【参考】 市販鳥カゴの具体例

基本考察

 気の強い面のある文鳥の場合、3羽以上を1つのカゴで飼育するのは危険を伴います。50cm四方以下の空間で、万一縄張り争いや、異性をめぐる争いとなった時は、 負けた方は逃げることが出来ず致命的な結果になりかねないのです。文鳥は1羽か仲の良いペアで飼育するのが基本です(複数飼育したい場合は、カゴではなく禽舎)。
 カゴは大きい方が少しは運動になりますが、毎日カゴの外で遊ばせる場合は、
さほど大きさにこだわることはないと思います。しかし、1羽なら2羽用のカゴの半分で良いと言うものではないです。 なぜなら、容積がせまければ動き回る空間は絶対的にせまくなってしまい、反対に広ければ1羽あたりの容積はせまくとも動き回る空間は確保されるはずだからです (同時に動かなければ2倍のスペースを活用できる)。一羽でも一定の大きさは確保した方が良いでしょう。
 最近多い「手のり用」として開閉口が広いものは、手乗りの中型インコを取り出しやすくするのが本来の目的なので、小型で敏捷な文鳥では特に必要なものではありません。 開閉口が広いことで世話がしやすくなるメリットと、
市販の容器が設置しにくくなるデメリットを考慮して、選択すると良いでしょう。
 本文にありますが、長方形以外の形状は、
文鳥にとっての居住性、飼い主にとっての利便性の面で劣っています。なるべく避けた方が良いでしょう。

※以下の内容は2005年現在のもので、仕様変更されている可能性があります。

・ ほぼ毎日カゴの外で遊ばせる場合、1羽飼育なら可能と思われるサイズ。 
     【目安】 横幅約32cm・ 奥行き約27cm・高さ約40cm ※長時間カゴの外に出しておく飼育方法の場合は、これ以下でも問題ない。 

メーカー

商品名・サイズ(横幅×奥行き×高さ)

備考

通販取扱店の例
※ご利用は自己責任で。

HOEI 『21』 『ハートフルM』 29cm×36.5cm×39cm
『朝日1号』『スター大角』 
36.5cm×29cm×39cm
『スター中角』 
34.5cm×28cm×39cm など
 『スター』以外は、付属の止まり木は短いので、別に購入した方が良い。I
 奥行きのない『朝日1号』では、付属の容器は大きすぎるので、別に購入した方が良い。
 『ハートフル』、『スター』はコンパクトに分解出来るので便利。
 『スター』の底の引き出しは浅いのは不適切。
TAMAYA』
アットバード』 
Pet's Forest
Bargain』 
ネットショップ@ミム
などなど
GB 『325ーS角』 32.5cm×27cm×40cm  標準的だが、付属の容器にフタがないのは不親切。 文鳥屋
KEEP LEAF2
マルワ 『M747』 32cm×27cm×40cm
『楽園』 
38cm×31cm×40cm など
 底の引き出しが浅いのは不適切。 キクスイ
TAMAYA』 
アットバード
など
マルカン 『ピーチ』 35cm×26cm×44cm  若干作りが頼りない。付属のブランコは余計か?
 底の引き出しは浅すぎるのは不適切。
 コンパクトに分解出来るので便利。
e-ペット屋さん
など

 

・ ほぼ毎日カゴの外で遊ばせる場合、ペア飼育まで可能なサイズ。
     【目安】 横幅約37cm・奥行き約30cm・高さ約45cm

メーカー

商品名・サイズ(横幅×奥行き×高さ)

備考

通販取扱店の例
※ご利用は自己責任で。

HOEI 『朝日2号』 36.5cm×29cm×45cm  付属の止まり木は短いので、別に購入した方が良い。I
 付属の容器は大きすぎるので、別に購入した方が良い。
 底網が引き出しと一緒に取り出せるのは便利。
TAMAYA』 
アットバード
などなど
GB 『365ーS角』 36.5cm×29.7cm×44.5cm  標準的が、付属の容器にフタがないのは不親切。 文鳥屋
KEEP LEAF2
マルワ 『M380』 38cm×31cm×46cm  底の引き出しが浅いのは不適切。 キクスイ
TAMAYA』 
アットバード
など
マルカン 『マリーン』 35cm×28cm×47cm  若干作りが頼りない。付属のブランコは余計か?
 底の引き出しは浅すぎるのは不適切。
 コンパクトに分解出来るので便利。
e-ペット屋さん
など

 

・ カゴの外で遊ばせない場合、最低望まれるサイズ。
     
【目安】 横幅37cm・奥行き約40cm・高さ45cm

メーカー

商品名・サイズ(横幅×奥行き×高さ)

備考

通販取扱店の例
※ご利用は自己責任で。

HOEI 『35角』 『ハートフルL』 37cm×41.5cm×44cm  付属の止まり木は短いので、別に購入した方が良い。
 オプションが充実している。
  『ハートフル』はコンパクトに分解出来るので便利。
TAMAYA
アットバード』 
などなど
GB 『375ーS角』 37cm×41.5cm×44cm  標準的が、付属の容器にフタがないのは不親切。 文鳥屋
TAMAYA』 
KEEP LEAF2
マルワ 『春日』 『みどり』 37cm×40.5cm×44cm  標準的。ステンレス製の底網(フンきり網)が別に小売しているお店があるのは素晴らしい。 キクスイ
TAMAYA
アットバード
など
マルカン 『クィーン』 37cm×40cm×43.5cm  若干作りが頼りない。付属のブランコは余計か?
 コンパクトに分解出来るので便利。
e-ペット屋さん
など

 

我が家は、1羽でも2羽でも以下の理由でGB社の『365ーS角』を使用しています。

1.数が多い(10台前後)ので、省スペースのために最低限の大きさに止める必要がある。
2.以前併用していた『朝日2号』よりわずかに奥行きがある。
3.『朝日2号』には、底にある溝にゴミや水がたまり、新仕様にも不満(参照)がある。
4.『M380』は引き出しが浅く、我が家の飼育スタイル(新聞紙を敷く)には適さない。
5.同一種にすることで部品の使い回しなどが容易となる。

 何羽くらい飼育するのか、繁殖をするのかなど、ある程度将来的な見通しをもって、それぞれの飼育環境に適した 鳥カゴをを選ぶと良いでしょう。


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