過去のノート
2003・12 | ||||||||||||||||||||||||||||
『文鳥屋』を簡易な形にかえ、別館として位置づけることにしました。
セーヤとクラの2羽のヒナは、実の親と仮の親(マセ・ガツ)のもとで、すくすくと育っていった。マセ・ガツに預けられた方は、全くエサをせがむ声が聞こえず心配したが、オールドミス
たちは、問題なく育ててくれた。セーヤとクラの若夫婦のほうは、連日盛大な鳴き声をもらしつつ、順調に成長していった。 当然のように7代目のヒナたちは
、ぬくぬくと育っていった。マセとガツに育てられたクチバシが黒く、脚にも色素沈着の見られるヒナは、餌付けの時も鳴き声がしないくらい閑静なのでカン、セーヤとクラに育てられたクチバシにピンク色が混ざり、頬も少し白いヒナは、やたら大声で元気がよいのでゲンと呼ぶことにした。
ヒナたちの成長を、不安混じりに楽しんでいた27日、予期せぬことが起きてしまった。カンの育ての親でもあるマセが、箱巣の中で冷たくなっていたのだ。前日の夜は普段と変わらず、元気に遊び回っていた。この日箱巣をのぞいたのも、たまたま卵の確認のためだった
ので、そこにマセの姿を見て驚かされる。卵詰まりではなさそうだが、総排泄孔が赤くふくれ加減になっていた。やはり、何らかの産卵傷害かもしれない。 12月に入ると、いよいよヒナのカン・ゲンが行動範囲を広げていく。4日にはほぼひとり餌になり、カゴの中で粟穂やカナリアシードを頬ばっている。このニューフェイスたちの活躍はこれからが本番だろう。 |
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2003・11 | ||||||||||||||||||||||||||||
BBSのコーナーを移転させ、少々変更しました。
また、文鳥その他の動物たちの楽しい生活を紹介するHP『ときめき動物らんど!』とリンクさせて頂きました。
初旬、ブレイの背中に腫物を確認する。首筋辺りにあるようだ。暗澹たる気持ちになるが、いろいろ考えて病院には行かない事に決めた。
一方で、まだ一歳にならない六代目のセーヤは産卵を始めた。5個産んだ時点では、真剣に抱卵しないように見えたので、一個をマセとガツの姉妹に預けてみる事にした。とくにガツが一所懸命擬卵を温めている
姿を見て、子育て経験もさせてみたくなったのだ。
10月28日、マセ・ガツが仮母となってから16日目、孵化予定日だ。朝カゴをみると、孵化を予想して前日から設置しておいたアワ玉入れに、×印のついた卵の殻が置いてあった。他の卵と混じらないように、セーヤの産んだ卵に墨で印を付けておいたのだ。孵化したようだ。夕方にはシイシイと声も聞こえた。七代目誕生。
2週間後の餌づけ開始にむけて準備をしながらも、育雛経験のない仮親・親鳥たちが、しっかり育てるられるかは半信半疑だった。案の定、2、3日してガツ・マセ組のヒナの声が聞こえなくなる。育雛放棄
なら、セーヤたちに戻そうとのぞき見ると、イモ虫状にうごめくヒナは健在で、そのうにはエサも確認できた。給餌に慣れ、ヒナが鳴く前に口をふさいでいるのだろう。ヒナも一羽だと鳴く暇もないの
かもしれない。
思い出せば、セーヤの時も同じだった。 |
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2003・10 | ||||||||||||||||||||||||||||
セーヤの婿候補を、ペットショップめぐり15軒目にして発見した。場所は鎌倉であった。申し分のない配色をした、目の大きな桜文鳥だ。
きわめて珍しく鶴岡八幡宮にお参りしたのも無駄ではなかったようだ。八幡大菩薩に最敬礼。
