「ミュージック・パイロット」2002年12月17日 NHK_FM
パーソナリティ:川勝正幸・藤田陽子
11月12月のゲスト:松本隆 本日のゲスト:佐橋佳幸
川勝:来週渋谷で「風待ちクリスマス」というコンサートが開催されるんですけど「なぜ
松本さんがそういうことをやろうと思ったか」とか「どんな感じになりそうか」
とかそういうお話をライブ当日のバンマス・佐橋佳幸さんをゲストにお呼びして
お聞きしたいと思います。
藤田:はい、ではお呼びしましょう、佐橋さんです。こんばんわ。
佐橋:こんばんわ、佐橋です。
藤田:もー超売れっ子!
川勝:名ギタリスト!
松本:ひっぱりダコだよね。
佐橋:いやいや、もー、タコです。
佐橋:(松本隆さんとの出会いは?の質問に)初めてお会いしたのは、僕がプロデュース
した、俳優もされてる江口洋介さんのシングル盤を作ったときに松本さんに詞を
お願いして。その時ですね。ただ、いろんなアーティストの仕事を僕もしています
ので、それまでにやった仕事の中で松本さんの詞のものは多かったんですけど、
直接お会いしたのはその時ですね。そこからティンパンの方々とか、はっぴいえんどの方々を中心とした、僕らの先輩方との仕事を通してだんだん親密になっていった1990年代、という・・。
川勝:99年の松本さんの「風待ちミーティング」では松本さんがドラムで。
佐橋さんが、ね。茂さんとかと一緒に。
佐橋:そーなんですよ。まさかね、松本さんと一緒に演奏することになるとは思いも
しませんでした。
川勝:僕も含めてはっぴいえんどの曲とか演奏したりしましたね。
最近は松たか子さんとかのお仕事を?
佐橋:そうなんです。松さんのプロデュースをやらせてもらってるんですけど、彼女は
女優さんでもあり、非常にすばらしい音楽家でもありまして。彼女のシングル盤の
「クローバー」の詞を松本さんに書いてもらったんですよね。彼女も大ファンなん
ですよ、松本さんの。
藤田:私、(松たか子さんと)同じ誕生日なんですよ。私も大好き。
佐橋:えーと、僕も長渕剛さんとおんなじ誕生日なんです。「オレ流に」がんばりたい、と。
M_1「あなたを思うと」大貫妙子&山弦
佐橋:・・・シーンとなっちゃいましたね。すいませんしんとさせて(笑)
川勝:いやいや(笑)余韻をですね、味わっていたんですよ。
松本:あのね、佐橋くんがギター弾くじゃない?アコギをさ。スタジオの卓の前で「こう
いう感じなんですよ」って弾き出すとね、もううっとりしちゃうのね。聞いてる
だけで。
川勝:なるほどー。それはすごい「得」な感じしますよね。
松本:うん。「このギターの音をタダで聞いてるというのはすごい豪華な事だな」といつも
思ってるんです。
川勝:あ、今日ギター持ってきてもらえばよかったなあ。
佐橋:あっそーですね!せっかくギター漫談とか言っておきながらね(笑)深夜のギター漫談、何かの機会に。
松本:(風待ちクリスマスをなぜ開こうと思ったのですか、との質問に答えて)
3年前に僕の作詞30周年記念ライブがあったんですけど、若いミュージシャンの
人が集まってくれて、僕の詞を歌ってくれるという。
佐橋:あれは本当に面白いイベントでしたよね。
松本:そのお祭り感覚がみんな楽しかったらしくて。
で、スタッフはみんな嫌な顔しているんだよね(笑)
川勝:裏はタイヘンだったんだー、みたいな(笑)
松本:「思い出すのもイヤ」みたいな。その事が話題に出ると、それだけでもう顔が横向い
てるの、あとね、聞こえない振りしてるとか(笑)でもね、ミュージシャンの人
たちはすごい楽しかったみたいで。会うでしょ?そうすると「またやらないんです
か?」って言われるんですよ。
佐橋:あの集まりを通してまた新しい交流が生まれたりとかあったと思いますよ。
川勝:ある種、トリビュートライブの走りでもありましたね。
佐橋:そのどまんなかに「歌詞」というものがあって、というのが変わってるでしょ?
