2002.10.13  山弦スペシャル:『Munch The Music』
 (FM香川)


Part. 1


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和

蒲野: 蒲野誠一

(敬称略)



蒲野: もう、今日は、高松に入ってきて、いきなり・・・
小倉: はい、
蒲野: 『麺』に行ったそうですね。
小倉: (笑いながら)行きましたよ・・・
佐橋: そうそうそう・・・
小倉: 空港から、直、ですよ。 空港から、僕は四麺行きました。もう、すでに。
蒲野: すでに。
佐橋: 私も、三麺。
小倉: なんでしたっけ・・・名前の、ない、うどん屋っていうの・・
蒲野: 名前のない、うどん屋・・・
小倉: そうですね。ホントに、看板、ないっすよ。
佐橋: 言ってみれば・・・「うどん屋 With No Name」と・・・
小倉: 「うどん屋 With No Name」・・(笑)

BGM『JOY RIDE』
山弦スペシャル:『Munch The Music』

今晩は。FM香川の、蒲野誠一です。
今夜は、先頃、最新アルバム『Hawaiian Munch』をリリースし、8月27日、高松オリーブホールにもやってきたスーパーギターデュオ、山弦のスペシャルプログラムをお送りします。
今聴いているのはファーストアルバム、「JOY RIDE」から、山弦のテーマ曲ともいえるタイトルトラック、『JOY RIDE』です。
熱心なファンの方なら、もう説明の必要はありませんが、最近山弦を知ったという方の為に、山弦のこと、ちょっとご紹介しておきましょう。
山弦は、地元香川県出身でサザンオールスターズや藤井フミヤさん、槇原敬之さんらのツアーサポートなどで知られるギタリスト、小倉博和さんが、やはりギタリストで小田和正さん、山下達郎さん、佐野元春さんらのサポートを勤める佐橋佳幸さんと1991年から組んでいるアコースティック・ギターデュオです。これまでに2枚のフルアルバムと2枚のカヴァーアルバムをリリースしていますが、そのいずれもすばらしいテクニックとハートウォーミングなサウンドで着実に音楽ファンの支持を広げてきました。今日は山弦のお二人へのインタビューと山弦が参加した数々の作品などを交えながら、11年の歩みを振り返りましょう。
オープニングでは、いきなり「うどん談義」に花が咲いてしまいましたが、東京生まれの佐橋さんも小倉さんにつられて、かなりうどん通になっているようです。舌のまわりもなめらかになって、どんな裏話が飛び出すんでしょうか。もちろん、FM香川でしか聴けないレアトラックもあちこちにちりばめていますので、最後までお楽しみに。

BGM『Sled』
山弦スペシャル:『Munch The Music』
まずはやっぱり、結成から10年余りを振り返っていただきました。

佐橋: トシを、とりましたねぇ。
小倉: はっはっは・・・(笑)
蒲野: そうですよね、あのーー・・
小倉: 10歳、歳をとった・・
蒲野: 昨年、山弦のスコア(楽譜集)、『山スコ』っていうのが出ましてね。
    その最初の方に、山弦の歴史が書いてあるんですけれど、この、最初の頃の写真。
佐橋: はい。
小倉: はぁ、はぁ、はぁ・・・
蒲野: すごいですね。
小倉: すごいですねぇ。
佐橋: 僕が、ドレッドにしてて、おぐちゃんは、普通・・・あ、そうか、格好って、何ぃ?
    もしかして、あのー・・
小倉: 服装って事だよ、ね。
蒲野: 服装もそうですし、やっぱり、お顔も全然違いますしね。(笑)
小倉: お顔・・・(笑)
佐橋: すいません。もう、40なんで、ね。
小倉: その頃は、ねぇ・・・(山スコを見てる?)
佐橋: お肌もねぇ、ツルツルで・・
    もう、押しても、パァ〜ンって、跳ね返ってくる感じでしたけれどねぇ。
小倉: うん。
佐橋: 今は・・ズボズボッって、埋まる感じじゃないですか。
蒲野: (笑)
小倉: オレは、でも、この頃の方が老けてる感じがするなぁ。
蒲野: そうですね。特に、小倉さんなんか、段々と若返ってきてる感じはしますけれど。(笑)