娘のセーヤは異性の心をつかむ才能に長けているようだが、父のオマケは異性に逃げられる才能があるらしい。オマケがメス(ゴマ塩にこだわる彼が追いかけるのはマセとガツ、クルだけで、あとのメスには見向きもしない)にさえずり言い寄り始めると、近寄って来るのはオスばかりだ。目標のメスには逃げられ、気がつくと後ろからノロやブレイ・グリといったオスがのぞき込んでいる。同性に尊敬されるのも才能かも知れないが、オマケ自身にとっては迷惑でしかない。オスにもてても仕方がないのだ。さえずりだけでは駄目だと悟ったのか、トウミョウをクチバシにくわえてメスに言い寄ったりもしている。そのようなプレゼントでは気を引くことは出来ないのに・・・、涙ぐましいではないか。
9月中旬すぎ、ようやく涼しくなってきたので箱巣を設置することにする。すでにセーユは産卵を始めていたが、産卵数が4個と少なめで、抱卵一週間、確認したところ無精卵
だったので取り除き箱巣に替える。 9月の末からベテラン組の産卵がはじまった。ソウ、セーユ、続いてクル、ナツ。2世の誕生が期待されるゴンとセーヤは長い目で見た方が良さそうだ。特に初めての産卵となるセーヤには注意が必要で、あわてることはない。成り行き任せにしよう。 |
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2003・9 | ||||||||||||||||||||||||||||
いろいろな文鳥の姿が楽しめるHP『ピコピーと仲間たち』と
、日記・BBSとリアルタイムな動向に目を離せないHP『桜ようこと文鳥さんたち』とリンクさせていただきました。
また、リンク先の中で移転されたらしいHPを削除致しました。 いろいろ起こってしまったので、「文鳥の系譜」を書きました。 メールでは、なかなか文鳥飼育に対する立場の違いが伝わりにくいので、『文鳥問題』に 文鳥の飼育タイプの相違について、私見を掲載しました。 一時はかなり調子の良さそうだったハンは、8月に入ると急速に悪化し、8月9日朝、手の中で息をひきとった。小さい身体でよくがんばったと感心するしかない。
涼しい夏、暖かい冬、なんて有り難いことだろう。常春の国、夢のようだ。などと無責任に考えていると、涼しいおかげで8月の初旬には繁殖シーズンの到来が近づくのを感じるようになった。セーヤが生意気にもケイに向かって尻尾を振っている。ガブ・ソウ夫婦は巣作り物件を探しはじめている。オマケはブランコを揺らしてそれにモーションをかけている。グリはブランコをサーフィンのりしながら、ピョンピョンダンスをしている。そんな器用な旦那に感激したのだろう、セーユは止まり木の上で
これもピョンピョン跳ねている。
実にほほえましい。その雰囲気を壊すようにガチャガチャと物音を立てているのは、フン切り網の下から新聞を引っ張り出そうとしているノロだ。とりあえず、早めにアワ玉を与え始める。
あまりの不幸続きに、この際徹底的に開き直ることにする。
愛しのケイがいなくなり、セーヤは落胆するだろうと、28日夜は鬱々とした気持ちで放鳥。セーヤはケイを探している。姿の似ている文鳥の跡をつけている。まずゴン。まとわりつくなと怒られる。ガブ、けんもほろろに追い払われる。続いてブレイ、・・・若い女の子の接近に喜ぶ。 さて、文鳥のカゴは三段にしてあるが、マセ・ガツのカゴを移動し、下段は空地とした。大好きなゴマ塩がとなりに引っ越してきたので、オマケは大喜びだ。ブランコへの求愛を止めて、カゴにしがみつきながらさえずっている。ここまでお膳立てしてやったのだから、あとは自分の力で呼び寄せるなり押しかけるなりしてもらいたい。 |
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2003・8 | ||||||||||||||||||||||||||||
亭主がいなくなったことに気づいたクル(♀5歳)は、若い男に色目を使い始めた。もともと浮気性だったが、たいしたものだと感心してしまう。本命は隣のカゴに住むグリ(♂4歳)、流し目をしながら近づいていく。グリも悪い気はしないようだが、こちらは基本的に愛妻家。妻のセーユを追い払おうとするクルに腹を立てる結果となった。
