株式投資における逆張りとは
逆張りとは、株式市場が弱気で株価が下落しているときに株を買い、株式市場が強気で株価が上昇しているときに株を売る、投資行動のことです。
株式市場が下降トレンドのときは、更に値下がりするのではないかという恐怖感があります。一般投資家が買い出動を見送る状況で、こんなに値下がりするのは売られ過ぎなので、近いうちに大底を打って値上がりするだろうと考えて買う行為は、大多数の投資家の逆を行く投資行動となります。
株式市場が上昇トレンドのときは、更に値上がりするのではないかという期待感があります。一般投資家が熱狂的に買っている状況で、こんなに値上がりするのは買われ過ぎなので、近いうちに天井を迎えて値下がりするだろうと考えて空売りする行為は、大多数の投資家の逆を行く投資行動となります。
従って、大多数の投資家の逆を行く投資行動は、市場の動向と逆向きに相場を張ることになるので、逆張りと言われます。
逆張りのメリット・デメリット
逆張りのメリット及びデメリットについて以下にまとめてみました。
逆張りのメリット・デメリット
ポジション |
買いポジション |
売りポジション |
メリット |
買い出動する際に大底付近を捉えることが出来れば、その後のリバウンドが期待出来るので、利益が非常に大きくなる可能性がある。 |
空売りする際に天井付近を捉えることが出来れば、その後の値下がりが期待出来るので、利益が非常に大きくなる可能性がある。 |
デメリット |
下降トレンドの初期又は中期で買い出動した場合、更に下落が続いて損失が非常に大きくなる可能性がある。 |
上昇トレンドの初期又は中期で空売りした場合、踏み上げを伴って更に値上がりが続いて、損失が非常に大きくなる可能性がある。 |
逆張りの反対で、株式市場のトレンドに追従する形で相場を張ることを、順張りと言います。
逆張りに関する新聞記事
日本経済新聞 2009/01/08
景気、業績などファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)と並んで株価を動かすのが需給です。売り・買いのバランスを読む手掛かりとして投資家別の売買動向を見てみましょう。
日本株の売買シェア約六割を握るのは外国人投資家。二〇〇三年からの株価の反騰局面で日本株を積極的に買ってきたのが外国人でした。ところが世界的な金融混乱に見舞われた昨年は状況が一変。換金を迫られたヘッジファンドなどによる投げ売りが続き、外国人は八年ぶりの売り手に転じたのです。
(途中省略)
外国人が売りに回った一方、歴史的な株安を好機と見て買いに動いたのが個人投資家です。個人は通常、株価が下がれば買い、上がれば売る「逆張り」のスタンスをとります。外国人のように相場のけん引役にはなりにくい半面、相場を下支えする重要な存在ともいえます。(抜粋終わり)
上記記事では、
個人投資家は逆張りが多く、
外国人投資家は順張りが多い、
ことが述べてあります。
このように株式市場の動向に関する記事では、個人投資家と外国人投資家とを対比して投資行動の違いを述べたものがよく見られます。
逆張りに関するコンテンツ
明地文男さんの最強3点チャージ投資法に学ぶ逆張り
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