藤田:今回も出演者の方々がすごく豪華ですね。
キリンジさん、田島貴男さん、藤井隆さん、長積タカシさん、久保田洋次さん、
畠山美由紀さんとヴィーチェさん、と佐橋さん、松本さん。
川勝:なんかねー、「たかし度」が高いんですねー。僕、今回の構成をさせていただいて
台本を書いているときに気づいたんですけど(笑)
佐橋:みんな「たか」「たか」書いてありますねー。松さん出たら完璧だったですねー。
全員:おおー、そうですねー。惜しかったですねー。
佐橋:藤井隆さん、僕もアルバムにギターで参加したことがありますよ。
なかなか、その日も楽屋が盛り上りそうな・・・うーん、みんなが人見知りで
楽屋でだまーってたらどうしよう・・・。
川勝:そこはあのー、ギター漫談で。
佐橋:そ、そんなことボクが?(笑)
松本:人見知りの人っていないんじゃない?
佐橋:え、そーすか、大丈夫ッスかね?僕ねー初めての人、例えばヴィーチェさんとか
お会いするのを楽しみにしてるんですよ。長積くんも面白い子ですよねー。
松本:ちょっと大げさなクリスマスパーティーみたいな感じになるかな。
M_2「リラックス」藤井隆
川勝:藤井くんのアルバムに佐橋君が参加して。大体「風待ちクリスマス」のみんなが
参加だよね。松本さん、もともとのきっかけはなんだったんですか?
松本:きっかけ。なんだったんだろー???もともとね、藤井くんてすごいマニアなんだ
よね。80年代の歌謡曲の僕の詞の。聖子とかね。もう僕が作ったの忘れてるよう
なの引っ張ってきてさ。
佐橋:彼のたっての希望、という所もあったんですよね。
川勝:みたいですね。彼が「マシュー南」ってキャラに扮したときなんか、もう振りつき
で覚えてるもんね。
松本:面白い人で、ウチの事務所にきて打ち合わせしてたんですよ。そしたら「この曲は
こーいうフリで」って言って、いきなり事務所の床に倒れちゃって。
藤田:えーっ。
松本:踊りだしちゃったの。優秀な芸人さんって感じでね。これも「タダで見ていいの
かな」でした(笑)
川勝:今流れた「リラックス」というのはオリジナルラブの田島貴男くんが手がけた曲
なんで、続いては松本さん作曲の田島くんの曲で「守護天使」を。
M_3「守護天使」オリジナル・ラブ
松本:田島君とは詞を頼まれたのがきっかけですね。
30周年のライブをやった時に田島くんの名前も挙がってたんですけど、なんか
スタッフがみんなね、ちょっと頼みにくいって言うのね。「大物すぎる」って。
川勝:ま、ちょっと遠慮して、ね。
松本:遠慮がちだったんだけど。で、本人にその話したら「いやー僕はそれをテレビで
見てて、何故僕がこの場で歌っていないのか」とすごい不満に思ってたんだって。
「オレが歌ったほうがいいぞー」みたいな。で、「次やる時は絶対俺が歌う」って
心に決めてて、それで詞を頼んでみようと思ったとか言ってました。
佐橋:彼は自分自身でもね、詞を書きますよね。
松本:いい詞書きますよね。
川勝:今年はアルバムの中で松本さんが詞を書いた作品がありましたね。
松本:はい。そういうコラボレーションが増えてますよね。才能を持っている者同士の
ぶつかり合いみたいな。
佐橋:あの、きっと年々、セッションていう、楽器で演奏しあうという事よりも、そう
いうコラボレーションが増えてきてるかな、と思いますよね。
松本:70年代ってさー、なんかそういう才能を持った人間がいっぱい集まってわいわい
やるっていう、そういうムーブメントが多かったんですよ。ところが80年代90
年代って、だんだん自分のことしかみんな、自分の利益のことだけ考えて、人は
みんな敵、ライバルだ、みたいな。だんだん孤立していくのね、ミュージシャン
たちが。それをやっぱり、壊したいな、っていうのがね、30周年のライブやった時に僕も考えてたの。
佐橋:実際そうだったと思いますね。
松本:ソロのライブはいっぱいあるんだけど、ワーって集まってお祭りやるみたいな、
そういう催し物が割と少ない、みたいな。
川勝:たくさんバンドが出ると、ファンのバンドだけ見る、他を見ないっていう、悲しい
場合もあるけど。前の「風待ちミーティング」の時はそういう感じじゃなくって。
松本:んで楽屋とかでさ、いっぱいいると、みんな「わー」っていろんな雑談しながらさ、
なんか刺激しあったりするじゃない?それがまた新しいものを産んでいく、みたい
なね。そういうのが自然な、本当は音楽ってそうあるべきかなって。そんな考え方
をしています。
M_4「宇宙のトンネル」キリンジ
川勝:「代官山エレジー」って松本さんの詞ですね。
松本:そうです。キリンジのお兄ちゃんの方が曲をつけて藤井君に提供したんです。
川勝:「宇宙のトンネル」はショコラに提供した曲ですね。
佐橋:不思議な兄弟ですよね。
川勝:けっこう下の世代にこういう才能が出てくると、佐橋さんとか嬉しい?