セーヤ(♀1歳未満)は、お気に入りのケイ(♂推定1歳)と同居して、案外早くに7代目を産んでしまうのではないかと心配していたが、
そうはならなかった。ケイが急速に元気をなくしてしまったのだ。さえずることすら出来なくなる(音がかすれてしまう)。放鳥の時はいつも眠たげだ。どうもセーヤにつきまとわれて(頼みもしないのに毛繕いをする)「自分の時間がもてない」のが原因のようだ。何しろ、カゴの中でさえずろうとするとセーヤがくっついてきて邪魔する(セーヤに聞かせるためさえずっているわけではない、なぜかケイはセーヤにだけはさえずらない)。眠ろうとしても邪魔される。・・・エサはセーヤに
先を譲っているし・・・、なぜそこまで遠慮しなければならないのか(セーヤがいじめているわけではない)、この2羽の関係も不思議だ。
ゴン(♀3歳)とキタ(♂推定1歳)も、秋からの繁殖では期待しているカップルだ。しかし、こちらは全く進展がない。ケンカもせずに同居しているが、仲良くすることなど全くない。ゴンがキタのことを完璧に無視しているのだ。
絶望していたわけではないが、長くはないと判断するしかなかったハン(♀5歳)は、危篤状態を脱し、回復とは全然言えないまでも、安定した状態となっている。7月3日に動物病院に行った時は、これが最後と考えていたが、下旬には薬がなくなり連れて
行くことになった。腫瘍はむしろ大きくなっているが、食欲は旺盛で血色は良くなってきている。放鳥時にはビスケットばかり食べていたが、近頃はそれほど食べず、カゴの中でアワ玉と豆苗を一所懸命食べている。何でも良いので、食べて
いてもらいたい。
8月にはいってからキタが失踪事件を起こす。彼は鳥であるにもかかわらず、飛行がヘタだ。ヘタだが馬力があるので、羽を間引いてもかなり飛ぶ。周りを見ずにひたすら羽ばたくので、壁や家具に激突し墜落する。さらに暗所や狭いところでじっとするので、一度見失うと困ったことになる。今回は放鳥している隣の部屋に迷い込み、どうして良いかわからず
バタバタしているうちに、どこかに墜落してしまったらしい。その部屋に入った音は聞こえたが、行ってみると姿はなかった。静かにして物音を探るが何も聞こえない。捜索にはいる。 |
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2003・7 | ||||||||||||||||||||||||||||
慣れない育雛に試行錯誤する姿に共感せずにはいられないHP『ジョバンニの飼育日誌』と
、白文鳥にビーズ、美的感覚にあふれるHP『Yukky
Love』、さらに、オリジナル文鳥CGが素晴らしく、読み物の充実も期待されるHP『文鳥とらいあんぐる』とリンクさせていただきました。 手乗り文鳥のひとり餌への移行のあり方についての私見を『文鳥問題』に掲載しました。
6月上旬、我が家に慣れてきたキタをゴンの鳥カゴに移し、セーヤとケイを新しい鳥カゴ(『GB』3000円)で同居させる。特に問題なし。ゴンはキタを無視しているし、セーヤはケイにつきまとっている。予想どおりだ。
それくらいに、元気があるのは文鳥らしくて楽しいのだが、腫瘍のハン(♀)の容態は徐々に悪化している。
7月4日、ハンのことで悶々としているところへ、さらに衝撃的な事態が起きてしまう。午後7時頃、風呂に入っていると鳥カゴ方面が騒がしい
のに気がつく、数分してもざわついているので、数年ぶりのヘビの来襲?・・・それにしてはパニックしているようでもなし・・・などと思いつつ見に行く。 |
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2003・6 | ||||||||||||||||||||||||||||
腫瘍のため療養中とは言いながら、ハンは毎日遊びに出てくるし、手のひら水浴びを楽しみにしている。薬を混ぜている飲み水だけを飲ませるため、水浴び容器がカゴに入れられていないのだ。クチバシの血色は日増しに良くなり、動きも悪くないのだが、腫瘍が小さくなる気配はない。 療養生活は長くなりそうだ。