蒲野: どうです、あのー、二人は当時、新人というのはなんですけれど、まだ、まだ、ね、
    サザンオールスターズの桑田さんなんかに・・
小倉: どっちかって言ったら、オレの方ががか新人っていう感じかな。
佐橋: 僕の方が、業界デビューが、早かったんで。
蒲野: なるほど。
小倉: ほら、オレの場合、香川県からね、向こう(東京)行ってるってのもあったりして。
蒲野: はい、なるほどね。もう、大先輩達に、いいように遊ばれてるって感じですよね。
佐橋: 一応、20代だったんでですね、
    丁度、イキオイついて仕事がバリバリ忙しくなっていた頃だったんでぇ・・
蒲野: はい。
佐橋: で、まぁ、お互い、そう、僕がたとえば誰かのセッションに呼ばれてって、
    そんで、ギターを弾きに行くじゃないですか。
    そうするとレコーディングなんかで先にリズムギターが入ってたりすると、
    「これ、誰が弾いてるんですか?」っていうと、
    「小倉っていう人なんだ。」っていう感じで、
    段々と名前をお互いに聞くようになっていった頃ですねぇ。80年代の終わりですからね。
小倉: まぁ、でも、結構むちゃくちゃやってましたね。
    スタジオでね、セッション終わった後、酒飲んじゃって、
    スタンウエイ(ピアノ)のに水まいたりね。
蒲野: スタンウェイに?あっらーーー。(笑)
佐橋: ほんとぉ?
小倉: その頃、ほらぁ、丁度、原さんのレコーディングとかね。
佐橋: ああ、原由子さんの、ね。

(BGMが原さんの曲に)
佐橋: あの、原由子さんのレコーディングが結構、大きかったかなぁ。
    おぐちゃんとつきあいがはじまる・・・
小倉: うんうんうん。
佐橋: 丁度、その原由子さんの『Mother』っていう2枚組のアルバムのレコーディングと、
    桑田さんの、
小倉: アコースティック・レボリューション・・
蒲野: そうですね。丁度、同じ様な時期ですね。
小倉: アコースティック・レボリューションは、、、DVDに、なったかなぁ・・・
蒲野: なんか、DVD、出てますね、ええ。
小倉: あれは、面白いセッションでしたね。若い頃っていうか、10年前の山弦のね、
    雰囲気を見るには、なかなかあれは面白い、
佐橋: 「山弦結成前夜」っていう感じですからね。
小倉: オレはね、七:三に分けて、髪を、ね。
    そんで、「サラリーマン」と呼ばれてましたね。
蒲野: 「サラリーマン」(笑)
小倉: あれを見てですね、ホントにサラリーマンがギターを弾いてるって思った人が
    結構いるっていう話を聞きましたけどね。
佐橋: わざわざ、あの服、買いに行ったよね。
小倉: そうそう。(笑)
    服を買いに行って、ここに、、腕の付け根っていうか、ここに、シャツが落ちないように、
    ゴムバンドあるじゃないですか。あれをつけて。
佐橋: ネクタイして。
小倉: それで最後の方、盛り上がったとこでネクタイはずして頭に巻く、みたいなね。
蒲野: (笑)
小倉: 酔っぱらったサラリーマンがよくやる・・
蒲野: 確かに、よくやってますけど・・(笑)
小倉: そんなこと、やってましたね。
蒲野: へぇ〜・・じゃぁ、もう、その当時は、もう・・
小倉: だから、遊ばれてるっていうか、もう、、かなり、前向きに、
佐橋: 調子こいてるっていうか、
小倉: 調子こいて遊んでたっていう感じ、一緒に、ね。
    でも、まぁ、いい経験っていうか、いい時代、面白い時代でした。
蒲野: じゃぁ、丁度今、原由子さんの「Mother」のセッションの話題が出ましたけれども、
    その中ですでに山弦らしいというか、今の山弦の「芽生え」のようなものが
    感じられるんでしょうか。
小倉: 今、聞いたら(←香川イントネーション)
    なんか、そういう感じのテイストですね、もうすでに。
    これは、原さんと俺、共作で作曲した曲なんですけれどね、
蒲野: はい。
小倉: アレンジもやって・・・で、やっぱ、その頃からそういう雰囲気、ありますね。
蒲野: じゃぁ、ちょっとその曲を聴いてみましょうか。
小倉: 聞きますか?じゃぁ、えーっとですね、
    原由子の、『Mother』という二枚組のアルバムからですね、
    「夜空を見上げれば」です。

 



続く



ラジオレポ・TOPへ


*

山弦 One More Music Top