佐橋:嬉しい!僕あのう、ほんっとにそういう意味では友達いなかったですからねぇ。
川勝:ようやく話が合う若者が出てきたっていう。
佐橋:僕の世代は、同じぐらいの年の人はみんなパンクとかニューウエイブとか、テクノ
に行ってたんで。ちょっと背伸びしてる人じゃないと、「この感じ」っていうのが
わかんない、っていう世代だったもんで。まあ最近ホラ、喫茶ロックとかいろんな
ムーブメントがあって、出てきてるじゃないですか。新しいアーティスト。
キリンジはその走りかもしれないですよね。この前松本さん、あのー、松さんの
アルバムでキリンジの弟さんに書いてもらった曲、松本さんに詞を書いてもらった
んですよね。
松本:あれもう世に出たの?
佐橋:来年世に出ます。やっとこの前・・・
川勝:鬼が笑うっていう。じっくり煮込んでますって感じですね。
佐橋:あのー、彼らに初めて会ったのは、30周年のあのイベントの時なんですよ。
松本:あん時いちばんあがってましたよね(笑)
川勝:そーですねぇ(笑)まだ多分ライブの経験があんまりないころで。ないのにいきな
り超満員のハコで。しかも楽屋には細野さんとか鈴木茂さんとかね。
松本:めちゃ緊張して、二人とも石像のようになってたよね。
佐橋:石像のように(笑)
松本:今回はリラックスして。
川勝:もう、ね、ベテラン、中堅ですから。
佐橋:あっという間にベテランになっちゃうんですねこの業界。
松本:僕は化石になりました。
佐橋:なんですか、何を言ってるんですかぁ(笑)
松本:アンモナイト松本。
藤田:おもしろいー(笑)
川勝:今回ポエトリーリーディングとかドラムとか。プレッシャーがかかってますが。
佐橋:あっ、そーですよ。今回もね。
松本:恐竜がその辺を歩いてた時代のバンドですからねー。
佐橋:今回は、松本さんにドラムを叩いていただこうと思ってますんで。ねっ。
川勝:ひとつじゃ佐橋さんよろしくお願いします。
M_5「包んであげる」ビーチェ
松本:この曲は詞が先だったんだ。で、僕はね、詞が先にあってちゃんとした曲を
つけられる人っていうのは無条件で受け入れる。尊敬に値する、この人はそういう
人だっていうお墨付きを与えるんですけど。で、そういう若い世代で珍しい・・・
ビーチェさん・・・あの、さっきのキリンジのお兄ちゃんも「代官山エレジー」
っていうのは詞が先だったんですよ。でやっぱりねー名曲が出来る確率がかなり
高いんですよ、詞が先で曲をつけられるっていう、ね。作曲できる人っていうのは
ね。「こいつは才能あるぞ」っていう。
佐橋:業界用語で「詞先(しせん)」ってヤツですね。
松本:そう。で、「詞先ができない奴はハンパだ」っていう・・・。
藤田:うふふふふふ。
佐橋:皆さん、日本のアーティストの皆さん、今の事を肝に銘じて!
松本:ハンパですよほんとに(笑)もっと勉強しろってーの。
川勝:今、なんか眠気が覚めたよーな・・・。
佐橋:もー目ぇ覚めた奴いっぱいいますよ。日本中に。
藤田:目、覚めました(笑)
M_6「かこめかこめ」ハナレグミ(長積タカシ)
佐橋:長積くんいい声ですよねー。
松本:ひさびさのマージャンソングですよ。サディスティックミカバンドのファンキー
マージャン以来。
藤田:「子供は寝かせて♪」っていうのがおっかしいですよねー(笑)
川勝:家族の歌、多いですよね。今回のハナレグミ。
松本:どういう家庭に育ったんだろうっていうのが目に浮かぶような。
佐橋:自分のソロプロジェクトの名前が「ハナレグミ」っていうのもおかしいですよね。
藤田:あっ、私もずーっと気になってたんですよ。
松本:一人で「組」っていうのも・・・。
佐橋:今年の夏から秋にかけて、いろんなイベントに山弦で出演することが多かったん
ですけど、スーパーバタードッグともハナレグミとも何度か一緒になりまして。
聞いたんですよ思わず。ハナレグミってなんでハナレグミっていうの?って。
そしたらなんかー、友達に、目が離れてることを言われて。「長積さんて、目、離れ
てるよねー」っていわれたんですって。そいでそれがきっかけでこういう名前
だって。
藤田:ホントにー!?