ケイがどんな風に考えているのか、これが全くつかめない。5代目ゴンの婿としてやってきた彼は、紆余曲折を経ながら現在ゴンと同居している。夫婦といったような様子でもないが、仲が悪いわけでもなく、このままでいけば、秋には良いカップルになるものと思われた。そして、私好みの桜文鳥がめでたく誕生するはず
・・・、まさに計算通りに。ところが、いわば「オマケのオマケ」の6代目セーヤがケイのことをつけ回しはじめたのは計算外であった。しかも、つきまとわれて迷惑しているはずのケイが、むしろ喜んでいるというのは・・・。「つきまとう」というより、油断すると脚をつつかれ、小突かれたりしているのだが・・・。ケイはセーヤに何をされても怒らず、一緒につぼ巣でを破壊したり、回鏡をのぞいてみたりして遊んでいるのだ。
それでも、文鳥の数は抑制したいので、婿を探して東奔西走する気が起きない。「セーヤには横恋慕させておけばよい。・・・いや、それでは抱卵などの邪魔となる。婿がゴンと仲良くなるかわからない。・・・しかしそれは毎度のことだ」などと
、他人には理解不能な葛藤をしながら、まあ、たまたま適当なのを見つけたら買ってしまうことにする。
新入りの文鳥は、買ったペットショップの最寄り駅にちなみ『キタ』と名付ける。目障りな脚輪を切り取り、放鳥に備えて羽を一枚おきに切る。飛び慣れない文鳥の羽をそのままにしておくと、とんでもないところに飛ん
行き危険なケースが多いのだ。一枚おきに切られる程度なら飛翔能力が半減するくらいで、普通の行動に支障は出ない
ので、買ってきた文鳥に対しては、まず半減させておくことにしている。カゴの中で一生を送らず、室内で激突事故を起こさないようにするのが、我が家では第一に重要なのだ。 |
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2003・5 | ||||||||||||||||||||||||||||
6代目のセーヤは父似だ。顔つきも似ているが、落ち着きがなく乱暴なところがそっくりだ。人間をかじるのも同じ、しかしこちらは女の子なので、悩みが深い。この我が家の姫君は、相変わらずケイ(♂)がお気に入りで、くっついてまわり、つついたりかじったりしながら仲良くしている。放鳥の時、部屋の上方隅に設置してあるつぼ巣(おとなの文鳥たちは近づかない)を二羽で仲良く破壊して
もいる。
このカゴ移動により、セーヤは愛しいケイの隣りになってしまった。もはや、ゴンの妻の座は風前の灯火といえるだろう。 |
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2003・4 | ||||||||||||||||||||||||||||
文鳥君の活躍を、一人称でつづった「きゃるきゃる通信」が楽しいHP『螺旋の環』とリンクさせて頂きました。
ついでに、閉鎖したと思われるサイトを整理しました。いろいろ大変ですが、またいつか復活してもらいたいと思います。
3月10日に、我が家の2代目のチビ(♀6歳)が急逝したのは、
衝撃であった。それでも、まったく予想していなかったわけではない。不思議なもので、何となくそんなことになるような気がしていた。したがって、前日の夜まで年相応の元気さで遊んでいたチビが、カゴの隅で冷たくなっているのを、夕方帰宅後に気づいた時も、
心のどこか納得するものがあった。
初代、2代と続いた不幸は、次には3代目にめぐってきた。3代目のクル(♀)が這って歩いてバランスが取れないのに気づいたのは、14日の夜だった。脚をつったのか、骨折か、病気か・・・、一夜明けてもまったく同じ状態なので、動物病院に連れて行くことにした。
3代目の不幸は名医の治療もあって回復にむかい、一安心つきたいところだったが、クルのおさな友達で、初代ヘイスケの娘、そしてオマケの妻であり、6代目セーヤの母であるハンに異常がおきた。下腹部、総排泄孔の上あたりがふくらんでいるのだ。
