小倉: こないだ、ライブで、やった曲の中から。

佐橋: 佐藤さん、いきなり、ハンク・ウィリアムスの曲、持って来るんだもんなぁ・・

佐藤: (笑)

佐橋: もう、ねぇーーー

小倉: エルヴィス(プレスリー)とかも、やりましたねぇ。

佐橋: あのー、とっても、楽しかったんですけど、

小倉: ええ。

佐橋: えっと、今日、まぁ、さすがに、ピアノ、置いてませんので・・
    レコーディング・スタジオじゃないんで。

小倉: 山弦の、演奏と、佐藤さんの、歌で。

佐藤: 歌で。(笑)

小倉: 『I'm So Lonesome I Could Cry』、っていう、ハンク・ウィリアムスの曲を、ね。

佐橋: え。はい。
    ・・・・それじゃ・・・・やりますか・・・

小倉: (カウント)


『I'm So Lonesome I Could Cry』 by vo : 佐藤 博 & g : 山弦

     


(CM)


佐橋: また、あのーー、ライブも、一緒に・・・

佐藤: そう、一緒に、やりたいよねぇ・・
    ヨロシク、お願いしますよ。

小倉: 2週じゃ、ね。

佐藤: (笑)

佐橋: 無理だよ。(笑)
    佐藤さんの、この、音楽の楽しい話は・・・

小倉: YMOに、ね。佐藤さんが、入るかもしんないっていううような話とか、
    この先・・・・

佐橋: 推定モノの話が、いっぱいあるんですけれど、佐藤さん・・・
    あのーー、佐藤さん、先週、今週と、ありがとうございました。

佐藤: こちらこそ。ありがとうございましたー。

佐橋: 佐藤博さんでしたぁ。


マスター: いやぁ、やっぱり、佐藤さんと山弦の二人、ずいぶんとディープな所まで
      いってしまいましたね。まだまだ、話は尽きないようですが、是非、 
      また、遊びに来ていただきたいですねぇ。


(おわり)


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