佐橋:思いのほかなんでもない理由だったという・・・。
藤田:意味はないんですねー。
川勝:孤高を目指す、とかそういう意味じゃないんだー。
佐橋:そーなんですよ。
松本:ついこないだ雑誌で対談したけどハートのあるいい青年でしたよ。仕事のほうでは、
冨田恵一さんていう、キリンジとかやってるサウンドプロデューサーの方のソロ
アルバムで、冨田さんの曲に僕が詞をつけて長積くんが歌うっていう。長積くんに
とっても自分の詞・曲じゃないのは初めて歌うらしいんだけども。それ「眠りの森」
っていうんですけど。
佐橋:冨田さんのヤツはもう噂になってますよ、スタジオ界では。
僕、彼が仕事を始めた頃に何度かギタリストで呼ばれたことがあって。でも彼も
ギタリストなんだよね。
川勝:んー、キーボードのイメージがあるよね。
佐橋:ね。実はギタリストなんですよ。
松本:で、冨田さんも自分で歌うらしくて。その分の詞を僕が書いたの。2曲入ってます。
佐橋:おっ、そうなんですか。楽しみですねー。
M_7「ダイヴィング・イントゥ・ユア・マインド」畠山美由紀
佐橋:なんか今日は、彼女もそうですけど非常に特徴的な声の持ち主の曲がかかる日
ですね。
川勝:ビーチェさんもね。ウイスパーボイスで。
松本:結局さ、音楽って声が命じゃない?僕なんかずっと作詞家をやってきて、この人は
売れる、この人は売れないってあるじゃない?写真なんか見ないもんね。アイドル
とかでもね。もう声が98%だよ。ルックスなんか2%ぐらいって感じだね。
だから本当に声のマニアですよ。
川勝:声フェチ!(笑)
松本:うん。声こそ命、みたいなね。
畠山さんていうのはね、僕が一番最初にすごいちっちゃいライブハウスでポエトリ
ーリーディングをやったことがあって。その時に、常連さんたちの中にいた人の
友達なんですよ。その常連さんの書いた曲を畠山さんが歌ってくれて、「ああこの人
は歌の上手い人だな」と思ったのが最初ですね。ノーギャラで歌ってくれて。
川勝:第一夜でもかけましたけど、畠山さんのもう一つのユニット、ポートオブノーツ。
デュエットイズバーズという曲で薬師丸ひろこさんの「ウーマン_Wの悲劇より」
のカバーをしてくれてて。
佐橋:はいはいはい、僕聞いたんですよそれ。そぉーとお不思議な・・・
松本:いい感じでしょう?
佐橋:あのー、オーディオ装置の前で固まりますよ。もう、何かをしながら聞く感じじゃ
ないですね。
川勝:「ながら不可」って感じ?
佐橋:「ながら不可」ですねー!
松本:ふふふ、引きずり込まれるってやつですね。
川勝:さて、今回松本さんポエトリーリーディングをやる、ということで。
佐橋:やりましょうよ!
松本:・・・っていわれて。
佐橋:(爆笑)いやいや、松本さんのイベントなんですから、いろんなことやってもらわ
ないと。
松本:そーぉなんだねぇ_。最初ねー、だからドラム叩かなくていい、詞だけ読んで下さ
いって言われてたの。
佐橋:んー、そんなぁ、そんな訳ないじゃないですか、ねえ川勝さん(笑)そーんな事で
済む訳ない!
川勝:田島くんが「是非松本さんのドラムで歌いたい」って。リベンジっていうか(笑)
佐橋:リベンジ(笑)いやーだって、みんな楽しみにしてんですから!
松本:ポエトリーリーディングは一緒にやってくれるんでしょう?
佐橋:あっ、そーなんですよ。僕も実際には体験してないんですけど、当時あったわけで
しょう?いろんなミュージシャン達の中で。
松本:ポエトリーリーディングってさー、最近のファッションだと思われてんだけど、
実はね、はっぴいえんどの時からやってんですよ。
佐橋:あ?そーですか?