産卵に原因を持つ病気がつきまとうメスに対して、オスは気楽なものだ。と思って見ていたら、妻を失ったブレイ(♂)にケイ(♂)がまとわりつき、他のメスに相手にされないブレイがまんざらでもない気分になり、ついにはキスシーンまで演じるではないか! |
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2003・3 | ||||||||||||||||||||||||||||
掲示板の自由度を高めようと、無料サーバに移転するなどの処置をしました。 こだわりの少数飼いを展開するHP『シナモンと二人暮らし』と、いろいろな動物の姿が堪能できるHP『Tenang Dunia』とリンクさせて頂きました。
6代目のセーヤはまったく健康に、何の心配もかけずに成長を続けている。2月末には換羽も始まった。まださえずるそぶりも見えないので、メスかもしれない。
そのケイは再びゴンと同居させた。そこらじゅうに夜這いをかけるので、落ちつかせたかったのだ。
最近我が家の文鳥で著しく変化してきたのはノロだ。いや、ノロではなくなっている。実に動作が文鳥らしくキビキビしてきた。生後推定2歳にして成長期を迎えたらしく、突如頬がふくれたりして、飼主を狼狽させた。病気かと思ったのだ。 |
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2003・2 | ||||||||||||||||||||||||||||
今後の文鳥皇子たちの活躍に期待が集まるHP『中雀王朝記』と、文鳥君たちの姿と月のイメージが美しいHP『月欠片〜ツキノカケラ〜』と文鳥君たちのダイナミックな日常生活が堪能できるHP『ピイチクチャンネル』とリンクさせて頂きました。 最近かなり展開がはげしいので、久々に「文鳥の系譜」を書きました。
鳥カゴを2台くらい買おうと考えた。HOEIの朝日2号が古くなったので、この際、すべてをGB社のもので統一しようと思ったのだ。朝日2号は意味のない溝があり、奥行きも少しせまく嫌なのだ。本当はGB社のものでも飽き足らず、もう少し奥行きのあるものが欲しいのだが、個人的にちょうど良いと思うサイズの鳥カゴは世の中に存在しなかった(奥行きを求めると、30cmが一気に40cmになる)。いっそ、ステンレス加工でオリジナル鳥カゴを作ってもらおうかと考えたが、それには約3万円かかる。1台ならまだしも、10台近く注文する財力はどこにも存在しなかった(財力があったとしても、そんなに一度に注文されたら、相手が確実に迷惑する)。 などと頭の中で思い描きつつ、目先の現実に対処しなければならない。我が家の6代目にして、その40%までが初代ヘイスケの遺伝子で占められるヒナを、親元から引き取り育て上げる重大任務が存在する。
今回は、真冬、一羽。それも、気象庁の長期予報がいつもながらに大はずれした真冬日攻勢だったので、保温は厳重なものが求められた。まず、以前買って未使用の温熱パネルがあったので、これを利用した床暖方式を採用する。一羽なので、わざわざ小さなフゴを探して買う。このフゴ、小さいのは良いが安定が悪い形状なので、灰皿だったらしいアルミ製の缶の中に押し込む。それを、せんべいの入っていた缶の上に数ヶ所テープで貼ってある温熱ヒーターの上にのせる。さらにせんべい缶ごと(缶の中に温度計と、乾燥防止のため水に浸したティッシュが入った小皿が入っている)、マフラーで巻き込み、それをダウンジャケットで包み込んだダンボール箱の中に入れる。…かなり徹底しているではないか。
良く出来た親鳥たち(ハンとオマケ)によって、滞りなく成長した6代目のヒナを、生後15日目の1月9日に引き取った。『聖夜』に誕生したようなのでセーヤと名づけられたこのヒナは、かなりの近親交配の仔でありながら、何の問題もなく大きくなってくれた。すこぶる健康で、割合おとなしい甘えん坊で、ヒナ毛の外見上は、頬と風切り羽の半分ほどが白く、クチバシの付け根がピンクをしている。どの程度になるかわからないが、それなりにゴマ塩化するものと思われる。印象としては、オスで、飼主側の願望もオスなのだが、これはどうなるかわからない。
さて、6代目が誕生し育っていく中、ゴンとケイ、ナツとノロのカップリング作戦も展開していた。とりあえずそれぞれ同居させたが、ゴンとケイについては失敗であった。両者は巣箱をめぐって闘争し、ゴンが脚をつり劣勢にたったので、水入り、別居させた。隣り合わせのカゴで生活させて、しばらく様子を見ることにした。ケイのカゴからはゴンしか見えないので、隣のゴンを意識させようと思ったのだ。ところがケイは、ゴンは適当に無視し、放鳥のたびにクルとサムのカゴに夜這いをかけ、それのみか、夫のサムを排除しようと追い掛け回す始末。やりたい放題だ。調子にのって、ブレイとチビのカゴにも夜這いをかけたが、これは老雄ブレイに撃退された。ブレイは最年長になったが、パワーはまだ衰えていない。最近も、妻のチビにしつこく言い寄る(無理やり背中に乗ろうとする!)オマケを、徹底的に追いかけて、さんざんに叩きのめしていた。チビは誇らしそうに旦那を見つめていたが、ブレイはオマケの女房のハンに、自分の女房がされたことをしている。やはり『無礼』なのだ。 |
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2003・1 | ||||||||||||||||||||||||||||
HP『セレンでピイ』とリンクさせて頂きました。特に、幼少期から小鳥を飼っているような人には、身につまされる話も多いのではないかと思います。 いわゆる掲示板での会話は苦手ですが、いろいろな文鳥の姿も見たいので、画像添付型の掲示板をつくってみました。設置に際して、ガチャガチャいじる間に表紙のカウンターが振り出しにもどってしまいました(2度目)。考えてみれば「きり番」で何か景品を出すわけではないので、この際カウンターは省くことにしました。はじめが約5000番、今度が約72000番カウントされていたようです。合わせて77000くらい・・・、ずい分多くの方にご迷惑をかけてしまっているようですが、これからもつづいてしまうと思うので、適当にご利用くだされば幸いです。 11月以来悩んでいた。 ノロとナツを同居させ、ゴンにまた婿を迎える選択肢をめぐって悩んでいた。それが問題解決につながる保証はない。しかしゴンの子供を目指すのなら、あまりゆっくりは出来ない。年齢とともに有精卵は生まれなくなる。彼女も3歳になった。 今年あたりヒナが生まれないと、家系断絶の可能性が見えてくる。代重ねにこだわっているようだが、実はあまり血統の継続に意味はないと考えているので、万一断絶しても、また手乗りのヒナでも買ってくれば良いくらいの気持ちだ。しかし、出来るだけヘイスケの血を残したい気持ちがないわけではない。そして、高齢化の進む現在、有精卵を産むのはハンだけだった。
そのように考える一方、ゴンとノロにはアワ玉を与え、ノロを巣箱に押し込んだりしながら、事態の好転を願った。ところが、ゴンは卵を産むが温めず、放鳥の時にはガブに尻尾をふっている。ノロはそれを阻止できず(近くまでは行く)、ナツにさえずっている。ナツは相変わらず、ブレイに尻尾を振り・・・。ますます混迷してきた。 八景で買って来たから『ケイ』と名づけたそのオスは、なかなか大柄で、ハンサム、毛並みも光沢があって素晴らしかった。難点は片方の後指の爪が欠損していることだが、コンテストに出るわけではないので、指の1本や2本どうでも良い。関心は、我が家に慣れてくれるかだ。 そうこうするうちに、ハンとオマケの卵の孵化予定日が近づいてきた。23日夜にのぞいてみる。卵。一日置いて、25日夜にのぞくと、小さくうごめくものがあった。鳴き声がしなかったが24日〜25日の間に誕生していたのだ。 |