松本:うん。レパートリーがなくなると、大瀧さんが「松本、詞を読んでくれない?」
とか。んで、彼にとっては1曲ズルして休みたいっていう。ははは。
そいで僕はね、詞を読むのイヤなの。恥ずかしいし。そしたら茂がそん時はギター
弾いてくれてー、で、僕が詞を読んで。二人でやった、という。
佐橋:なるほどー。じゃ僕もその時に読まれる詞を譜面台において、そいで、なんかやり
ましょうよ。
藤田:素敵!
川勝:即興でね。
松本:うん。茂はねー、詞なんて気にしてなかったけどねー(笑)一人で黙々と、関係
ないギター弾いてた。
川勝:で、まあ、一人だと淋しいかなって事で。元、ザ・東南西北の久保田洋次さんが
ですね、ポエトリーリーディングやってくれる、という事で。
佐橋:そうですか!
松本:彼も優秀な作詞家だよね。
川勝:では、松本さんが作詞して、名曲といわれている「内心、サンキュー」を。
M_8「内心、サンキュー」ザ・東南西北
佐橋:懐かしいですよね。一行目やられますよねーこれ。びっくりしたもん、当時。
松本:なんか僕ねー、ほんとに好きだね。作った詞の中でもベストテンに入るかもしん
ない。
佐橋:久し振りに洋次くんが歌ってるの聞きたいですよね。
松本:もうねー、これナマで聞いたら泣いちゃうね!(笑)
佐橋:音、頼んどきましょうか。リハーサルで。もーそーいう役目ですから僕は。
川勝:・・・台本書き直します(笑)
佐橋:頼みますよー川勝さんっ(笑)
松本:ナマ・内心サンキューってことで。
藤田:これだけたくさんの方々の、アーティストの人たちの楽曲を一つにして演奏するっ
ていうのは・・・。バンマス、どうですか?
佐橋:やー、楽しみですよね。30周年の時と違うところは、今回のほうが相当バラエ
ティに富んでいるのでは。
川勝:そうですね。
佐橋:それは多分、松本さんの最近一緒にコラボレートされてる方が、多岐にわたって
いるからのように思うんですよ。
松本:僕はジャンルレスの人だからね。ジャンルこだわるのが嫌いだから。
佐橋:年々そうなってませんか?気にしないっていう。
松本:ていうかさー、「気にしない」っていうと「気にしてる」んだよね。僕の場合、もう
無視してるっていう。
全員:爆笑
松本:そういうことを許される立場っていうのが多分もうできちゃってるから。全然気に
しなくていいんだよ。考える余地がなくて。藤井隆がいれば藤井隆のことをやるし。
オリジナルラブがいればオリジナルラブ。
佐橋:やっぱりそういうふうに、受け皿が大きいというか、オールマイティさがあるんで。
なので今回、ミュージシャンもですね、面白いメンバーをそろえてあるんで。
川勝:名うてのね。
佐橋:連中を揃えてありますから。今回ホーンセクションなんかも入れてみようかな、
なんて。譜面書いててにやにやしながらやってますよ毎日。
松本:わぁすごいな!聞きたいですね。
佐橋:ぜひ皆さん、クリスマスの晩は大集合ですよ、渋谷にね。
松本:リハーサルって聞けるの?
佐橋:あっ、そりゃ聞けますよ・・・って、あったり前じゃないっすかぁー!!!(大笑)
一緒に演奏してくださいよ!
松本:ドラム叩けるのかな、と思って・・・。
佐橋:いやいやいや、お願いしますよ。
M_9「夏なんです」山弦
藤田:今日は「風待ちクリスマス」について特集してお送りしました。いかがでしたか?
松本:面白かったです。
佐橋:今から僕らも楽しみなんですけど。ぜひお集まりいただいて、みんなで年越ししよ
うじゃないか、と。
川勝:年越し!早い!
佐橋:「風待ち行く年来る年」という感じで。
藤田:いいですねぇ。
川勝:構成上の問題としては、松本さんがクリスマスの曲をあまり書いてないんですよね。
佐橋:ええっ!
藤田:あ、じゃあ、書いて下さい!
松本:いくつか書いてるんだけどねー。
佐橋:恒例化するためにも。
川勝:ぴったりくるのがない、と。
松本:あの、でもね、僕は「春よ来い」っていうはっぴいえんどの名曲は僕にとっての
クリスマスソングっていう・・・。
川勝:なるほど!
佐橋:いいヒントでしたよ!
川勝:じゃ、検討させていただきます。今日は佐橋さんありがとうございました。
佐橋:いえとんでもないです。こちらこそありがとうございました。